累計経営者579人に取材、掲載社数324ニッポンを創るビジョナリーベンチャーを紹介

ベンチャー通信編集部注目の起業家インタビュー

株式会社クロコ 代表取締役 大和田 大地

注目社員のやりたいことを応援するため、目指すは100事業展開

株式会社クロコ 代表取締役 大和田 大地

2017年に創業したクロコ。創業時から複数の事業展開を進めており、1期目の売上が8,000万円に対し、2期目の売上は3億4,000万円と順調に業容を拡大している。同社の特徴は、ひとつの事業にとらわれず、多角化を図っている点にある。なぜ、そのような取り組みを行っているのか。代表の大和田氏に、今後のビジョンも含めて詳細を聞いた。

※下記はベンチャー通信79号(2020年4月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

多角化だからこそできる、事業の広がり

―まずは事業内容を教えてください。

 おもに、3つの事業を展開しています。1つ目が、ITシステム事業。お客さまの要望にあわせてオーダーメイドのシステムを開発する受託開発と、自社システムの開発も進めているところです。

 2つ目が、動画プロモーション事業。おもにTVやWebのCM動画、企業や学校の紹介動画、商品やサービスの説明動画の作成依頼が多いですね。大企業から個人事業主まで担当者の門脇を中心に、柔軟に対応しています。

 3つ目が、飲食事業。現在のところ、フレンチが2店舗、油そば2店舗、タンタンメン2店舗、カフェ兼バー2店舗を運営しています。

―創業時から、事業の多角化を図っているのはなぜでしょう。

 社員のやりたいことを、実現させた結果です。自分のやりたいことや得意なことを仕事にすることにより、社員もモチベーション高く働いています。もともとITシステムをはじめ、全事業が想定外で立ち上がりました。そのときの縁や社員のやりたいことを重視した結果、自然と現在のカタチに行き着いたのです。

 社員が「これをやりたい」と言えばいつでも相談に乗りますし、多くの選択肢を増やすためにも、今後は専門分野に特化した社員を増やし、外注を減らして徐々に内製化を進めていきたいと考えています。 そのなかで、キャリアとして社員のやりたいことが行える環境がつくれればと思います。

―現時点で内製化できていることがあれば教えてください。

 飲食店のWebプロモーションを、自社で行ったりしていますね。また、すでに会社内で、コラボレーションというカタチで業務が広がっています。

 たとえば、動画制作の依頼があった会社から、当社がシステムの開発も手がけているのを知ったことにより、オリジナルシステムの開発依頼を新たに受注しました。あとは、システム開発を納品したお客さまが「なにか恩返しをしたいけど、紹介できる企業がないから」と、当社の飲食店を接待にご利用していただいたり(笑)。

 さらに、クライアントと打ち合わせをする際も、会議室ではなく、積極的に当社の店舗内で行っています。そういった、当初想定していなかった副産物的な広がりもみせていますね。

将来を見すえて取り組む、今期売上目標30億円

―これからも事業の多角化を進めていくのでしょうか。

 ええ。すでに、電気に関するエネルギー事業やデパートにおける食品催事の事業を進めているところです。どちらも、社員が「やりたい」と言ったことを実現させるカタチで進めています。

 ただ現時点では、まだまだ全社員のやりたいことを実現させるところまではいっていないというのが正直なところ。そのためには、より資金や人財が必要です。

 今後は、社員のやりたいことをさらに応援していくためにも、事業開発やM&Aを積極的に進めていきたいですね。

―今後のビジョンを教えてください。

 現在のところ、売上のほぼすべてがITシステム事業、動画プロモーション事業、飲食事業で構成されていますが、本当は100事業あって、すべて1%ずつで売上構成されている状態が理想だと考えています。さらに、2年後に売上100億円を目指しています。

 そこから逆算して、今期の売上目標は30億円を設定。前期の売上が3億4,000万円だったため、かなりチャレンジングですが、本気で目指しています。

 こうした取り組みを通じて、顧客はもちろん、社員に対しても、社名の由来である“黒子”として支えていきたいですね。

―どのようないきさつでクロコに入社したのですか。

 前職から、店ごと事業譲渡するカタチで入社したんです。前職時代は赤字が続いていて、前の会社から「店を買わないか」という打診があったんです。そんななか、常連さんからクロコの話を聞いて。そこから事業譲渡の話が進んだんです。私が店を買い取るか転職するという選択肢もあったんですが、クロコは「料理やワインは任せるから、それ以外のプロデュースを任せてほしい」というスタンスで。「信じてやってみよう」と、入社しました。

―入社後の状況はいかがでしょう。

 リニューアルオープンしてまだ半年ですが、おかげさまでずっと黒字経営ができています。クロコのWebプロモーションや、原価率や稼働率を考えた数値による価格設定の見直しなどが奏功していますね。今後は会社の他業態の飲食業にもかかわり、自分自身の経験を伝えていけたらと考えています。

―博報堂プロダクツからクロコに入社されたそうですね。

 ええ。やはり大企業のCMを担当することが多く、たくさんの人に見てもらえるというやりがいはあったんですが、ともすれば単なる作業になりがちなんですね。顧客に提案する段階からかかわりたいし、CM制作以外の領域も手がけたい。そんなときに代表の大和田をはじめ、クロコの経営メンバーと出会って。たとえば、クロコのシステム開発とタッグを組むことで顧客に幅広い提案ができる。そうした応援をしてくれるというので、入社を決意しました。

―今後の目標を教えてください。

 入社しての1年は私ひとりの事業部でしたが、売上の見通しがたってきたので、今後は人数を増やしたいと考えています。この年齢でひとつの事業部を任されるという経験はなかなかないので、やりがいを感じます。早くこの事業を、会社の柱にしたいですね。

―クロコに入社したきっかけはなんだったのですか。

 代表の大和田とは大学時代からの友人で、卒業後も定期的に会っていて、私が会社を辞めるという話をしたんです。大手にいると、なかなか自分の思ったようにプロジェクトをコントロールできず、それならいっそ独立しようか、と。そこで、大和田から入社を勧められたんです。クロコは与えられた仕事をするより、みんなで仕事をがんばって、やりたいことができる環境を自らつくっていこうという思考の人が多く、私も一緒に働きたいと思ったんです。

―どのような業務を行っているのですか。

 受託開発と自社サービスの開発を行っています。自社サービスでは、門脇と一緒に動画を自動で作成できるWebサービスを開発中です。このWebサービスもそうなんですが、自分がおもしろいと思えるようなサービスをつくって、世の中に発信していきたいですね。

大和田 大地(おおわだ だいち)プロフィール

1988年、福島県いわき市生まれ。2011年に杏林大学を卒業後、城北信用金庫に入社。中小企業の経営者に対し、資金繰り改善のための融資業務を担当する。2017年に株式会社クロコを設立し、代表取締役に就任。

企業情報

設立 2017年12月
資本金 2,965万円
売上高 3億4,000万円(2019年11月期)
従業員数 28名
事業内容 ITシステム事業、動画プロモーション事業、飲食事業
URL https://kuroco.jp/

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