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IT業界の起業家インタビュー

株式会社アークテック 代表取締役 喜多 一

IT日本のIoTを代表する リーディングカンパニーへと飛躍する

株式会社アークテック 代表取締役 喜多 一

※下記はベンチャー通信66号(2017年1月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

今後はIoT分野に注力していくというアークテック。このページでは前ページで紹介した、同社が導入しているIoT研修を取材。「IoT検定制度委員会」の事務局会社が主催する計3日間のうちの初日に実施された研修をレポートしつつ、検定運営の事務局長を務める近森氏と研修に参加したアークテックの社員に話を聞いた。

知識やスキルを学び最終的に「IoT検定」を実施

 初日の研修は2016年10月29日(土)、サートプロ代々木研修センターにてアークテックの全社員を対象に開催された。IoT検定制度委員会に参画し、コンサルタントも務める講師による講義形式からスタート。PowerPointを使って、「IoTとはなにか」といった根本的な話から講義は進んでいく。

 身の回りにあるすべてのモノをインターネットにつなげてしまおうというのがIoT(Internet of Things)。単にモノをインターネットにつなげるだけでなく、センサーやデバイスから収集したデータを分析し、将来を予測する。そうすることで、社会や家庭のあらゆるシステムを自動的に効率よくする。それがここでいうIoTの定義だ。

 初日ということで、参加メンバーは若干緊張しているものの、真剣な表情で講義に聞き入っていた。

 研修時間は、午前9時から休憩をはさみつつ午後7時まで。2回目以降は、実際にパソコンを使った実践形式も予定されている。計3日間でしっかりとしたスキルと知識を学び、最終的には後日、「IoT検定」の試験を受けるのだという。

特定技術のスペシャリストからIoTビジネスの総合的なプロへ

 ではそもそも、IoT検定とはどういった目的で実施されているものなのだろうか。IoT検定制度委員会の事務局長を務める近森氏によると「IoTの技術やマーケットについての知識やスキルの可視化を行う検定」であり、IoTにかかわるすべての人が対象となるのだという。医療、金融、製造などありとあらゆる領域の分野で、IoTのプロフェッショナルであることを証明する共通の「指標」を提供するのが検定の目的。レベルを大きく3段階にわけ、レベル1から順次、試験を実施し認定していくそうだ。

 IoT検定自体は2016年から始まった新しい制度だが、アークテック以外にも大手企業を中心に、多くの人材が検定試験に参加。2016年12月には全国150ヵ所の会場で受けられるようになるうえ、2017年からは160ヵ国8000以上の会場で英語による試験を実施するのだという。今後は世界規模でIoT検定が注目されそうだ。

異なるレイヤーの企業におけるIoTの共通言語になりえる

 これからのIoT領域で、必要になってくるのが専門家の存在です。しかし、まだこれからの分野のため、そういった人材がいない。そこで「まずは民間でそうした人材を育成しよう」ということで始まったのがこの検定なのです。委員会の代表には、国際大学グローバル・コミュニケーション・センターの理事を務められている中島洋氏。元Google米国本社の副社長兼元Google Japan代表取締役社長の村上憲郎氏など、そうそうたる顔ぶれがそろっています。そうした有識者と準備を重ね、2016年5月から世界に先駆けて試験をスタートしました。

 アークテック社が検定を受けることで重要な意味をもつのは、自らが製品を企画・開発して健診の市場に投入する数少ない会社のひとつだという点。IoTではデータを分析しつつ、エンドユーザーの意見を吸い上げたうえで、ダイレクトに商品・サービスに反映することを繰り返す必要があります。「納品して終わり」ではないのです。その観点から、アークテック社にはIoTを活用した産業育成のモデルケースになってもらうことを期待しています。それで、IoT検定を世間に広めてもらうことにも貢献していただけたらと(笑)。またアークテック社も、検定に合格した人材を多く抱えることで「あの会社にはIoTのプロがいる」という安心感を取引先に与えることにつながるはずですから。

 一方で、商品やサービスをリリースする際、メーカーだけがかかわるわけではありません。IT企業やベンダーなど、異なるレイヤーの企業が協力してつくらないといけない。これまではIoTに関する認識が各分野で異なっていたため、話がかみ合わずにムダなコストと時間を費やすケースが多かった。IoT検定により、みんなが同じレベルの話ができるようになればそれが解消される。つまりIoTの共通言語になりえるのです。

グローバル化のための起爆剤になる可能性を秘める

 現在は、おもにセキュリティ製品の開発に携わっています。役割としてはチームのマネジメント。PMOの領域で、どちらかというとオフショア開発を担当し、海外の開発部隊に製造をまかせて、品質を管理する作業などを行っています。

 研修を受けた率直な感想は、子どものときに新しいおもちゃをもらったような、そんな感じですね(笑)。これで、未知の領域を開拓することを想像するとワクワクしました。

 また、製品開発や企画のテクニックもメニューのなかに入っていたので、ビジネスとしてのイメージがしやすかったですね。IoT自体がものすごく幅広いスキルと知識が必要なので、そこを網羅できるのではないかという期待もあります。

 今後はグローバル化がさらに進んでいくので、当社としてもオフショアに限らず、海外に向けて製品やソリューションを提供する必要がある。それをIoTにからめていければと思っています。

 また、我々のプロフェッショナルサービスの事業と健診データ収集システムの事業をIoTによって掛けあわせたら、いままで以上に面白いことができるはず、と確信しています。当社には「なんでもやってみようじゃないか」という社風があるので、みんなでいろんなアイデアを考え、実現していきたいですね。

健診データ収集システムと同等の領域を開拓したい

 健診データ収集システムのパッケージを販売するチームのマネジメントを担当しています。案件ごとにプロジェクトマネジャがいるんですが、それを取りまとめています。部署は営業含めて10名くらいですね。いまは業界でトップシェアですが、つねに他社にマネされる危険にさらされています。ですから次々と新しい製品を生み出さなければならないのがプレッシャーでもあり、やりがいですね。

 研修で感じたのは、デバイスからデータを収集するというところでは、現在の業務とかなり似ている部分がある。今後業務の領域を広げていくうえで、さまざまな可能性を感じたことはとても有意義でしたね。

 また、根本的な知識を学べたのもよかったです。たとえば「ハードウェアにはこういうのがあって、こういう電気信号が流れて…」というところまでレクチャーしてもらったので、より知識を掘り下げることができました。実際にグループのなかで「IoT研修で学んだことを活用してもっと低価格なシステムがつくれるんじゃないか」という話が出ているところです。

 今後は次の柱となるようなソリューションを開拓するのが目標。そうすることで、売上を倍にして、さらなる事業の拡大に貢献していきたいと思っています。

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