関西を拠点に、業界最大手や成長企業のマーケティング戦略を策定しているAnchor。“部分最適”に特化したマーケティング手法ではなく、“全体最適”の視点をもった独自の支援体制で、クライアントの「事業成長」を強力にサポートする。「日本を世界に誇れる国にしたい」と語る、同社代表の千野氏は、「マーケティングの力で、日本企業の真価を引き出す支援がしたい」と意気込む。同氏に、事業成長を目的としたマーケティング戦略の重要性とともに、今後の成長ビジョンを聞いた。
※下記はベンチャー通信79号(2020年4月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。
「勝ち戦」に導く戦略で、売上を6倍以上アップ
―事業内容を教えてください。
デジタル領域で、顧客の事業成長を加速させるためのマーケティング支援が事業の主軸です。ファッション、美容、人材、自動車、不動産、小売、学習塾、士業など、さまざまな業界で成功事例をつくっています。会社設立から4期連続で前期比200%以上の成長を継続しており、今期は4億円の売上高を見込んでいます。2年後には10億円、5年後の2025年には30億円の売上目標を立てています。
―成長の要因はどこにあるのでしょう。
広告運用とクリエイティブ制作がひとつのチームとなり、「全体最適」の視点で実践するマーケティングに対する評価だと思います。当社では、「市場」「顧客」「競合」それぞれを徹底的に分析し、どうすれば顧客を「勝ち戦」に導けるかの戦略を練りあげます。それをもとにした仮説を検証して、改善点があれば各分野の専門家が連動して改善策を実行する。目標KPIを達成するために高速でPDCAサイクルを回せる体制を整えているため、効果を実感いただけているのかと思います。実際に、「集客がうまくいかない」と悩んで当社へ相談いただいたある美容系サロンの事例では、Web集客の状況を集客経路ごとに毎日分析して、仮説検証を繰り返しながら再現性のある施策を導き出した結果、7ヵ月後には単月売上を6倍以上に伸ばすことに成功しました。
専門家同士の知見をつなぐ「司令塔」が必要に
―「全体最適」を行ううえで重要なことはなんでしょう。
戦略立案や広告運用、SEO施策、クリエイティブ制作など各分野の専門家知見を集約し、一貫性をもって実行し続ける「司令塔」が必要です。まさしくその役割を担うのが、当社のマーケターです。たとえ各分野で優れた知見があっても、一貫性がなければ「部分最適」の集まりにしかならず大きな成果は期待できません。
―戦略にもとづいた一貫性が大切だと。
はい。当社ではマーケターを中心に、各工程のプロフェッショナル同士が連携したチーム編成であるため、それぞれの専門性を集約して「全体最適」につながるマーケティング施策を実行できます。たとえば、Web広告を出稿する場合、マーケターを中心に広告運用者とクリエイティブディレクターが議論を重ねながら、広告媒体の特性やユーザー心理に合わせたランディングページをどうつくるか、目的を達成するうえでオファーは適切か、を練ることから始めます。当社では、最終目的である「顧客の事業成長を加速させる」ため、限られたリソースをムダなくどのように分配するかチームで徹底的に考えるため、各分野に強みをもったマーケターが育つのです。
そういったマーケティングのプロ集団だからこそ、昨年に新規事業として立ちあげたばかりのメディア事業でも、計画を上回る収益をあげられています。今後も、マーケティングを軸に幅広い事業に挑戦し、Anchorを存在感のある会社に育てていきます。
ダイナミックな経験の蓄積が、ビジネスの視野を広げる
―マーケティング業界を目指す若者にメッセージをお願いします。
「事業を伸ばす」という企業の未来を左右する責任ある仕事の醍醐味を、ぜひ当社で味わってほしいですね。多種多様な商品・サービスのマーケティングに携われることは、ビジネスパーソンとしての視野を広げることにもつながります。
私は、モノづくりを支える高い技術力や、細部にこだわるサービスを提供できる日本企業は、もっと世界に誇れるはずだと思っています。当社は、マーケティングの力で日本企業をアップデートし、日本の存在感をさらに引きあげたいのです。「本質的な価値のある仕事がしたい」と成長意欲の高い人材とともに、目標を成し遂げたいですね。
千野 奨太(せんの しょうた)プロフィール
1991年、兵庫県生まれ。2014年、関西学院大学商学部卒業後、新卒で株式会社セプテーニに入社。わずか2年の在籍期間で月間粗利額の部門最高記録を更新。2016年7月にアンカー株式会社を設立し、代表取締役に就任。
企業情報
設立 | 2016年7月 |
---|---|
資本金 | 500万円 |
売上高 | 4億円(2020年5月期見込み) |
従業員数 | 12名(2020年1月現在) |
事業内容 | デジタルマーケティング事業、メディア事業 |
URL | https://anchor-ltd.com/ |
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