累計経営者579人に取材、掲載社数282ニッポンを創るビジョナリーベンチャーを紹介

著名起業家インタビュー

著名起業家理念を強く意識したことで危機を乗り越えられた

株式会社リブセンス 代表取締役社長 村上 太一

※下記はベンチャー通信52号(2013年5月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

―より理念を体現するビジネスモデルに変えたことで、企業や求職者に支持されたわけですね。社員の採用やマネジメントの面で変化はありましたか。

村上:「理念に共感した」という理由で入社した人は少ないと思います。それよりも、「新しいビジネスに携われる」と、ビジネスモデルに魅力を感じたという動機のほうが多いですね。ただ「新しいビジネス」は、既存のサービスよりも多くの人を幸福にできる可能性が高い。つまり、新しいビジネスモデルに共感したということは、間接的に理念に共感したといえるでしょう。優秀な人材が入社したこともあって、事業は拡大の一途。2008年には新たに正社員採用向けの求人媒体をスタートさせ、年商3億円を突破しました。3年後の2011年は10億円を超え、その年の12月、東証マザーズに株式上場を果たすことができました。

―上場企業の社長として史上最年少の記録を更新しました。年上の社員も多いと思いますが、村上流の人材マネジメント術はありますか。

村上:悪い点があれば、見逃したり、あいまいにしたりせず、ストレートにいうことですね。私は怒ったあとでもすぐに笑顔になってしまう性分で、悪い点を指摘したあとでも、すぐに笑顔になる。そのおかげで、いわれた社員も感情的に反発せず、私の指摘したことを素直に受けとめてくれているのかもしれません。また、創業当時から「遅刻をしない」や「約束を破らない」など、社会人としてのルールを厳しく守るように指導してきました。学生だけで始めた会社なので、甘えが出ないようにするためです。オフィスに電波時計をおいて、1秒でも遅刻したら叱っていました(笑)。

―経営者としての現在の課題はなんですか。

村上:プレゼンテーション能力が不足していることです。これまでは社員数が少なかったので、私自身もプレーヤーとして仕事をこなしていました。必然的に、人材育成の観点からは「まず自分がやってみせる」というスタイルになります。でも、社員が50名を超えるまでに増えたいまは、「任せる」というスタイルがふさわしい。「やってみせる」から「いってきかせる」へと変えなくてはいけないんです。それには、私のスキルが足りない。だから今年、プレゼンテーション講座を受けて、レベルアップしようと計画しているんです。ほかに、英語力も鍛えようと思います。当社が本格的に海外展開するとき、経営者の語学力のなさがネックにならないように。会社の成長ステージにあわせて、経営スタイルもどんどん変えていくつもりです。

―ベンチャー企業への就職や起業に関心のある学生に対して、メッセージをお願いします。

村上:やりたいことを早く見つけてほしい。コツは、自分がものごとを選択する基準を見つめ直すこと。進学か就職か、理系か文系かなど、誰でも人生のなかでさまざまな選択をしている。その基準があるはずなんです。それを明確にすれば、自分のやりたいことが浮かび上がってきます。そうすると、世界の「見え方」が一変します。それまで何気なく通り過ぎていた風景が、特別な意味をもってくる。私自身がそうでした。高校生のとき、街中でアルバイト募集の貼り紙を目にした。起業という目的をもっていた私は、「貼り紙で求人するのは、既存の求人媒体の広告料金が高いからだ。そのせいで、多くの求職者がこの店の求人情報を知らずにいる」ということに気づいた。そこから、新しいビジネスモデルを思いついたのです。

―やりたいことがはっきりしている人に対してもアドバイスをください。

村上:「なぜやりたいのか」を明確にしてほしい。私の場合、会社を設立してから、企業理念を言葉にしました。でも、早いうちから明確にしておいたほうがいいと思います。苦しいことに直面したとき、「自分はこういう理由で、いまの状況を選択したんだ」と立ち戻ることのできる、よりどころになる。それがあることで、苦難を乗り越えられるはずです。

村上 太一(むらかみ たいち)プロフィール

1986年、東京都生まれ。早稲田大学政治経済学部1年生だった2005年に同大学のビジネスプランコンテストで優勝。翌2006年、株式会社リブセンスを設立、代表取締役社長に就任。「成功報酬型の求人情報サイト」という革新的なサービスを生み出し、同社を急成長させる。2011年12月に史上最年少社長の25歳1ヵ月で東証マザーズに株式上場。26歳となった2012年11月に、史上最年少社長として東証一部に上場。

企業情報

設立 2006年2月
資本金 2億1,993万円(2012年12月31日現在)
売上高 22億6,404万円(2012年12月期)
従業員数 正社員55名、アルバイト37名(2012年12月31日現在)
事業内容 求人・不動産分野をはじめとするインターネットメディアの運営
URL http://www.livesense.co.jp/

その他の著名起業家の記事

※このサイトは取材先の企業から提供されているコンテンツを忠実に掲載しております。ユーザーは提供情報の真実性、合法性、安全性、適切性、有用性について弊社(イシン株式会社)は何ら保証しないことをご了承ください。自己の責任において就職、転職、投資、業務提携、受発注などを行ってください。くれぐれも慎重にご判断ください。

ベンチャー通信メールマガジン

ベンチャー通信注目の企業や、ビジネスニュースなどの情報をお知らせします。

ご登録はこちら

  • ベストベンチャー100
  • 注目の西日本ベンチャー100
  • 人財力100 人材採用と育成に力を入れている100社
  • 活躍しているエンジニアの職場を取材!Tech通信ONLINE
  • INOUZ Times

ベンチャー通信

ベンチャー通信
ベンチャー情報雑誌

「ニッポンを創るビジョナリーベンチャーを取材」をコンセプトに編集している、2000年創刊のベンチャー情報雑誌です。

ベンチャー通信への掲載・取材希望の方

ベンチャー企業の採用力強化、自社の成長性・知名度アップのため、ベンチャー通信に貴社の取材記事を掲載してみませんか?

pagetop