INTERVIEW 業界別起業家インタビュー

インフルエンサーとしての経験を持つSNSマーケティングベンチャー代表の決意
SNSでの集客支援で結果を出し、ウエディング業界に新風を吹き込む
株式会社FUNSEE 代表取締役 滝澤 匠
Sponsored 株式会社FUNSEE
2022年設立のベンチャーで、結婚式場向けに、披露宴会場を探すカップルの集客を支援するSNSマーケティングを提供しているFUNSEE。結婚情報誌での集客が主流とされているウエディング業界で、徐々に実績と知名度を上げている。同社代表の滝澤氏は、「SNSで集客力を高め、『カップルに選ばれる式場』となるためのお手伝いをしたい」と話す。FUNSEEが解決を目指す業界の課題や、今後のビジョンなどについて、同氏に詳しく聞いた。
SNS映えする写真や動画を、専属フォトグラファーが撮影
―事業内容を教えてください。
ウエディング業界に特化した、SNSマーケティング支援を手がけています。具体的には、ホテルでの結婚式をプロデュースしている会社や、専門式場・ゲストハウスを運営している会社からの依頼を受けて、結婚式を検討しているカップルに向けたInstagramやTikTokなどのアカウントを運用しています。特徴は、SNSにアップする実際の披露宴の写真や動画の撮影も当社専属のフォトグラファーが手がけている点です。また、当社にはウエディングプランナーも在籍しているため、カップルに対する企画の提案や成約後のフォローまでサポートしています。設立3期目ですが、おかげさまで、全国20以上の式場を支援できるまでに成長しています。
―FUNSEEの強みはなんでしょう。
ウエディング業界に特化し、ウエディングプランナーも擁してSNSマーケティング支援を行っている会社はかなり珍しいと思います。また、私自身、過去に総フォロワー数10万超のインフルエンサーでした。その経験に基づくSNSの運用ノウハウがあることに加え、いわゆる「映える」写真や動画を撮影できる点が大きな強みです。ウエディング業界では、長らく契約を結んでいる撮影会社や地元の写真館に撮影を依頼するのが通常です。その撮影方法は、レガシーでテンプレート化していることも少なくありません。それ自体は否定しませんが、残念ながらSNSでは映えにくい。なにより、SNSにて主流である縦型動画の撮影経験が乏しいのです。当社の場合、SNSでの掲載を前提とした撮影を専属フォトグラファーによって行います。また、現在流行っている色味やトーンを取り入れています。たとえば、新婦の笑顔やドレスの美しさを自然光でとらえて温かみのある印象を伝えたり、ゲストが食事を楽しむ様子や式場全体の雰囲気が伝わるような「ストーリー性」を重視したりして、カップルに訴求するコンテンツを制作するのです。実際に支援した式場へ「SNSでこの写真を見て『いいな』と思って来ました」というカップルが増えているほか、あるホテルの事例ではInstagramからの月平均集客が60%以上増加するなどの成果が出ています。ちなみに、撮影したデータは新郎新婦にプレゼントするのですが、その際はとても喜ばれますね。
住宅営業でトップを極めた後、「バズる」面白さに目覚める
―なぜ、SNSマーケティング事業を手がけようと考えたのですか。
私自身のSNSとの出会いがきっかけです。前職のハウスメーカーでは、注文住宅の営業として全国100名中年間売上トップの成績を収めるなど充実した日々を送っていました。同時に、仕事が徐々にルーティン化していくなかで物足りなさも感じるようになっていたのです。そんなとき、個人で趣味的に始めたInstagramやTikTokで、わずか1~2ヵ月でフォロワー数が万単位に増えるなど、「バズる」面白さに目覚めました。この経験で手応えを感じ、漠然とSNSを使ったビジネスを思い描くようになりました。ちょうどその頃、現在のメンバーのひとりである知人のウエディングプランナーと話すなかで、ウエディング業界における課題を知ったのです。それは、ウエディング業界では結婚情報誌で集客するのがまだまだ主流であり、SNSの活用がそれほど進んでいないことでした。みなさんご存知のとおり、現在は多くの人がSNSで情報を収集しています。ですから、ウエディング業界に属する若手はとても危機感を持っています。しかし、上層部のベテランの多くは「このやり方が当たり前」だと思っていて、なかなか改革が進みません。そこで、こうした業界に新しい風を吹き込みたいと考え、FUNSEEを設立したのです。
―事業は順調に進みましたか。
いいえ。創業当初は、それこそ式場を運営する上層部から「SNS運用にコストをかける必要はない」と断られ続けました。そのため、まずは、ウエディングプランナーの業務を当社が請け負う形で関係を構築しました。そうやって実績が認められた結果「じゃあSNSの運用も任せてみようか」となり、撮影も担当するようになっていったのです。もう、歯を食いしばるような思いでしたね。そして、徐々に結果を出し、いまでは「FUNSEEさんのおかげで集客が増えました」と感謝される機会が増えてきました。そんなとき、「自分は間違っていなかったんだ」と報われますね。
―今後のビジョンを聞かせてください。
今後は、業界内での支持をさらに広げて、支援先を全国100式場以上に拡大したいです。いずれは、自社のオウンドメディアの立ち上げやポッドキャスト配信を通して、新郎新婦が本当に知りたいと感じる、ウエディング業界の最新のトレンドなど、多角的な情報の発信もしていきたいと考えています。
―「もっと集客を図りたい」と考えているウエディング業界の経営者や上層部にメッセージをお願いします。
ぜひ、自社のSNSアカウントを活用することで、結婚情報誌以外の新たな集客ツールにしてほしいですね。せっかくアカウントを開設しても、SNSマーケティングのノウハウを持たない社内の人材に運用を任せた結果、長らく更新していない会社も多いと思います。今この時代に、SNSをやっていない、あるいは更新がストップしている会社の式場が果たして選ばれるでしょうか。やはりSNSの更新頻度が高く、楽しそうな、幸せそうな写真や動画があふれているアカウントを持つ式場が選ばれるはずです。SNSを長期にわたって育てて、「こういう式場もあるんだ」とカップルの目にとまる機会を増やすことで、さらなる集客を図ってください。
PROFILE
プロフィール
滝澤 匠(たきざわ しょう)プロフィール
1994年、東京都生まれ。2017年に玉川大学を卒業後、ハウスメーカーに入社。注文住宅の年間販売成績で全国約100名の営業職中、トップとなる。2022年に退社後、株式会社FUNSEEを設立し、代表取締役に就任。
企業情報
設立 | 2022年10月 |
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資本金 | 100万円 |
売上高 | 7,000万円(2024年9月期) |
従業員数 | 13名(業務委託含む) |
事業内容 | SNS・広告媒体撮影事業、SNS運用代行事業、広告運用代行事業 |
URL | https://funsee.co.jp/ |
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