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その他業界の起業家インタビュー

株式会社ジク 代表取締役 中嶋 伸矢

その他クリエイターが存分に腕を振るえる場所です

株式会社ジク 代表取締役 中嶋 伸矢

いま、東京・渋谷のクリエイティブ・エージェンシー、「ジク」が注目されている。ドイツを本拠とするグローバル企業や国内の大手企業、プロ野球やJリーグを中心としたプロスポーツチームなどのプロモーション用の映像作品を制作。さらにWeb制作やグラフィックデザイン、インフルエンサーやデータを駆使したマーケティング支援、イベントの企画・運営、空間プロデュースなど多分野のクリエイティブ力を結集して、顧客のプロモーション活動をワンストップで支援しているのだ。幅広い分野で高い評価を受けられるのは、腕の立つクリエイターが多数、集まっているから。なぜ、すぐれたクリエイターたちがジクに惹きつけられるのか。映像クリエイター出身である同社代表の中嶋氏に、その理由を聞いた。

MVや海外の手法を使って企業をカッコよく彩る

―ジクの“代表作品”と呼べるものを教えてください。

 あえてあげるなら、ドイツを本拠とし、世界中で事業展開するグローバル企業から依頼された仕事でしょうか。初めて日本でプロモーション映像を制作するもので、モーショングラフィックスを駆使した作品をつくりました。すると、それがドイツ本社で大変、評判になったそうです。クリエイティブに長けている海外の地での高評価。とてもうれしかったですね。

 とはいえ、私たちは「自分たちのつくりたいものだけをつくるアーティスト」ではありません。あくまでも主役はお客さま。お客さまのニーズにあったものを、一つひとつ、全身全霊をこめてつくるのみ。だから、「全作品が代表作だ」といってもいいですね。

―なるほど、よくわかりました。では、ジクの映像表現がほかの制作会社と異なっている点はどこにありますか。

 「被写体となる、組織で働く普通の人を、いかにカッコよく表現するか」ということをつねに意識している点です。被写体にカッコつけてもらうのではありません。人が仕事に打ちこんでいる姿は本来、美しいもの。そのナチュラルな姿を、映像表現のさまざまな手法を使って表現していきます。ときには、ミュージックビデオや映画の制作手法などを駆使しながら、それまでの企業イメージをくつがえすような表現にチャレンジすることもあります。

 たとえば、国内の大手商社の企業プロモーション映像。完成した作品を観たお客さまの幹部の方から「ウチの社員ってこんなにイケてましたっけ。いや、おどろきました」といっていただけた。商社といえば“お堅い"イメージがあります。それを一変させるような、オシャレで活気にあふれた様子を映していたからです。でも、それがその会社で働く人たちの本来の姿なんですよ。

企業PRに必要な要素をワンストップで提供

―企業のプロモーション活動を支援するのがメインなのですね。

 はい。いまは映像制作だけでなく、Web制作やグラフィックデザイン、パンフレットなどの販促物制作、インフルエンサーやデータを駆使したマーケティング支援、モデル・タレントのキャスティング、イベントの企画・運営、空間プロデュースといった多分野のクリエイティブ力を結集して、顧客のプロモーション活動支援をワンストップで提供しています。

―それはめずらしいですね。映像なら映像制作会社、イベントならイベント運営会社と分かれているものだと思っていました。

 ええ、私たちも設立時には映像制作だけをやっていました。しかし、お客さまから「映像だけでなく、これもやってもらえないか、あれもできないか」と頼まれるようになり、自然に幅広い分野を任されるようになっていったんです。お客さまとしては、たとえばイベントを開催したいとき、「イベントの企画は…」「会場の飾りつけは…」「集客のWebサイト制作は…」「イベントの記録映像の撮影は…」などと、分野ごとに一つひとつ、会社を探していくのはとても大変な作業。それをジクに頼めば1社ですべてまかなえるわけです。いわば、そこへ行けばなんでもそろう「クリエイティブデパート」ですね。

 映像以外の仕事を頼まれるたびに、これまでの仕事のなかで得た人脈や、個人的な交友関係を通じて、映像クリエイター、イベンター 、Webクリエイター、空間デザイナー、マーケッターといった各分野の優秀な人たちに声をかけ、仕事をしてもらった。ときには、異分野のクリエイターが「ジクで働きたい」といってきてくれたのをきっかけに、その人の得意分野の仕事を探し、引き受けたことも。そうやって、仕事の幅を広げることと、人財の幅を広げることを、同時進行させてきたのです。

会社員とフリーのよい部分を“いいとこ取り”

