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ベンチャー通信編集部注目の起業家インタビュー

Bigmac株式会社 代表取締役 徳山 佳瑛

注目社会に本当に必要なサービスを広めること それが東京に進出する理由

Bigmac株式会社 代表取締役 徳山 佳瑛

「東京から地方に進出することはよくあるケースですが、その逆は難しい時代」。そう語るのはWebマーケティングをメインに事業を展開するBigmac代表、徳山氏だ。福井で起業して5年で果たした東京進出。「東京でも成功できる」と確信したきっかけは、大手広告代理店の地方進出だった。「これで東京のレベルがわかった」と語る同氏に、事業にかける想いと今後の事業展開について話を聞いた。

※下記はベンチャー通信71号(2018年4月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

「すべては顧客のため」起業を決意させた熱き想い

―起業したきっかけを教えてください。

 福井の広告代理店に勤めていたときの、ある悔しい経験がきっかけでした。

 当時、私は営業を担当していたのですが、あるとき、「広告に200万円使いたい」という顧客に出会いました。大きい案件だったこともあり、すぐに対応し、企画書を上司に提出しました。顧客のことを考えてメニューをまとめたので、即OKをもらえると思っていたのですが、つくり直しを命じられて。勤めていた会社は、地元で有名なメディア企業の子会社で、私の企画書には、親会社への配分は10万円しか計上していなかったんです。そのことに上司は腹を立てたのです。でも、顧客のことを想えば、ほかのメディアのほうが効果はあると考えていましたし、「広告は顧客のためにある」という信念をもっていたので、納得できず、それが理由で退職して起業しました。

―起業後、Bigmacは北陸で業界No.1の地位を築きます。どのようにして事業を拡大していったのですか。

 とにかく営業に力をいれました。当社はリスティング広告の運用代行、コンサルティング、SEO対策をメイン事業としていますが、顧客がいなければ、技術も発揮できません。設立当初は、名前も知られていないので、知名度を上げるためにマーケティングに詳しい知人を何人も福井に呼んで、セミナーを開催しました。有名な人が多かったこともあり、セミナーはいつも大盛況でした。そして次にとった行動が、県内の有名企業とおつき合いすること。だれもが知っている有名な企業に照準を絞り、集中的な営業で受注を獲得。短期間で会社の信用性を上げることに専念しました。この戦略的な営業を繰り返し行っていくことで、当社の知名度は県内に広まっていきました。

―それだけではいまの地位を築けないと思います。

 ええ。じつはちょうど北陸新幹線が開通したとき、東京の大手広告代理店が福井に進出してきたんです。当然、われわれの顧客にも営業をかけたようですが、結果的に顧客を奪われることはなかった。話を聞いてみると当社は、いつも近くにいて、しっかり寄り添ってくれたと。そして機械的な対応をしてこなかったと、顧客から信頼をえていたようです。

 この業界に入って感じた「顧客のために私たちが存在しなければならない」。この考えは、「正しかったんだ」と実感しました。そして、このときに東京進出を決意したのです。

―起業してわずか5年。急成長を遂げた理由はほかにもありますか。

 運も手伝っていると思いますが、タイミングよく必要な人と出会う。そういった縁にすごく恵まれているんです。いまの社員たちと出会えたのも、そうした縁だと思います。

 あとは、失敗をするたびに私自身が強くなっていった。これまで多くの人材を採用しては、多くの退職者も出してきました。でもその都度、「次はここに注意しよう」と失敗を自分の糧にしてきました。そういった改善の積み重ねが、会社の成長につながっているのだと思います。

社会に本当に必要なサービスをわれわれの技術で広めたい

―東京ではどのような戦略を考えていますか。

 福井のときのように、ゼロからスタートすることは考えていません。起業してわずかですが、当社には東京で事業をする力が備わっていることがわかったからです。大手の広告代理店が、地方に進出してきて、われわれの牙城をくずせなかったのですから、そのことは大きな自信となりましたね。 ですから、東京では「なんでもやる」ではなくて、支援したい顧客を絞って営業活動をしていきます。企業を存続させていくためには、「もうかる」ことではなく「世の中の役に立つこと」に重きを置くことが大切。

 われわれの仕事は、まだ知られていない社会に必要なサービスを当社がもっている技術を使って、必要としている人に知ってもらうこと。そのことを考えれば、おのずと支援したい企業も見えてくるのです。

―どのような企業を支援していくのでしょう。

 ベンチャー企業です。東京に来て驚かされたことは、私の価値観では想像もしなかった業種や、サービスをもっている有望なベンチャーがたくさんあること。調べてみるとそういったサービスは人気もあって、需要もある。その点に着目し、それらの新規サービスを必要としている人たちのもとに情報を届ける。これこそが世の中の役に立つことだと確信しました。

―今後のビジョンを教えてください。

 2016年に福井に本社を構えるオールコネクトと共同出資をして「ITAL」という新しい会社を立ち上げました。これは、当社の集客ノウハウとオールコネクトの改善ノウハウを結集させた会社です。代表の岩井氏とは起業したきっかけが似ていたこともあって。両社とも東京に活動エリアを広げているので、「地元福井でもしっかり仕事を残したい」というお互いの想いをカタチにしたのが「ITAL」なんです。今後は、東京、福井でさらに事業展開をして、業界を盛り上げていきたいと考えています。

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