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INTERVIEW 業界別起業家インタビュー

株式会社SARUCREW 代表取締役 石井 尚貴  / 取締役副社長 大保 亮太

アフィリエイト業界を主戦場に挑戦する若き創業者の想い

人生に「大番狂わせ」を起こすような、大きなチャンスをつかみにいこう

株式会社SARUCREW 代表取締役 石井 尚貴 / 取締役副社長 大保 亮太

アフィリエイトのプラットフォーム事業で2019年に創業したSARUCREW(サルクルー)。創業からわずか1年で従業員数は20人に増え、初年度の売上高は38億円を記録。2期目の今年度は75億円の達成も睨んでいる。好調な立ち上がりを見せている同社だが、代表の石井氏は「結果に対してけっして満足はしていない」と振り返る。自社の現状を冷静に評価する理由はなんなのか。今後のさらなる成長を続けていくために大切にしている想いを含め、石井氏と、創業メンバーで副社長である大保氏の2人に聞いた。

短期間で得た成果に、一喜一憂すべきではない

―事業内容を教えてください。

石井:健康食品や化粧品のメーカーを対象とした販売促進を、アフィリエイトの形式で支援しています。具体的には、『MONKEY』というASP(※)プラットフォームを運営。広告主となるメーカーとアフィリエイターをつなぎ、双方の利益を最大化させるお手伝いをしています。業界には上場大手系から非上場企業系まで数多くのASPが存在しますが、我々は後発ながらも、初年度で38億円の売上を記録することができました。
※ASP:アフィリエイト・サービス・プロバイダの略。インターネットを中心に成功報酬型広告を配信するサービス・プロバイダのこと

―サービスの強みはどこにあるのですか。

大保:市場トレンドの変化に伴って発生する課題やニーズを汲み取り、それらを解決できる最新の仕組みを取り入れているところです。たとえば、かつてアフィリエイターは自身のブログに広告を掲載する際、ほとんど原価をかける必要はありませんでしたが、最近はコストがかかる「運用型広告」にトレンドがシフト。場合によっては数億円という、非常に高額な広告掲載料を事前に支払うビジネスモデルが主流になっています。そこで我々は、こうしたキャッシュフローに課題を抱えるアフィリエイターをファイナンスで支援する仕組みを取り入れています。

 アフィリエイト業界のトレンドは、わずか1年前と比べても、その変化を実感できるほど移り変わりが速いものです。そのトレンドに合わせて徹底的につくりこんだサービスが、広告主やアフィリエイターの満足度につながっているのでしょう。

―いかに業界のトレンドを的確につかむかが重要なのですね。

石井:ええ、トレンドをつかんだサービスを提供できていることは、当社が成長できた大きな要因であることは確かです。しかし、トレンドはあくまでも短期間で発生するひとつの事象に過ぎません。言い換えれば、ここで慢心して次のトレンドを逃せば、成長はそこで止まってしまう。そのため、トレンドに乗って得られた成果に対して私は、当社の等身大の実力が反映されたものだとは考えていないのです。

一方で、私は38億円という数字にけっして満足はしていませんし、短期的な成果に一喜一憂すべきではないと自らを戒めています。

―もっと大きなスケールでの成長を目指すべきだと。

石井:そのとおりです。我々が主戦場とする「IT」は、移り変わりが速く、カタチもないゆえに、無限大の夢と希望が広がっています。だからこそ、数ヵ月のトレンドに乗って急成長できたことに満足してはいけない。かかわるすべての人々の人生を大番狂わせできるくらいの、大きなチャンスをつかみ取っていくことこそが、我々が目指すものなのです。

大保:「SARUCREW」という社名の「クルー」は、「狂う」という日本語の意味をかけあわせているんです。当社を設立した石井と大保は同世代で、干支はサル。サルは日本の童話で滑稽の的とされ、いつもバッドエンドで終わりますが、我々はハッピーエンドを迎えるサルになってやると。同じ船に乗る「CREW」、つまり仲間たちと、人生にいい意味で大番狂わせを起こすような大きなチャンスをつかみにいきたい。そんな想いが、社名には込められているのです。

限りある大きなチャンスを、本気でつかみとりにいけるか

―最後に、新たな仕事で挑戦したい若者に向けてメッセージをお願いします。

石井:人生を変えるような大きなチャンスが訪れるのは、一生のうちでは1、2回程度しかないと思っています。私の場合、もともと将来は「起業して社長になりたい」という想いがありましたが、前職での仕事を通じて大保と出会ったことがひとつの大きなチャンスとなりました。ふたりとも、特別な知識やスキルをもたずにIT業界に就職しましたが、ITの力で世の中に大きなインパクトを与えたいという共通する熱意に惹かれ合って。競合の多いこの業界でゼロから会社を立ち上げようと決意したのです。大切なのは、大きなチャンスが訪れたときに自分の実力を十分に発揮できるよう、日頃から学び、多くの人と出会うことです。目の前に大きなチャンスが訪れたとき、それを本気でつかみ取りにいきたいという気概のある方には、ぜひ我々の仲間にくわわってほしいです。

大保:日本は一昔前まで、いわゆる「良い大学」に入り、大手企業に就職することが「成功」だとされる時代でした。しかしいま、こうした価値観は大きく変わっています。無限に広がるITという領域においては、能力や年齢に関係なく成功のチャンスをつかめる時代です。大切なのは、目の前のチャンスに対していかに貪欲にチャレンジできるか。そんなチャレンジ精神をもった仲間と一緒に働きたいですね。
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