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INTERVIEW 業界別起業家インタビュー

MTJグループ株式会社 代表取締役CEO 山重 柾人

フードイベントで急成長中のベンチャーが次に見据える事業展開とは

和牛ビジネスで世界に販路を見出し、日本をもっと良くしていきたい

MTJグループ株式会社 代表取締役CEO 山重 柾人

和牛の輸出事業で、海外事業の強化を図ろうとしているMTJグループ。同社には、代表である山重氏の想いに賛同した優秀なメンバーが集まっている。このページでは、幹部メンバー2名に、それぞれの仕事内容やビジョンなどを聞いた。
※下記はベンチャー通信91号(2024年9月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

代表の熱量が、会社の成長を支えている

―MTJグループに参画した経緯を教えてください。

 代表の山重が中学校の後輩で、前々職で転職を考えていたときに「一緒に働きませんか」と誘ってもらったのが最初のきっかけです。そのときは、まずは肉のカットを学びたかったので、彼の家族が地元で経営している肉の卸会社で働かせてもらい、フードイベントがあった際は仕事を手伝うというスタイルでかかわっていました。1年経って再び「一緒に東京で働きましょう」と声をかけてもらい、その熱意に惹かれて参画することにしたのです。

―現在はどのような業務を行っているのでしょう。

 国内のフードイベントにおいて店舗の運営を担いつつ、和牛を輸出するための海外における商談のサポートなどを行っています。現地法人の日本人社長を介して山重が商談を行うのですが、「日本の和牛を本気で世界に広めたい」という熱量が高く、それが相手に伝わっていくのをひしひしと感じます。そうした山重の行動力や人を惹きつける力が、会社の急成長を支えているというのを実感しました。

生産者が苦しんでいるのを、目の当たりにしてきた

―どういったところに仕事のやりがいを感じますか。

 和牛を海外に広めることで、日本の生産者に貢献できることですね。山重の家業の会社で働いていた際、国内需要が減っていることから、生産者が苦しんでいるのを目の当たりにしてきました。肉が売れなければ、最終的には廃棄をしなければいけません。それはすごくもったいないことですし、日本の国益を損なうことにもつながります。日本に貢献するためにも、山重やメンバーとともに和牛輸出ビジネスを成功させたいですね。



「できない」ではなく「できる方法」を模索する

―島津さんはどのようなミッションを担っているのですか。

 事業推進や経営企画など、会社におけるさまざまな業務を担当していますが、ミッションとして意識しているのは、山重が「やろう」と決めたことをいかに実現するかを考えて実行することですね。たとえば、イベントの繁忙期に山重が新しいイベントの案件をもってきた際、「果たして間に合うのか」「スポンサーは獲得できるのか」「利益は出るのか」といったことでメンバーがネガティブになるときがあります。しかし、山重が「これは実績になるからやりたい」と本気であれば、「できないではなく、できる方法を考えよう」とメンバーがポジティブに意識転換できるように導きます。そこで万が一利益が出なくても、その実績が新たな可能性の開拓につながることが多々ありますから。実際に、それを和牛輸出の事業で実感しました。

―具体的に教えて下さい。

  日本で海外のサッカークラブに関係するイベントのフードコートの運営を当社が担当したのですが、正直大変だった割には利益にはつながりませんでした。しかし、実際にタイに行って商談を行った際、その実績を山重が話したところ、先方のリアクションがあきらかに良くなったんです。そのサッカークラブは世界的にも有名で、「そのイベントにかかわっているとは、なかなかすごい」と。おかげで、良い方向で商談を進めることができました。そこで、イベントの利益にこだわることも重要ですが、イベントを単体の「点」で見るのではなく、会社の未来を考えて「線」でとらえる重要性を学べました。

国内イベントをけん引して、海外展開を支えたい

―今後のビジョンを教えてください。

 会社をさらに成長させていくのはもちろん、個人的にはプロのサッカークラブを会社で経営するのが目標です。じつは、私が前職時代に海外のプロサッカークラブの国内におけるスポンサーセールスを担っていて、MTJグループがそのスポンサーをしていたことが参画したきっかけなんです。私以外にも「日本一の祭をつくりたい」など、メンバーそれぞれが夢をもっており、活気にあふれているのを感じます。全員の夢を叶えるためにも、引き続き国内のイベント事業をけん引していきたいと考えています。そして、日本から海外展開を支えていきたいですね。
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