累計経営者579人に取材、掲載社数329ニッポンを創るビジョナリーベンチャーを紹介

不動産業界の起業家インタビュー

株式会社日本土地建物 代表取締役 神山 重子

不動産15 周年を迎えた日本土地建物が刻む過去・現在・未来のカタチ

株式会社日本土地建物 代表取締役 神山 重子

2003年の8月、東京都港区高輪にある7坪のワンルームオフィスでひとつの会社が産声をあげた。それが、女性経営者である神山氏が立ち上げた投資用不動産販売を手がける日本土地建物だ。2018年にめでたく15周年を迎えた同社が、どのような軌跡を描いてきたのか。そして、今後どのような成長をめざすのか。本企画では、トップインタビューや社員インタビューを通じて、それらを明らかにしていきたい。

※下記はベンチャー通信73号(2018年9月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

創業以来、少数精鋭をモットーに成長を続けてきた日本土地建物。14期連続で黒字決算を達成したほか、2018年4月期は43億円という過去最高額を売り上げた。「身の丈にあった経営が、会社が継続してきた理由」だと微笑む代表の神山氏に、業績好調の要因や会社の強み、不動産業界を志したきっかけ、どんな社内メンバーが集まっているのか、そして今後のビジョンなどを会社の沿革とともに聞いた。

「不動産再生事業」を中心に投資用物件を提供

―14期連続で黒字決算を達成し、前期の売上は過去最高の43億円です。業績が好調な要因はなんでしょう。

 一棟売りのマンション販売が、非常に好調なためですね。

 当社では、買い取った中古マンションにリノベーションを施し、投資用不動産として販売する「不動産再生事業」、自社で不動産を所有して安定的な収益確保をめざす「収益不動産保有事業」、購入や賃貸管理、売却など不動産にかんするさまざまな業務をワンストップサービスで提供する「ソリューション事業」の3事業を展開。なかでも「不動産再生事業」が、売上の大半を占めているのです。

 以前は、区分マンションを多く手がけていたのですが、徐々に一棟マンションの販売にシフトチェンジ。いまでは、扱う物件のほとんどが一棟のマンションやビルに。そのぶん、販売単価が上がり、大幅な売上アップにつながっているのだと思います。

 もちろん、物件の仕入れから販売まで手がけるメンバーが育ってきているのも、売上の底上げにつながっています。

―なぜ不動産再生事業をメインに手がけているのですか。

 リノベーションを施した中古物件が、投資用不動産としておススメしやすい物件だからです。新築物件は人気がありますから、最初こそ高い家賃でも入居者で埋まるかもしれません。ただ、一度退去をしてしまうと新築とみなされなくなり、家賃を下げざるをえないケースも。つまり、資産価値が変動しやすいのです。新築ですから、購入費も高くなります。その一方、中古物件は安く購入できますし、資産価値も比較的安定しています。首都圏である1都3県でもさらに都心部に近いエリアなら、より安定した資産運用が見込めるでしょう。

いち早く情報をキャッチリノベーションにもこだわる。

―投資用にリノベーションマンションを扱う不動産会社は多いです。日本土地建物の強みはなんでしょう。

 他社に比べて、安く仕入れることができている点ですね。そのぶん、オーナーさまが購入しやすい販売価格に抑えられるので、比較的スムーズに売れるのです。

 なぜ安く仕入れられるのかというと、当社の営業スタッフが足を使って多くの情報を仲介業者からとってきているからです。メールのやりとりだけでなく、普段から仲介業者の担当者と顔をあわせたコミュニケーションを図ることで、いち早く情報をえることができるのです。いまは夏ですが、みんな汗だくになって日中飛び回っている感じですね(笑)。

 また、リノベーションにもこだわっています。マンションの共有部分に赤の差し色をいれてみたり、事務所であれば床のカーペットを単色ではなく2種類の色を使ってオシャレにしたり。せっかくリノベーションするのなら、できるだけ工夫をしたいですからね。メンバーに対しても「この場合、色合いはどうする?」とあえて聞いたりしています。

 また、マンションであれば、カウンターキッチンにして奥さまが料理をしながら家族をみられるようにしたり、ふとんで赤ちゃんを寝かすことを考えてあえて畳を残したり。さらに、立地のニーズを考えて間取りを変えるなど、使いやすさ、暮らしやすさを考えたリノベーションを心がけています。

