INTERVIEW 業界別起業家インタビュー

多角化で成長を続ける注目のマーケティングベンチャー
思う存分にチャレンジを重ね、自分の強みを発揮してほしい
株式会社ATRAC 代表取締役社長 三和 大輔
Sponsored 株式会社ATRAC
2019年に創業し、企業に対するマーケティング支援を手がけるATRAC。デジタル広告の代理事業からスタートしたが、いまではデジタル領域にとどまらず、テレビCMなどマス領域にも積極的に参入し、事業規模を拡大させている。積極的に事業の多角化を進める背景には、経営者のどういった想いがあるのか。同社代表の三和氏に聞いた。
※下記はベンチャー通信86号(2022年10月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。
ひとえに社員の挑戦が、事業の多角化につながった
―事業内容を教えてください。
デジタル広告の代理事業を主としたマーケティング支援を行っています。当社の強みは、広告枠の仕入れ・買い付けを行う「メディアバイイング」やデジタル広告の運用、クリエイティブの制作など、広告にかかわる幅広い事業を顧客に提案できる点にあります。当社は、3年前にわずか2名で立ち上げた会社ですが、この間、事業領域の広がりとともに事業の規模も順調に拡大してきました。売上高は2021年度に前期比600%増、2022年度も170%増の成長を目指しています。累計顧客数も、前期比約2倍の200社に増える見込みです。
―どういったところに会社の成長要因があるのですか。
なによりも、自律性の高い社員による積極的なチャレンジが、会社の成長につながっていると考えています。テレビCMを含むクリエイティブの制作など、ATRACが現在展開している事業のなかには、私がそれまで専門としてこなかった領域が多くあります。これはひとえに、新たにくわわった仲間たちがそれぞれの経験や能力を発揮し、事業化に向けて果敢に挑戦してくれた結果だと私は考えるのです。
こうした現状を見ていると、私が創業当初からもち続けている「社員に成長の場をつねに提供できる会社をつくりたい」という想いが、次第に具現化されてきていることを実感します。
こうした現状を見ていると、私が創業当初からもち続けている「社員に成長の場をつねに提供できる会社をつくりたい」という想いが、次第に具現化されてきていることを実感します。
社員が会社とともに、成長できる環境をつくりたい
―三和さんがそうした想いを抱くようになったのはなぜでしょう。
前職で私が経験した出来事がきっかけでした。その会社では、多くの社員が親会社である広告代理店などに出向する機会を与えられていました。しかし、出向した社員のほとんどは、元の会社に戻ることなく、辞めていってしまったのです。その理由の多くは、出向を通じて高まった自身の人材価値を活かそうと、さらなる成長と活躍の場を他社に求めたことでした。その会社は一部の事業に特化した点に強みがあったのですが、そこに窮屈さを感じてしまう人も少なくなかったのでしょう。
しかも、当時辞めていった人たちは、「自分を成長させ、新たなキャリアを積んでいきたい」と考える意欲的な社員ばかりでした。そうしたすばらしい仲間たちが会社を次々と離れていくことは、とても寂しいものです。意欲のある社員が組織とともに自身の成長を追求し続けられる会社はつくれないのだろうか。そうした想いで立ち上げたのが、ATRACなのです。
しかも、当時辞めていった人たちは、「自分を成長させ、新たなキャリアを積んでいきたい」と考える意欲的な社員ばかりでした。そうしたすばらしい仲間たちが会社を次々と離れていくことは、とても寂しいものです。意欲のある社員が組織とともに自身の成長を追求し続けられる会社はつくれないのだろうか。そうした想いで立ち上げたのが、ATRACなのです。
社員の成長を、新たな価値創造につなげる
―成長の機会を与えるため、どういったことを心がけているのですか。
社員の「やりたい」という気持ちを制限しないことに、特にこだわっています。そこに顧客のニーズがあるのならば、まずはチャレンジしてみようと。こうした考えを徹底することで、意欲ある社員は自身のポテンシャルを最大限発揮するために新しいことへ挑戦できると、私は考えるのです。
あるとき、テレビCMとデジタル広告を融合したマーケティング戦略について、コンペを通じて提案する機会を得られました。当時、テレビCMはほとんどの社員が未経験でしたが、「デジタル広告のノウハウを活かして、打ち勝ってみせよう」というみんなの意志のもと、参加を決めました。そこには名だたる競合企業も参加したのですが、最後は当社が勝ち抜き、マス領域に参入する契機になったのです。こうした挑戦を経てつかんだ社員の成長実感は、さらなる挑戦へとつながっていく。そんな好循環が、ATRACには生まれていると感じています。
あるとき、テレビCMとデジタル広告を融合したマーケティング戦略について、コンペを通じて提案する機会を得られました。当時、テレビCMはほとんどの社員が未経験でしたが、「デジタル広告のノウハウを活かして、打ち勝ってみせよう」というみんなの意志のもと、参加を決めました。そこには名だたる競合企業も参加したのですが、最後は当社が勝ち抜き、マス領域に参入する契機になったのです。こうした挑戦を経てつかんだ社員の成長実感は、さらなる挑戦へとつながっていく。そんな好循環が、ATRACには生まれていると感じています。
―今後のビジョンを聞かせてください。
今後も、社員の成長にこだわりながら事業を展開していきます。社員の成長は、すなわち会社の成長につながり、ひいては、新たなサービス価値の創造につながっていくものと、私は信じています。デジタルマーケティングの業界は、顧客商品のブランド価値を高めつつ、世界にその魅力を発信できる点に最大の醍醐味があります。また、新たなテクノロジーや手法が日々生み出される、変化が激しい業界でもあります。そんなダイナミックな業界でチャレンジし、自身を成長させたい人は、ぜひATRACの仲間にくわわってほしいですね。
