INTERVIEW 業界別起業家インタビュー

異色の経歴をもつ業界の異端児が挑む本質的な社会課題解決ビジネス
60兆円の巨大市場に風穴を開け、「IT×医療福祉で日本が再び世界をリードする
ドットライングループ 代表取締役 兼 グループCEO 垣本 祐作
Sponsored ドットライングループ
医療福祉分野において、その急成長ぶりが注目を集めているベンチャー企業がある。創業からわずか8期目で、総勢約800名を超えるスタッフを抱えるまでに成長したドットライングループだ。同社を率いるのは、ニートからボートレーサー、そしてネットビジネスという異色の経歴を歩んできた若きベンチャー起業家の垣本氏。「幸せの循環創造」を企業理念に掲げ、「医療福祉事業は、理念を実現するための日本でもっとも緊急かつ重要な分野」と語る同氏に、事業にかける想いや今後の成長ビジョンなどを聞いた。
※下記はベンチャー通信84号(2022年4月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。
ニート、ボートレーサー、起業以前に異色の経歴を歩む
―事業内容を教えてください。
高齢者、障がい者(児)、患者などの命や生活を守るために必要となる、“在宅においての医療・看護・リハビリ・介護・住まい・生活支援のワンストップサービス"を提供しています。これらのサービスは、本来当事者が必要としていながら、従来は行政の縦割りの制度的枠組みのなかで提供されてこなかったもの。その制度的弊害を、ITを武器に打破したことで初めて、ワンストップで提供できるようになったことから、これは当社が生み出した新しいビジネスモデルだと自負しています。
この事業に対する市場のニーズがいかに高いかは、当社の業績に如実に表れています。直近3年間は前期比200%の成長を続けており、事業所数は千葉県No.1(※)。この間積極的に行ってきたM&Aの成果もあって、創業8期目となる今期売上は約70億円、スタッフ数も約1,000名を超える見込みです。もっとも、医療福祉産業はいまや60兆円市場とも言われ、世界に類を見ない超少子高齢社会に突入している日本の数少ない「成長産業」となっています。新たなビジネスモデルを掲げる当社にとって、これらすべてが手つかずのブルーオーシャンであり、この巨大市場を前に無限の可能性を感じているところです。
この事業に対する市場のニーズがいかに高いかは、当社の業績に如実に表れています。直近3年間は前期比200%の成長を続けており、事業所数は千葉県No.1(※)。この間積極的に行ってきたM&Aの成果もあって、創業8期目となる今期売上は約70億円、スタッフ数も約1,000名を超える見込みです。もっとも、医療福祉産業はいまや60兆円市場とも言われ、世界に類を見ない超少子高齢社会に突入している日本の数少ない「成長産業」となっています。新たなビジネスモデルを掲げる当社にとって、これらすべてが手つかずのブルーオーシャンであり、この巨大市場を前に無限の可能性を感じているところです。
※東京商工リサーチ「千葉県に本社を置く株式会社の、千葉県内における医療・介護・福祉事業所数」調査(2021年9月調査)
―なぜ医療福祉分野で起業したのですか。
幼少期、私はアンパンマンやウルトラマンなどのヒーローに強い憧れがあり、困った人を助けるカッコイイ大人になりたいと思っていました。高校時代には「坂本龍馬」を知り、彼のように日本を救うヒーローになりたいと、起業家の夢を抱きました。その後、大学受験の頃に小論文で「2025年問題」を知り、世界に類を見ない超少子高齢化による日本の危機に衝撃を受けると同時に、この分野でヒーローになるチャンスだと思い、福祉系の大学へ進みました。
しかし、アルバイトや実習で福祉の現場で目の当たりにしたのは、あまりにも理想と異なる実態でした。その多くは「経営の問題」だと考え、経営を学ぶために大手人材会社に就職するも、組織に合わず退職。深い挫折を味わい、ニート生活をする日々を過ごしました。しかし、ニート経験を通じて結局行き着いたのは、起業の夢でした。
しかし、アルバイトや実習で福祉の現場で目の当たりにしたのは、あまりにも理想と異なる実態でした。その多くは「経営の問題」だと考え、経営を学ぶために大手人材会社に就職するも、組織に合わず退職。深い挫折を味わい、ニート生活をする日々を過ごしました。しかし、ニート経験を通じて結局行き着いたのは、起業の夢でした。
―起業に向けて、どのような行動を起こしたのでしょう。
