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ベンチャー通信編集部注目の起業家インタビュー

TradFit株式会社 代表取締役社長 戸田 良樹

注目世の中にないサービスを生み出し、人々の暮らしを豊かにする

TradFit株式会社 代表取締役社長 戸田 良樹

古き良き伝統(Tradition)を、テクノロジーで現代に融合・フィット(Fit)させる―。そんな理念を社名に込めて、2017年に設立されたTradFit。その名の通り、最先端の音声認識AIを駆使し、観光・宿泊業界のさらなる収益性改善に貢献する独自のサービスを世に送り、今注目を集めている。「三方よし」「温故知新」「意志あるところに道あり」を信条に、世の中にないオンリーワンの価値を追求している代表の戸田氏に、サービスの概要や成長戦略などを聞いた。

※下記はベンチャー通信79号(2020年4月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

早くから注目していた、Voiceテクノロジーの可能性

―提供するサービスが注目されているそうですね。どのようなものですか。

 多言語対応の画像つき音声エージェント端末で使用する観光・宿泊施設向けの「コンシェルジュアプリケーション」や「チャットコンシェルジュソフトウェア」、それらをシームレスにつないだ「宿泊施設向け管理画面」などを開発しています。このサービスによって、旅行者からのオーダーや案内業務といったオペレーションを効率化できるので、宿泊施設側の人手不足、多言語対応などの問題を解消できます。一方の訪日旅行者側も言葉の壁やストレスを感じることなく、サービスを受けられるようになります。さらに、そこで得られたビッグデータは宿泊施設側のサービス、マーケティングのさらなる改善にも活かせます。こうした音声エージェント端末をユーザーインターフェースとし、音声認識AI、IoTなどを駆使した当社独自のコンシェルジュサービスは、調べる限り、まだ世の中にないオンリーワンのサービスです。

―そうした画期的なサービスを、起業から短期間にローンチしていますね。

 私は前職時代に、スタートアップのIPO支援やグローバルのテックジャイアントの技術調査に携わり、あらゆるテクノロジーに触れてきました。当時登場し始めたVoiceテクノロジーが海外で徐々に実用化されていく動きを見ており、早くからその可能性には注目していました。起業した2017年時点ではまだ日本にはAmazon、Google、Appleなどの音声エージェント端末は上陸していませんでしたが、今後間違いなく国内でも普及すると考えました。

 私自身、プロのエンジニアではありませんが、グローバルのテクノロジーの動向は把握しており、独学ながらプログラミングも学び、エンジニアと対話できる程度のプログラミング言語は身につけてきました。そうした背景が活きて、国内外で活躍する優秀なエンジニア集団を早くから組織化することができ、知財戦略も合わせて固めながら早期のサービスローンチを実現できました。

―サービスのターゲットを観光・宿泊業界に定めたのは、なぜですか。

 このテクノロジーをもっとも必要とする市場だと考えたからです。政府の施策もあり、近年、訪日旅行者は増え続けています。一方で、観光・宿泊業界はサービス産業のなかでも飲食業とならび離職率が高く、365日稼働する非常にハードな業界です。AIに任せられる部分は任せ、人にしか提供できない付加価値の高い部分と棲み分けを行うことで、稼働率や売上、従業員のワークライフバランスを改善させる。そういった業務効率化ニーズは、実証実験や対話を行うなかで、大きいと判断。市場性、社会課題の大きさ、参入のタイミングを見極め、サービス開発と事業化に踏み切りました。

―すでにVCから出資を受けるなど、注目を集めていますね。

 大変ありがたく思っています。事業の将来性を高く評価いただき、多くの方の支援を受けています。国内外の観光・宿泊領域、開発・AIに知見の深い方々がアドバイザーとして参画。また、実際に宿泊施設にサービスを試験導入していた時期は、大手ホテルグループや有名宿泊施設からの多大なる協力も得られました。

世界と戦える時価総額で上場へ

―導入施設からの反応はいかがですか。

 サービスローンチ当初からクライアントと向き合って対話を繰り返し、課題やクレームを吸い上げて解決してきたため、今期に入りクライアントの悩みを解消することに成功、現場でのニーズの高さに手ごたえを感じています。まずは、国内での普及を最優先に考えていきますが、観光・宿泊業界が抱えるニーズには国境を越えた共通性もありますので、海外、特にアジア市場での事業展開を視野に入れています。世界進出は起業当初から考えていました。チーム構成も海外の方や海外経験の多い方ばかり。人種も国籍も多様なボーングローバルな組織づくりを意識しているのも、国内発で世界と戦える企業創出のためです。

―今後のビジョンを聞かせてください。

 当社の使命は、「世界中の人々に音声を通じてより良い暮らしを提供すること」です。社会の不平等や機会の不均等をテクノロジーで解消していきたいと考えています。そのために、世界と戦える規模とスピード感をもって上場を計画しています。海外の機関投資家からの調達を見すえグローバルオファリングを実施したいので、上場時は最低でも数千億円規模の時価総額を目指しています。まだ、日本から純粋に誕生していない、時価総額1兆円を超えるメガスタートアップへと成長させることを真剣に考えています。

戸田 良樹(とだ よしき)プロフィール

1983年、新潟県生まれ。2008年、早稲田大学政治経済学部を卒業後、野村證券株式会社に入社。野村グループ入社式で約1,000人の総代を務める。超富裕層向けの資産コンサルティング、支店企画、投資銀行業務などを経験。2011年、野村ホールディングス株式会社グループ広報部へ出向し、国内外の広報業務を経験。その後、再度野村證券株式会社の投資銀行部門へ配属。IPO支援、資金調達、企業買収などの助言業務を経て、国内外の投資銀行部門の戦略企画業務などに従事。2017年8月、TradFit株式会社を設立。代表取締役社長に就任。

企業情報

設立 2017年8月
資本金 1億8,740万円(資本準備金含む)
事業内容 Voiceテクノロジー、クラウドAI、IoTなどを活用したサービスプラットフォームの構築および運営
URL https://company.tradfit.com/

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