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著名起業家インタビュー

GMOインターネット株式会社 代表取締役会長兼社長 熊谷 正寿

著名起業家礼儀正しさに勝る攻撃力はなし

GMOインターネット株式会社 代表取締役会長兼社長 熊谷 正寿

※下記はベンチャー通信8号(2003年7月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

―そのときの苦しみをどう乗り切ったんですか。

熊谷:悩んだ挙句に三つのアクションを起こしました。まず一つ目は、「夢のリスト」を作ったんです。これは、自分が一生涯を通してやりたいこと、欲求・欲望・夢、そういったものを心のおもむくままに書き綴ったメモ帳です。そしてそのメモ帳に数十、・数百もの夢・目標を書いていくうちに、自分の究極的な目的にたどり着いたんです。自分がこの生涯で追い求めていきたいものは、「幸せ」と「成功」だなって。そして、私はこの二つの言葉を定義付けしました。「幸せ」とは、心が穏やかであったり、満足感を得ている状態のこと。「成功」とは、物質的に余裕があること。精神的に豊かな人間になること。そして、社会に貢献するものを生み出せる人間になること、だと。次に二つ目は、「人生ピラミッド」というものを作りました。「夢のリスト」を6つのジャンル別に分けて「基礎レベル」、「実現レベル」、「結果レベル」の三つのレベルに分けた。まず20代では、「基礎レベル」の夢を達成しようと考えました。「基礎レベル」で一番の柱になったのが健康です。体調を崩しては、元も子もありませんよね。当時、私の体重は80キロもあったんです。それを70キロにしようと考えたり、様々なスポーツをしようとも考えた。心のあり方も考えました。また先ほどもお話したように、当時はひとり四役をこなしていました。自分で選んだ道にも関わらず、その状況を人のせいにしたり、他人を蔑んだりもしていた。いま思えば、辛いことを人のせいにすることで精神的に逃げていただけですよね。そんな自分を変えようと、精神面を高めるためにいろいろな心がけをしていきました。教養面では、毎日欠かさず新聞を読んだ。そうやって私は夢・目標を細分化し、達成期限とゴールを決めていったんです。そしてチェックリストを作って、毎日コツコツ努力を積み重ねていきました。最後に三つ目は、「人生年表」を作りました。自分の夢・目標を時系列に落とし込み、自分の未来を年表化したんです。完成した年表は結果として、 20歳前半から35歳までの人生の年表になりました。当時は「人生年表15年計画」と名づけて毎日持ち歩いてました。朝起きたとき、ご飯を食べるとき、夜寝る前、といつも「人生年表」を見ていました。でも、そういう風にして「人生年表」を自分の潜在意識の中に植え付けたことで、ただ考えるだけでなく、実際の行動に結び付けられるようになったんです。20歳の頃から、「人生年表」を達成することだけをひたすら考えていましたね。

―話は変わりますが、最近の学生を見てどう思いますか。

熊谷:ご存知の通り、日本の教育レベルは非常に高いですよね。昔よりも真面目な学生が多いと思います。その反面、学校という教育の場で知識だけを身に付けているような気がしますね。

―学生が社会に出た時に必要なことは何ですか。

熊谷:MBAを取ろうが、大学でいかに素晴らしい知識を身に付けようが、社会に出てビジネスをしようと思うのであれば、まずは相手との信頼関係を築かなければなりません。それはつまり、その人自身が相手に気に入ってもらう必要があるということです。その時にまずは最低限必要なことがあります。それは、礼儀正しさです。もちろん礼儀正しいだけで、実力がなければ長続きしません。しかし仮に実力があっても、挨拶ができていなかったり、失礼な態度、偉そうな態度をとって相手に不快な思いをさせるような人では、せっかくの実力が発揮できないですよね。私は15年前、「ビジネスマンの父より息子への30通の手紙」(キングスレイ・ウォード著)という一冊の本に出会いました。その一節に「礼儀正しさに勝る攻撃力はなし」という言葉があったんです。この言葉ほど私の人生に影響を与え、衝撃を受けた言葉はありません。私は小さい頃、祖母から教育を受けていたことがありました。私の祖母は剣道師範の家柄の出だった。武道というのは礼儀作法を非常に重視しますよね。ですから私は礼儀にとても厳しい環境で育てられたんですよ。小さい頃は礼儀作法について叱られることが嫌で嫌でしょうがなかったですね。しかし、社会に出てから礼儀作法の必要性や重要性を肌身にしみて感じた。礼儀作法のできていない人が失敗していく様を幾度も見たんです。ですから、今の自分を作ってくれた祖母には心から感謝していますね。

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