「意欲ある社員に挑戦の機会を与えたい」という三和代表の想いのもと、成長を続けているATRAC。ここでは、その成長をけん引する役員と若手社員を取材。それぞれの活躍の現場や、ATRACで働く魅力について語ってもらった。
会社の「勢い」は、事業内容に表れている
―会社における福原さんのミッションを教えてください。
総合的な経営戦略を立案し、会社をさらなる成長につなげていくことです。当社ではいま、新たな事業が社内から次々と生まれ、それに伴い顧客の数や事業の規模も拡大するようになっています。私は、こうした各事業の方向性や売上計画などを策定し、ATRACの強みをより一層、会社の成長につなげていく役割を担っています。
―福原さんが考えるATRACの強みとはなんですか。
会社に勢いがあることだと思っています。ここで言う「勢い」とは、社風といった目に見えないものでなく、当社の事業内容に、明確に表れています。当社が主戦場とするデジタル広告業界は、「広告運用代理店」や「クリエイティブ・エージェンシー」など細かく専業化が進んでいます。そうしたなかで当社は、創業から約3年という短期間で、総合広告代理店のように幅広い事業領域へ積極的に参入しています。これによって、顧客に提案できるマーケティング支援の幅は大きく広がりを見せています。こうした幅広いサービスを提供できる点は、親会社であるCARTA HOLDINGSのグループ内でも突出した特徴だと思っています。
―社員の挑戦を制限しないことは、会社の基本的な方針だと聞いています。
ええ。この方針は、創業時から私たちが大切にしている考えです。創業当初は、デジタル広告という領域のなかで事業を行うことを想定していました。しかしいまでは、デジタル広告に限らず、テレビCMや雑誌向けの広告、リアルイベントの企画など、幅広いマーケティング支援を提供できる体制が整ってきています。これらはまさしく、「社員の挑戦」をきっかけに生まれたものです。主力事業の「柱」の数は、三和や私が当初想像していた以上のスピードで増えていますよ。
社員のチャレンジを、みんなでサポートし合う体制
―今後はどのようなことに取り組んでいきますか。
「これをやってみたい」と手をあげる社員が、より高い目標に向かって挑戦できる体制をつくっていきます。そのためには、社員の挑戦が単なる「個人プレー」になってしまわないよう、得意分野をもつ社員のノウハウを社内で共有するなど、周りの社員を巻き込める仕組みづくりを構築していきます。そうした体制を整えることで、会社とともに社員が成長できる環境をつくっていきたいです。
学びの多い環境で、たくさんのことを吸収したい
―業務内容について教えてください。
広告代理店とタッグを組んで、顧客に対してデジタル広告に関するソリューションの提案を行う業務を担っています。私が所属するチームは、グループ会社の現CARTA COMMUNICATIONSからの異動メンバーが多く、同社で長年培われたデジタル広告に関する豊富な実績とノウハウは、ATRACが誇る強みのひとつになっています。
―会社のどういったところに魅力を感じますか。
個々の社員が自分の得意分野を発揮しながら働いている、そんな環境そのものだと思っています。当社には、総合広告代理店や、専業のデジタル広告会社、メディアなど、異なる業界から多くの人材が集まっています。会議の場などでは、そうしたさまざまな業界で経験を積んだメンバーの話を聞くことも多いのですが、それがとても刺激的で勉強になり、自身の成長意欲につながっています。こうした学びの多い環境のなかで今後もたくさんのことを吸収し、いまの業務で培ったデジタルのノウハウと、ここでの学びを融合させた新しい提案を行えるよう、自身を成長させていきたいですね。
新たな領域の仕事を任され、会社の事業拡大に貢献できた
―どのような経緯で入社したのですか。
投資額に対して大きなリターンを生み出しうるデジタル広告のビジネスに関心をもち、現CARTA HOLDINGSに入社したのがきっかけです。そこからグループ会社である当社への配属が決まったのです。いま、営業に従事するなかでは、提案できるサービスの豊富さを会社の強みとして実感しています。さらにATRACは、入社当初の私のように業界経験がない若手にも積極的に挑戦の場を与えてくれるところも大きな魅力だと感じています。
―具体的に、どういった挑戦の機会を与えられたのでしょう。
会社としても実績がなかった、雑誌広告の案件を任されたことがありました。わからないことばかりで、まさに挑戦の連続でしたが、無事に校了を迎えたときの達成感は大きかったですね。それ以降、断続的に雑誌広告の引き合いをいただく流れもでき、会社の成長に貢献できたという実感も得られました。ATRACでの業務を通じ、デジタル広告にとどまらないマーケティングビジネスの魅力を知ることができました。今後も、テレビを含めたマス領域の案件などに積極的にチャレンジしていきたいです。
PROFILE
プロフィール
三和 大輔(みわ だいすけ)プロフィール
1983年、福井県生まれ。2006年に立教大学を卒業後、人材派遣会社に入社。2008年、株式会社サイバー・コミュニケーションズ(現:株式会社CARTA COMMUNICATIONS)に入社。2019年、株式会社ATRACを設立し、代表取締役社長に就任。
企業情報
設立 | 2019年8月 |
---|---|
資本金 | 1,000万円(2019年8月1日現在、準備金含む) |
従業員数 | 36名 |
事業内容 | 広告代理事業、メディア・クリエイティブプランニング、メディアバイイング、運用コンサルティング |
URL | https://atrac-inc.com/ |
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