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ベンチャー通信編集部注目の起業家インタビュー

株式会社スタートトゥデイ 代表取締役CEO 前澤 友作

注目反骨精神を持ち、常識をぶち壊せ

株式会社スタートトゥデイ 代表取締役CEO 前澤 友作

国内最大級のファッションECサイト「ZOZOTOWN(ゾゾタウン)」。同サイトには、ユナイテッドアローズやビームスなど160以上のショップ、1200以上のアパレルブランドを展開。その掲載アイテム数は常時約6万点、年商は170億円を超える。今回は「ZOZOTOWN」の運営会社、スタートトゥデイを率いる前澤友作氏を取材した。前澤氏は元ミュージシャンという異色の経歴を持つ起業家。そんな前澤氏に、起業の経緯、音楽と経営の共通点、若者へのメッセージなどを聞いた。

※下記はベンチャー通信42号(2010年12月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

―まず少年時代の話から聞かせてください。前澤さんはどんな子どもだったんですか。

前澤:勉強も運動もそれなりにできるけど、ちょっとワルい子どもでした(笑)。先生に反発するタイプだったので、保守的な先生には嫌われていましたね。また、当時はファッションを通して、自分自身の個性を表現していました。たとえば、小学4年生の頃からリーバイスの古着のジーパンを履いていた。当時はみんな半ズボンを履いていたので、人と違うことをしたかったんです。同じように、高校の入学式のときも真っ赤なスニーカーを履きました。服装は黒の学ランなので、ファッションとしてのバランスは悪いんです(笑)。でも、真っ赤なスニーカーは「オレは反発するぞ!」という決意表明。モテるためのオシャレではないので、ダサくてもよかった。そんな、ちょいワル少年でしたね。

―少年時代から前澤さんは起業を目指していたのですか。

前澤:まったく目指していませんでしたね。中学2年生のときにバンドを結成し、将来は音楽の道に進みたいと漠然と考えていました。実際、高校卒業後にはインディーズバンドとして活動を始めました。起業のきっかけは、自分たちのライブ会場での物販です。ライブ会場には、CDやTシャツなどを販売するスペースがあります。その物販スペースで僕が趣味で集めていた輸入レコードやCDを販売したんです。それが商売の始まりですね。

―なぜ輸入レコードやCDの販売を始めたのですか?

前澤:もともと僕は洋楽レコードのコレクターでした。高校時代から趣味でレコードやCDを輸入していたんです。ジャンルはパンクやハードコアなどの激しい音楽。そういった自分が好きな音楽を他の人にも聞いて欲しい。そんな想いで始めました。実際に僕がセレクトしたレコードやCDを販売してみると、飛ぶように売れました。あまりに売れるので、A4用紙でカタログをつくって配るようになったんです。そして六畳一間の自分の部屋を拠点にして電話で注文を受け付けました。1995年、ちょうど20歳ぐらいの頃ですね。その後、注文数も増え、拡大していったので、会社を設立。バンド仲間や友人に仕事を手伝ってもらうようになりました。これが僕の起業の経緯です。だから、起業は自然な流れでしたね。そして2000年には、カタログ通販からネット通販へと移行しました。

―当時は「ミュージシャン」と「経営者」という二束のわらじを履いていたわけですね。その後、アパレルの通販事業を始めた理由を教えてください。

前澤:それも自然な流れです。僕は洋服も好きだったので、好きなアパレルブランドを多くの人に届けたかった。また当時は、僕らが好きな服をネットで販売している会社がありませんでした。だから、好きなストリート系アパレルブランドさんに声をかけ、インターネット上にセレクトショップをオープンしたんです。これが現在の「ZOZOTOWN」の原型です。バンドの方は2001年に活動を休止し、経営に専念しました。

―前澤さんのバンドは2000年にメジャーデビューを果たしています。好きな音楽で食べていけるようになったにも関わらず、なぜ会社経営に専念したのですか?

前澤:経営の方が音楽よりも楽しくなったからです。バンドがメジャーデビューした後、音楽活動は次第にルーティンワークになっていきました。たとえば、まず3分~5分の曲をつくります。そして15曲入りのアルバムを1年に1枚リリース。価格は3000円。その後、そのアルバムをひっさげて全国でライブツアーを行う。ライブ会場では自分たちのCDやTシャツを販売。そして、また曲をつくり、翌年に3000円のニューアルバムをリリース。ライブツアー、物販…。やるべきことが決められていて、僕たちはそれをこなすだけ。まるでサラリーマンのようなミュージシャンになりかけていたんです。僕はこんな活動がクリエイティブだとは思えませんでした。

―インディーズ時代の活動は、もっとクリエイティブだったのでしょうか。

前澤:そうですね。インディーズ時代は完全なセルフプロデュース。CDの価格、発売時期、ジャケットデザイン、流通ルートなど、すべてを自分たちで決めることができました。もちろんメジャーデビューしても、クリエイティブな活動をしている人もいますよ。たとえば「世界を変える曲をつくるぞ!」という強い気持ちを持てば、ルーティンワークにはならないでしょう。でも、僕たちより活躍しているバンドはたくさんありました。だから、僕たちが活躍できるステージは他にあると思ったんです。

―経営は音楽よりもクリエイティブな活動なのですか?

前澤:ええ。企業経営には一つとして同じ仕事がありません。常に状況が変化しています。また、お取引先、お客さまなど関わる人の幅が広く、人数も多い。そして、商品、売上など、あらゆることがどんどん増えて、広がっていく。「一体どこまでやれるんだろう?」という無限の可能性を感じていました。

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