建物をみるのが好きそれがすべての始まり

―神山さんが不動産にかかわるようになったきっかけを教えてください。

 もともと建物をみるのが大好きで、「働くなら不動産を扱いたい」と思ったのです。それで不動産業界に入ったのですが、会社員時代はあまりにも忙しくて。「もっと自分のペースで仕事がしたい」と、2003年に独立しました。ところが、ありがたいことに最初からお客さまの依頼が多く、逆に忙しくなってしまって(笑)。それで、いろいろメンバーを増やしているうちに、いつの間にか15年が経ったという感じです。

―改めて、15年にわたって会社を続けることができた要因はなんですか。

 やはり、身の丈にあった経営を行ってきたことでしょうか。ムリをせず、地道に、コツコツと。リーマン・ショックの際は多少苦労はしましたが、少数精鋭を徹底し、会社の規模に相応した取り引きを行っていたことで無事に乗り切ることができました。

 思えば、あっという間の15年でしたね。

―社内にはどんなメンバーが集まっているのでしょう。

 素直なメンバーが多いですね。よく他社さんからいわれるんですが「本当にいい子がそろっている」と。以前は経験を重視して採用していたこともあったのですが、そういった人はクセが強いことも多くて(笑)。組織としてはうまくいかないことも。ですので、最近は、あえて未経験のメンバーを積極的に採用しています。いままでにない発想や視点をもっているからこそ、結果的に上質な物件を仕入れてくれたこともあります。

 そして、2015年からは新卒採用を開始。やはり同期がいると、いい意味でライバル関係が生まれるのでみんな一生懸命がんばってくれています。それが社内の活性化につながり、先輩社員も熱心にサポートするというい2018年の新卒3期生では、新卒で初めての女性営業職が誕生しました。新たな風を吹き込んでくれるのでは、と期待しています。

新規事業や社会貢献に積極的に取り組みたい

―今後のビジョンを教えてください。

 これからもムリな拡大は望まず、少しずつ成長していきたいですね。先ほどもいいましたが、当社は少数精鋭がモットー。ただ近年は優秀なメンバーも増えてきて、ある程度業務をまかせられる環境が整ってきています。ですから、徐々に採用数も増やしていきたいと考えています。

 また、新規事業として当社が企画した新築ビル『JLBグランエクリュ四谷』が今年の4月に完成しました。不動産再生がメイン事業であることに変わりはありませんが、エリアやニーズによってはこうした新築物件にも可能性があります。ですので、こうした新しい試みにも積極的に取り組んでいきます。

 また、社会貢献も行っていきます。2016年からは、関東社会人サッカー連盟1部『東京23フットボールクラブ』のスポンサー事業を開始。会社として、こうした支援も増やしていきたいです。

 おかげさまで当社は、15周年を迎えることができました。これを節目に、より一層の利益を出していきたいと考えています。そうして、メンバーやその家族、仲介業者さま、金融機関さま、オーナーさまといった普段からお世話になっているステークホルダーのみなさまの幸せを追求していきたいですね。

その他の不動産起業家の記事

※このサイトは取材先の企業から提供されているコンテンツを忠実に掲載しております。ユーザーは提供情報の真実性、合法性、安全性、適切性、有用性について弊社(イシン株式会社)は何ら保証しないことをご了承ください。自己の責任において就職、転職、投資、業務提携、受発注などを行ってください。くれぐれも慎重にご判断ください。

ベンチャー通信

ベンチャー通信
ベンチャー情報雑誌

「ニッポンを創るビジョナリーベンチャーを取材」をコンセプトに編集している、2000年創刊のベンチャー情報雑誌です。

ベンチャー通信への掲載・取材希望の方

ベンチャー企業の採用力強化、自社の成長性・知名度アップのため、ベンチャー通信に貴社の取材記事を掲載してみませんか?

  • ベストベンチャー100
  • 注目の西日本ベンチャー100
  • 人財力100 人材採用と育成に力を入れている100社
  • 活躍しているエンジニアの職場を取材!Tech通信ONLINE
  • INOUZ Times

ベンチャー通信メールマガジン

ベンチャー通信注目の企業や、ビジネスニュースなどの情報をお知らせします。

ご登録はこちら

pagetop