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著名起業家インタビュー

ぴあ株式会社 代表取締役社長 矢内 廣

著名起業家「初心」を忘れない

ぴあ株式会社 代表取締役社長 矢内 廣

※下記はベンチャー通信15号(2005年10月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

―学生時代に起業したメリットってありますか?

矢内:メリット?うーん、特にないですね(笑)。デメリットのほうが大きいんじゃないですか。なにより学生だったので、社会的信用がまったく無かった。雑誌を創ったのはいいが、本屋に置いてもらうことができない。直接頼みに行っても、社会的信用が無いので、まったくとりあってもらえない。でも、失うものは何もなかった。恐れることは何もない。やろうと思ったことを、ただガムシャラにやるだけだったんです。そういう意味でメリットは、「学生なら失うものは何もない」ということかもしれないですね。

―今までで、大きな失敗は経験しましたか?

矢内:失敗は数多くやってきましたが、致命的な失敗は無いですね。つまり失敗は誰が決めるかということですよ。他人に言われて、失敗だと決まるものではない。本人が失敗と思った瞬間に失敗になるんです。逆に本人が失敗だと思わなければ、それは失敗ではなく「成功への道のり」なんです。だから、物事の捉えかた一つですよね。あきらめない心、前向きな気持ちというのが大事なんです。

―矢内さんの「座右の銘」を教えてください。

矢内:「初心」ですね。初めのときに思っていた気持ちを、忘れないことが大切。現実にとらわれると、初めの気持ちを忘れてしまう。そもそも何をしようとしていたかの原点は、初心にあるんです。私の初心は、学生時代から思っていた「自分がこうしたいと思うように生きていきたい」ということですね。

―今後のビジョンを教えてください。

矢内:一言で言うと、「感動のライフライン」です。私たちはいま、「感動のライフライン」の構築というビジョンのもとにビジネスを組み立てています。20世紀のライフラインといえば、電気、ガス、水道といった生命維持のためのものでした。20世紀まではモノを中心に回っていましたが、21世紀は心の時代です。だから、これからのライフラインは、人々の心の豊かさをサポートし、毎日の暮らしを生き生きと、感動的なものにするものでなければならない。それが、ぴあの夢であり、使命であると考えています。

―起業したいという学生にメッセージをください。

矢内:なにも起業家だけが偉いというわけではありません。なによりも自分で自分の生き方を創っていくということが大切。他人が作ったレールに乗っかるのではなくて、自分の力で切り開いていくこと。他人と同じである必要は無いんです。自分の人生を充実したものにしたいなら、どういう生き方をするかをまずは真剣に考える。起業家というのはその中の一つの生き方だと思います。起業したいのなら、「やればいいじゃない」と思います(笑)。特にこれをしておいた方がいいなんてことはありませんよ。準備運動なんて必要ないんです。まずは、自分で転げ回って、のたうち回るしかない。起業して成功するためのノウハウが、そこらへんのコンビニで売ってるわけじゃありませんからね。だから、この『ベンチャー通信』も読む必要なんてないんですよ(笑)。本を読んだら、何かが分かるなんてウソ。まずは動いてみて、その体験を通して学ぶ。実際にやってみないと何も学べないんです。起業したいなら、まずは動けと言いたいですね。頑張ってください。

矢内廣(やない ひろし)プロフィール

1950年福島県生まれ。中央大学法学部卒業。大学在学中にアルバイト仲間とともに月刊情報誌『ぴあ』を創刊。その後1974年にぴあ株式会社を設立し、代表取締役社長に就任する。レジャー・エンタテイメントを楽しむための情報やサービスを届け続け、人々の生活を豊かにする役割を担っている。

企業情報

設立 1974年12月20日
資本金 59億3千9百万円(2009年12月18日現在)
事業内容 チケット事業、出版事業、情報サービス他事業
URL http://www.pia.co.jp/pia

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