―なぜ、ジクには、すぐれたクリエイターが集まるのですか。

 それは、クリエイターがいちばん働きやすく、いちばん能力を発揮できる場所にしようと思ってつくった会社だからでしょう。

 出社時間は自由。いつ来て、いつ帰ってもいい。疲れたら昼寝をしてもいいし、ゲームで遊んでもいいですよ。とにかくストレスなく、居心地よく過ごしてもらいたい。「お客さまに約束した納期と品質を守る」以外、なにも拘束しません。私から、なにかを命令するということはなく、クリエイターの自主性を尊重しています。むしろ、「会社がクリエイターの仕事の邪魔をするようなことがあってはならない」という考え方です。「そこに行けば、モノづくりに専念できる環境や雰囲気、仲間がいる」。ジクはそんな場所なんです。

―かなりユニークですね。どんないきさつで、そんな経営方針を打ち出すにいたったのでしょう。

 私はクリエイター出身の経営者。以前は、いわゆる「会社組織」で働いていたこともありますし、フリーだったこともあります。会社にいたときは、組織のルールや窮屈な人間関係などにしばられ、思うようにモノづくりに専念できないところがありました。一方で、フリーだったときは、依頼が来る案件が限られてしまう。それに孤独なんですよね。ひとりで作業をしているより、仲間がいたほうが刺激を受けられる。

 そして、違ったスキルやノウハウをもっている人とコラボできれば、できることが格段に多くなります。それには組織であるほうが有利。つまり、組織の問題点である窮屈さやルールのしばりをなくし、フリーの問題点である営業力の限界や人脈不足をおぎなう。それがジクの存在意義なんです。

―会社とフリーの“いいとこ取り”ができる、と。

 そうですね。いま、会社に所属していて窮屈さに不満を感じているクリエイターや、フリーで働いていて自分の営業力の限界に気づいている人には、ぜひ、ジクの門を叩いてほしい。ノビノビとした環境のなかでとことん自分のクリエイティビティを発揮できる会社です。得意分野で腕を振るえるだけでなく、「新しいフィールドに挑戦してみたい」という希望にもこたえられます。

個人のやりたいことの集合体がジクになる

―中嶋さんはもう経営に没頭していて、クリエイターとしての仕事に未練はないのでしょうか。

 いえいえ、いまでもモノづくりは大好きですよ(笑)。ただ、私より優秀なクリエイターはいくらでもいます。むしろ、そうした優秀なクリエイターたちが「好きなことをして、食べていける」環境づくりをすることで、お客さまに満足してもらえる、すぐれたクリエイティブを創造することに意義を見いだしています。いわば、経営の世界で勝負しているんです。

―クリエイターから経営者へ華麗に転身したわけですね。

 そんなカッコいいものではないでしょう(笑)。私自身は「組織の長」という意識はないんです。会社は、ひとつの船のようなもの。みんなが軸となってそれぞれの役割をまっとうする。そして、「ジク」という社名の由来のひとつでもある「舳(ジク)」、つまり船舶用語で船の先端部分のように、業界の荒波を切り拓いていきたい。すぐれたクルー、つまり従業員やクリエイターたちと一緒に大海原に漕ぎ出し、まだ見ぬ新しい土地や宝物を見つけ出したい。そんなイメージをもっているんです。

―新しい人財を迎え入れたあとのビジョンを聞かせてください。

 映像制作のほか、Webマーケティング支援やイベント企画運営、空間デザインなど、一つひとつのクリエイティビティをさらに強化し、総合力を高めていきたい。そして、ジクに集まってきたメンバーそれぞれのやりたいこと、才能が新しい事業になっていくカタチが理想ですね。いま、クリエイターたちが、能力があるのにきちんとした報酬を得られていなかったり、才能を発揮できる場所がなくて苦しんでいたりするシーンをよく見かけます。ジクを、そういう人たちが乗りこみ、正当に評価され、能力を最大限に発揮できる場所へ連れて行く「船」にしていきたいですね。

中嶋 伸矢(なかじま しんや)プロフィール

1981年、東京都生まれ。成蹊大学で経済を学んだ後、映像業界に飛び込む。大手企業やプロスポーツを中心としたプロモーションビデオをはじめ、大物ミュージシャンや芸能界の第一線で活躍するアーティストのミュージックビデオなど数多くの作品を創作、高い評価を受ける。2015年、株式会社ジクを設立、代表取締役に就任。映像制作、パンフレットなどの販促物制作、グラフィックデザイン、WEB制作、インフルエンサーやデータを駆使したマーケティング支援、モデル・タレントのキャスティング、イベントの企画・運営、空間デザインといった多分野のクリエイティブ力を結集して、顧客のプロモーション活動支援をワンストップで提供し、クリエイティブの世界に新風を吹き込んでいる。

企業情報

設立 2015年8月
資本金 500万円
従業員数 5名(契約含む)
事業内容 映像制作、Web制作、グラフィックデザイン、イベント企画・運営、モデル・タレントのキャスティング、空間プロデュース、マーケティング支援など
URL http://ziku.co.jp/

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