累計経営者579人に取材、掲載社数317ニッポンを創るビジョナリーベンチャーを紹介

IT業界の起業家インタビュー

株式会社ファーストペンギン 代表取締役 社長執行役員 CEO 市之川 匡史

IT支えてくれる仲間がいるからリスクを取って挑戦できる

株式会社ファーストペンギン 代表取締役 社長執行役員 CEO 市之川 匡史

2006年に創業し、アフィリエイトのプラットフォーム事業を柱に成長してきたファーストペンギン。5年前に市之川氏が代表に就任し、会社は多角化路線へ舵を切った。現在は、新規事業が次々と立ち上がり、新たな成長フェーズを歩んでいる。多角化路線に踏み切った理由や、事業を通じて実現したい想いなどについて、同氏に聞いた。

※下記はベンチャー通信77号(2019年10月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

代表就任後に社名を変更

―事業内容を教えてください。

 創業時から展開している主力事業として、ASP(※)サービスの『インフォトップ』があります。ユーザー登録数は創業以来、毎年増え続け、現在は累計320万のユーザーに利用されています。ここ数年では、新規事業も次々と立ち上がっています。2016年には、人材紹介事業を開始。日本国内の人材に、海外の就職先を紹介しています。昨年5月には決済代行事業を始め、新たな主力事業として順調に成長しています。

※ASP:アフィリエイト・サービス・プロバイダの略。インターネットを中心に成功報酬型広告を配信するサービス・プロバイダのこと

―事業の多角化が進んでいるのですね。

 ええ。私が2014年に代表に就任したタイミングで多角化路線に舵を切りました。『インフォトップ』というひとつの基幹事業に対する依存を避けるため、第2、第3の柱となる新しい事業もつくる必要があると考えたのです。現在は、ビジネス環境の変化が速く、立ち上げた事業がすぐに陳腐化することもありえる時代。そこで、既存の領域にとらわれず、新しい事業の芽がどんどんと出るような企業をめざすことにしました。そして、代表に就任した翌年には社名も変更。旧社名は「インフォトップ」でサービスと同じ名称でしたが、特定のサービス名に縛られない言葉を用いようと、「ファーストペンギン」に改めました。

個人事業主としての苦労を、自ら味わった

―「ファーストペンギン」とはどのような意味なのですか。

 魚をえるために、天敵に襲われるリスクを負って群れのなかから最初に荒海に飛び込むペンギンのことです。そんなペンギンの姿が、新しいことに挑戦しようとする自分たちと重なったんです。同時に、「挑戦する人たちを応援したい」という、私が事業を通じて実現したい想いとも合致していたので、新しい社名に掲げることに決めました。

 当社の新規事業には、「挑戦する人を応援したい」という想いが根底にあります。たとえば、人材紹介事業は、海外で活躍したい人を応援する事業。また、決済代行事業は、「クレジットカード決済の導入ニーズがある個人事業主を支えたい」という想いで立ち上げました。

―「挑戦する人を応援したい」と考えるのはなぜでしょう。

 私自身、個人事業主としてジュエリー製作会社の運営を失敗させた経験があるからです。当時は、製品の設計から量産、販売まですべてを私ひとりで行っていました。しかし、クリエイターとしてアイデアを生み出す苦しみを味わうのと同時に、バックオフィス業務をこなす苦労にも悩まされ続けました。ストレスから不眠症になった時期もあり、結局、会社を休眠させることに。私はその後、組織で働くことで、自分のできないことを支えてくれる仲間のありがたさを感じました。ジュエリーの製作会社も、仲間がいればもっといろいろなことに挑戦できたかもしれません。私はこのときの経験があったからこそ、「挑戦する人を応援できるような、インフラサービスを提供したい」と考えるようになったのです。

万が一失敗しても、私が責任をすべて負う

―社内で新しいサービスを生むために、どのような考えを大事にしていますか。

 社員が安心してやりたいことに挑戦できるよう、会社が支えてあげることが大切だと考えています。そのため、私は社員から出たアイデアに頭からストップをかけることはしません。当社には、創業時から会社を支えてきた強い事業があるので、社員にはむしろ、「失敗を恐れずに挑戦してほしい」と伝えています。万が一、大きな失敗をしても、最終的な責任は私がすべて負う覚悟もあります。これまでも、現場の社員にある程度の裁量権を与え、主体的に働いてもらえる文化をつくってきました。今後は、新規事業のアイデアを提案できる場を定期的に設けるといった、社員の挑戦をさらに促す仕組みづくりも行っていきたいです。

―求める人材像を聞かせてください。

 意見を求められたときに、率先して手をあげられる人ですね。当社は今後、上場も視野に入れ、信用力や資金調達力が高まることで、社員が挑戦できる場はより広がっていくでしょう。世の中をよりよくしようと奮闘する人たちはたくさんいます。そんな挑戦者を支えることで自身を成長させたいと思う人はぜひ、当社で“ファーストペンギン"となって活躍してみませんか。

市之川 匡史(いちのかわ ただし)プロフィール

1981年、埼玉県生まれ。2001年に専門学校ヒコ・みづのジュエリーカレッジを卒業後、自社ブランドのジュエリーを手がける会社を立ち上げる。2009年、株式会社ファーストペンギンの前身となるインフォトップグループの、株式会社インフォトップマーケティングに広告営業職として入社。2014年に株式会社インフォトップの代表に就任し、2015年に社名を「ファーストペンギン」に変更する。

企業情報

設立 2006年8月
資本金 1,500万円
売上高 53億2,000万円(2018年12月期)
従業員数 84名(2019年9月1日現在)
事業内容 ASP事業、広告事業、コンテンツプロデュース事業、ペイメント事業、人材事業、アプリ事業
URL https://first-penguin.co.jp/

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