そこでまずは起業資金を稼ぐために、ボートレーサーの世界へ飛び込んだり、その経験からボートレース業界に革新を起こしたボートレーサー試験予備校を設立したり、さらにはIT業界でのネットビジネスでの成功も経験しました。そのなかで感じたのは、どの事業も本質的に人を幸せにできるものではないということ。ある種の「虚しさ」を感じていました。そのタイミングで、私の祖母が要介護状態となり、嫌がる祖母をやむなく介護施設に入所させ、その死を看取る出来事がありました。この当事者としての辛い原体験から、「やはり医療福祉分野がもっとも解決すべき本質的な社会課題」と確信し、すべての事業をやめて地元の千葉に戻り、6畳1間のボロアパートから3名で介護事業を始めました。
不幸せを無くしていくことが「幸せの循環創造」の基礎
―随分と紆余曲折を経てきたのですね。
そうかもしれませんが、いまとなってはどれも必要な経験でした。まさに原点回帰で、いままでの「点」の経験が「線」になったという意味で、「ドットライン」という社名にしました。特にIT業界での経験は、現在の事業の強みを生み出しており、「IT×医療福祉」によるサービスの効率化、標準化で業界に革新をもたらせると考えています。
IT業界で強く感じたことは、AIやITといったテクノロジーは人を便利にすることはできても、生身の人間の幸せを創ることはできないということ。世の中の流れを見ると、本来私たちは幸せになるために生きているのに、追うべき幸せの本質を見失っているような気がしています。
IT業界で強く感じたことは、AIやITといったテクノロジーは人を便利にすることはできても、生身の人間の幸せを創ることはできないということ。世の中の流れを見ると、本来私たちは幸せになるために生きているのに、追うべき幸せの本質を見失っているような気がしています。
―垣本さんは、「幸せを創る」ということに、強いこだわりがあるようですね。
その通りです。それは人間の本質であると思います。その想いは、「幸せの循環創造」という企業理念でも表現している通りです。ではなぜ、当社は幸せを創る舞台として医療福祉分野を選んでいるのか。それは、幸せの中身が人それぞれの価値観によって異なる一方で、不幸せはある程度共通しているからです。それは身近な人々の命や暮らしが危機にさらされる状態です。私は、この不幸せを世の中から無くしていくことが、「幸せの循環創造」の基礎づくりとして先決だと考えているのです。超少子高齢社会の日本にとって最大の課題ですし、緊急性も高いですから。
医療福祉産業にこそ、ベンチャースピリットが必要
―と言うことは、ドットラインの事業領域は医療福祉分野に限らないと。
もちろんです。たとえば、現在の経営資源を活用して、「人間の『孤独』と『お金』からの解放」というテーマで、地域の独自メディアを構築するプロジェクトを立ち上げています。また、まったく新しい事業への参入も理念実現のために有効だと判断すれば、今後もM&Aを積極的に行います。そうした事業拡大をけん引してくれるベンチャースピリットをもった若者こそ、業界には必要だと感じています。
日本には今後、人類がいまだ経験したことのないレベルの課題が山積しています。本来は人々の幸せにもっとも深く貢献できる医療福祉業界がこれほど深刻な社会課題を抱えているにもかかわらず、業界にベンチャースピリットをもった若き起業家が現れないのは、どう考えてもおかしい。これから社会を担う若者こそ、この社会課題を解決する主役でなければいけません。
日本には今後、人類がいまだ経験したことのないレベルの課題が山積しています。本来は人々の幸せにもっとも深く貢献できる医療福祉業界がこれほど深刻な社会課題を抱えているにもかかわらず、業界にベンチャースピリットをもった若き起業家が現れないのは、どう考えてもおかしい。これから社会を担う若者こそ、この社会課題を解決する主役でなければいけません。
―今後のビジョンを聞かせてください。
世界における課題先進国であるということは、逆に言えば、「世界初」のビジネスを生み出す課題解決先進国になるチャンスもあるわけです。その意味では、当社は世界へと視点を広げていきます。日本発のビジネスモデルで世界の新たなカルチャーを生み出し、「日本が再び世界をリードする」。その時私たちは、将来的にTOYOTAやSONYのような世界に冠たる日本企業へと成長する。そんな壮大なビジョンを描いています。
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