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IT業界の起業家インタビュー

株式会社エピグノ 代表取締役社長 乾 文良

ITAIを活用した人材マネジメントシステムで、全国の病院が抱える問題を解決したい

株式会社エピグノ 代表取締役社長 乾 文良

世界に類をみないほど、少子高齢化社会を迎えている日本。そのなかで、大きな課題のひとつになっているのが「医療」である。これからますます医療ニーズが高まる一方、現段階で、医療従事者が全国的にすでに不足しているのだ。2016年に創業したエピグノはそうした課題に対し、独自のプロダクトによって立ち向かおうとしている。いったい、どのような取り組みを行っているのか。代表の乾氏に詳細を聞いた。

※下記はベンチャー通信78号(2020年1月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

スキルや実績を「見える化」し、人材と業務の最適化を図る

―どのようなサービスを提供しているのですか。

 病院に特化した、人材マネジメントシステムを提供しています。具体的には、医師や看護師、コメディカル(※)といった医療従事者のスキルや実績をシステム管理によって「見える化」。さらに、その情報をもとにAIによってシフトを組んだり、担当病棟や手術へのアサインなどを自動的に行います。そうすることで、院内組織における人材リソースの最適化を図るサービスなのです。

 病院において、医療従事者のスキルや実績をシステムで一元化しているところは、ほとんどありません。そのうえで、師長や部長がいろいろ頭を悩ませながらシフト作成やアサインを行うわけです。これってすごく時間がかかるうえに、スタッフのスキルや実績にあわない配置が起こりえるのです。そこで、システムを活用することによって、ムダやミスマッチをなくそう、と。

 また、そうすることで、病院にとってさらに大きなメリットにつながります。

※コメディカル: 医師・看護師以外の医療従事者のこと。薬剤師・理学療法士・作業療法士などを指す

―それはなんでしょう。

 医療安全の向上が図れることです。医療従事者が、自分自身のスキルとマッチした業務に就くことで、患者さんに対するケアのクオリティも当然あがりますよね。やはり、医療業界ではたんに業務効率だけでなく、医療安全を向上させ、医療従事者の方が安心して働く環境を提供できるシステムにする必要があるのです。

 また、医療安全の向上だけでなく、看護師の労務管理や病院の施設基準対応など、今後重要とされる病院経営へ直結する機能も現在開発中ですので、現場の方だけでなく、ぜひ経営者層の方にも使っていただきたいシステムです。

ミッションに共感した、医療経験者が在籍

―エピグノならではの強みを教えてください。

 社内に、医療従事者として豊富な経験をもったメンバーがジョインしていることですね。実際に、医師経験者1名、看護師経験者3名が在籍しています。よくクライアントから聞くのですが、従来のシステムベンダーの場合、担当営業とエンジニアがヒアリングに来るんですね。すると、現場の医療従事者が真に求めるニーズを理解できない。結果、現場のニーズとは異なったシステムになるケースが往々にしてあるそうです。

 当社は、医療の知見をもったメンバーがヒアリングしたうえで開発を行うので、現場に即したシステムの提供が可能。これは、クライアントから評価をいただいている点ですね。

―なぜ、医療の経験者が民間企業のエピグノに在籍しているのですか。

 「すべては未来の患者と家族のために」という、当社のミッションに共感してくれたからです。医療従事者の方々は、本当にさまざまな仕事が多く、「患者さんのケアに多くの時間を割きたい」と思ってもなかなか思い通りにいかなくて。なかには「そういった状況を変えたい」と本気で思っている方も多く、そういったメンバーが当社にジョインしてくれたのです。

 元医療従事者に限らず、営業やエンジニアなど、各メンバーがミッションに共感し、熱い気持ちをもって働いてくれていますね。

主体性と実行力をもつ、メンバーを求む

―今後のビジョンを教えてください。

 将来的には、全国の病院で活用される人材マネジメントシステムをめざします。

 現在、社会問題として、医療従事者はたりていません。そのため、多くの医療従事者が長時間の残業を余儀なくされているのです。私たちは、医療従事者の絶対数を増やすことはできない。ただ、ITのチカラで医療従事者の適材適所を図り、生産性を高めつつ、個々の能力アップを促進させることはできる。そうした支援によって、人材不足をカバーしようとしているのです。

 当社では、こうした大きな社会問題を解決するためのメンバーを募集しています。

―どんな人材を求めているのでしょう。

 大前提として、当社のミッションにくわえて、「最後まで最善を」「未来志向」「チームを信じる」という3つのバリューに共感してくれる人ですね。また、主体性と実行力がある人材にはどんどん仕事をまかせていきます。事実、当社のエンジニア部門のトップは26歳です。

 日本の10年、20年先を見すえた事業に、ぜひ参加してほしいですね。

乾 文良(いぬい ふみよし)プロフィール

1986年、香川県生まれ。2011年に大学を卒業後、富士通株式会社に入社。メガバンク向けセールスや、マーケティング業務に従事する。2015年に退職し、慶應義塾大学大学院経営管理研究科(慶應ビジネススクール)にてMBAを取得(在学中に、Mannheim Business Schoolへ留学)。その後、父親の経営する商社にて経営企画、M&A業務に従事。2016年に株式会社エピグノを設立し、代表取締役社長に就任。

企業情報

設立 2016年9月
資本金 1,820万円(資本準備金含む)
従業員数 7名
事業内容 病院に特化したICTプラットフォームの開発・運営
URL https://www.epigno.jp/

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