INTERVIEW 業界別起業家インタビュー

「キーエンス流」営業術を武器に起業したベンチャー企業トップの想いとは
製造業向けに特化した営業代行で、モノづくり産業の価値を高めたい
株式会社WARA 代表取締役社長CEO 宍戸 駿介
Sponsored 株式会社WARA
営業代行事業を手がけている会社は数多くあり、差別化を図るためには独自色を打ち出す必要がある。そうしたなか、製造業向けに特化した営業代行事業で注目を集めているベンチャー企業がWARAだ。福岡県に拠点を構えながら、全国規模で事業を展開しており、その独自性から徐々に取引先を増やしている。「取引先の拡大に伴い、今後は採用を強化していきたい」と語る同社代表の宍戸氏。同氏に、事業内容の詳細や今後のビジョンなどを聞いた。
キーエンスでの営業経験を戦略的に活かした事業展開
―事業内容を教えてください。
製造業向けに特化した、営業代行事業を手がけています。たとえば、これまで大手メーカーの請負をしていた中小メーカーが、請負業務からの脱却を図るため、自社商品を開発したとします。そこで新たな販路を開拓したいが、社内に営業経験を持つ人材がいない。その際、当社が新規開拓のお手伝いをするのです。また、デジタル化が遅れている中小メーカーに向けて、SaaSなどの導入によってDX支援をしているITメーカーの営業代行も手がけています。新規商談を創出するインサイドセールスだけでなく、営業戦略の立案から商談の実施まで一気通貫の支援を行っているのが特徴です。
―製造業向けに特化しているのはなぜでしょう。
私が新卒入社したのが、まさに製造業向けに営業を行うキーエンスだったからです。そこで私は、売上や成約件数といった目標の達成に向けて、アポを取るための架電数や商談化率、課長以上にアポをとれたかどうかの役職比率などの細かなKPI指標を徹底管理する、「キーエンス流」営業術を学びました。こうした経験が活かせるのは、やはり製造業向けの営業代行だと考えたのです。また、営業代行会社は数多く、特徴がなければ埋もれてしまいます。そこで、戦略的に「製造業特化」の営業代行を謳い、それ以外の案件はあえて断ってきました。キャッシュが必要な創業期は苦労しましたが、製造業向けにインターネットサービスを提供しているIT企業の新規アポ数を4名で月間約560件獲得するなど、実績を重ねてきました。それが評価され、「製造業向けの営業代行といえばWARA」という評判は、少しずつですが広がりつつあります。
仕事へのモチベーションが、他者にかかわる喜びへ変化
―起業した理由を教えてください。
「キーエンスという看板がなくても、自分自身がどこまでやれるか試したい」というのが理由です。あと正直、「もっと稼ぎたい」という想いもありました。ただ、実際に起業して、私の仕事に対するモチベーションの源は徐々に変化していきました。
―どのように変化したのですか。
最初は個人的な動機で起業しましたが、製造業向けの営業代行を続けているうちに、「日本の製造業は優れた製品を生み出しているのに、営業リソースが足りないため、販路が拡大できない」という課題を目の当たりにしたのです。また、「日本の製造業はDX推進が遅れており、コア業務に集中できていない」という課題も実感しました。そこで、当社の営業代行支援によって、それらの課題を解決することで、日本におけるモノづくり産業の価値を高められるのではないかと考えるようになったのです。
また、別の動機も生まれています。
また、別の動機も生まれています。
―具体的に教えてください。
福岡の若手に、首都圏に行かなくても県内に稼げるベンチャーがあることを証明したいのです。もともとは、利益率を高めるための一環として、首都圏よりオフィス賃料の低い福岡を拠点にしました。キーエンスの営業は厳しいながらも、業績は給与で反映されるため、私もそれにならい、極力利益率を高めて、そのぶんメンバーの給与に反映するよう心がけていたのです。すると、メンバーが「こんなにお金が稼げるのか」と喜び、それを見て私もうれしく感じました。そして、最近、月収100万円を突破したメンバーが出ました。じつは私自身、福岡出身です。そうした背景もあり、福岡の若手に新たな働く選択肢を提供することで、思い入れの強い地元に貢献したいと考えるようになったのです。
今後は採用を強化する予定。ノウハウを学べる環境がある
―今後のビジョンを教えてください。
引き続き、製造業向けの営業代行で、日本のモノづくり産業を下支えする一翼を担っていきたいと考えています。その支援範囲を拡大するため、今後は採用を強化していく予定です。製造業向けの営業経験がある若手は歓迎しますし、成果を出すために量をこなす覚悟のある人は、当社には営業のエキスパートが多数在籍しているため、そのノウハウを学ぶことが可能です。ぜひ、日本のモノづくり産業の価値を一緒に高めていきましょう。
PROFILE
プロフィール
宍戸 駿介(ししど しゅんすけ)プロフィール
1997年生まれ、福岡県出身。2020年に明治大学卒業後、株式会社キーエンスへ入社。製造業向けのコンサルティングセールスに従事。同社退職後、ベンチャー企業の設立への参画を経て、2023年に株式会社WARAを設立し、代表取締役社長CEOに就任する。
企業情報
設立 | 2023年3月 |
---|---|
資本金 | 100万円 |
従業員数 | 10名(業務委託含む) |
事業内容 | 営業代行事業、コンサルティング事業、営業研修事業 |
URL | https://legacyx.jp/ |
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