INTERVIEW 業界別起業家インタビュー

設立3期目で年商15億5,000万円を達成した30代起業家が描くビジョン
中古車輸出ビジネスで市場を開拓し、多くの「ワクワク」を共に感じたい
株式会社ユニ・コア 代表取締役 谷口 功一
Sponsored 株式会社ユニ・コア
兵庫県に本拠を置き、中古車を輸出する事業を手がけているユニ・コア。大手が進出しないような比較的、小規模市場の国や地域を開拓し、先行者利益を得るなどの独自の戦略で、設立3年目ながら年商15億5,000万円を達成している。「このビジネスにかかわるようになった当初は本当に『ダメ営業マン』だった」と振り返る同社代表の谷口氏は、どのようなキャリアを経て急成長ベンチャーの経営者となったのか。同氏に、今後のビジョンを含めて聞いた。
品質へのこだわりと、独自の輸出戦略が強み
―事業内容を教えてください。
国内の中古車を仕入れ、海外のディーラーに向けて販売する事業を手がけています。現在、イギリス、タイ、マレーシア、カンボジア、フィジー、バルバドス、東ティモールの7ヵ国にて取引をしています。円安の波に乗れたこともあり、前期の年商は15億5,000万円でした。
―ユニ・コアの強みはなんでしょう。
私が前職を含めて10年以上にわたって中古車の輸出事業に携わることで培ってきた営業力に加え、これまでの経験を活かし、中古車の状態を1台1台チェックしている点です。中古車は、全国各地から仕入れるため、写真だけで品質の良し悪しを判断するのは非常に難しいのです。写真では小さな傷に見えても実際はすごく大きい場合もあれば、エンジンをかけると通常と異なる音がする場合もあります。それを私自身が実際に目と耳で確認しますし、出張などで私が不在の場合はメンバーがチェックし、報告してもらっています。そこで「このクオリティでは販売できない」と判断した場合は、輸出しません。中古車を、ただ右から左に流して利益を得るようなことはしないのが当社の方針なのです。その積み重ねによって、海外のディーラーからの信頼を獲得し、継続的な取引につながっているのです。
また当社には、戦略的な強みもあります。
また当社には、戦略的な強みもあります。
―詳しく教えてください
大手競合他社が進出しないような、比較的規模が小さい市場を持つ国や地域を中心に、分散して輸出することです。日本の車は世界中で人気が高く、小規模市場の国や地域であってもニーズは高いです。そこに当社が先駆けて進出することで先行者利益を得られるうえに、取引する市場を分散できるので、政治的影響などで生じるリスクを軽減できています。たとえば当社の場合、昨年はハワイでも取引をしていましたが、いわゆる「トランプ関税」による影響が大きく、撤退せざるを得なくなりました。ただ、そうしたリスクヘッジをしていたおかげで、売上への影響は少なくすんだのです。
営業で結果を出せた経験が、独立を後押し
―谷口さんが起業した経緯を教えてください。
最初のきっかけは、前職の中古車の輸出を手がける会社の営業で「やりきった」と思えたことに加え、「もっと稼ぎたい」と考えたことです。入社して最初の1、2年は、本当に売れない「ダメ営業マン」で、ずっと悔しい思いをしていました。そこで、「営業でNo.1になるまでは辞めない」と心に決め、本当に朝から晩までがむしゃらに働きました。海外出張で新規開拓をする機会も多く、年の3分の1以上は海外を飛び回っていました。南米のある国で外国人5人に囲まれ「金を出せ」と脅された危ない経験もありましたが、とにかく結果を出すことにこだわっていました。すると3年目ぐらいから少しずつ結果が出るようになり、単月で最高3億円を売り上げるまでに成長しました。最終的に5名のチームを率いるリーダーになり、営業全体で100名のなか、チームで売上・利益とも2年連続No.1を達成したのです。
ただ、「営業でNo.1になる」という目標は達成しましたが、もうひとつの目標であった「30代で年収1,000万円」は前職で叶えるのは難しいと感じていました。そこで、営業で結果を出せた自信も後押しし、独立を決意したのです。前職から顧客を引き継ぐこともなく、まったくゼロからのスタートで、特に創業1年目は苦労しましたが、2期目で年収1,000万円の目標をなんとか達成できました。
ただ、「営業でNo.1になる」という目標は達成しましたが、もうひとつの目標であった「30代で年収1,000万円」は前職で叶えるのは難しいと感じていました。そこで、営業で結果を出せた自信も後押しし、独立を決意したのです。前職から顧客を引き継ぐこともなく、まったくゼロからのスタートで、特に創業1年目は苦労しましたが、2期目で年収1,000万円の目標をなんとか達成できました。
結果にこだわりつつ、メンバーの働き方にも配慮
―今後のビジョンを教えてください。
採用を強化するとともに、もっと取引する国や地域を増やしていきたいですね。リスクヘッジの意味もありますが、それ以上に多くの国・地域の人々とかかわれることにワクワクしますから。前職時代、上司から「会社名ではなく、自分の名前を売ってこい」と言われ、それをマレーシアで実践していた時期がありました。それから約5年が経ち、この前、久しぶりにマレーシアを訪問したとき、「“タニ”が今マレーシアに来ているぞ!」と界隈で広まり、歓迎されたのは感慨深かったですね。また、自分自身が販売した中古車が海外のショールームに並んでいるのを実際に目にしたときは、特にやりがいを感じます。英語があまり通じない人たちと商売をするのは大変なことも多いですが、中古車輸出ビジネスにはほかにはない多くの「ワクワク」を感じられる醍醐味があります。
―ベンチャー企業で働いて、自分自身を成長させたいと考えている若手にメッセージをお願いします。
私自身、就職活動がうまくいかず、大学を卒業した後、周りの友人が大手企業に入社し、高い初任給をもらい、有給休暇を使って旅行を楽しんでいるのを見て劣等感を覚えた記憶があります。だからこそ「みんなより成功したい」と思いましたし、起業にもつながっていると言えます。そうした、いわば反骨心があればベンチャー企業でも活躍できると思います。
一方で、仕事にメリハリをつけることも重要です。じつは、私が売れない営業マンでがむしゃらに働いていた時代に身体を壊してしまい、1ヵ月近く入院、3ヵ月はまともに働けなかった経験があります。ですから、結果にこだわることを大前提にしつつも、社内のメンバーには業務効率化を推奨しており、働くときはしっかり働き、休むときは十分に休むように伝えています。実際、1人当たりの残業時間は1ヵ月1時間以下です。そうしたバランスのとれた環境で、グローバルにビジネスをしたい人は、ぜひ当社に来てほしいですね。ぜひ、多くの「ワクワク」を共に感じましょう。
一方で、仕事にメリハリをつけることも重要です。じつは、私が売れない営業マンでがむしゃらに働いていた時代に身体を壊してしまい、1ヵ月近く入院、3ヵ月はまともに働けなかった経験があります。ですから、結果にこだわることを大前提にしつつも、社内のメンバーには業務効率化を推奨しており、働くときはしっかり働き、休むときは十分に休むように伝えています。実際、1人当たりの残業時間は1ヵ月1時間以下です。そうしたバランスのとれた環境で、グローバルにビジネスをしたい人は、ぜひ当社に来てほしいですね。ぜひ、多くの「ワクワク」を共に感じましょう。
PROFILE
プロフィール
谷口 功一(たにぐち こういち)プロフィール
1986年佐賀県生まれ。2011年に立命館アジア太平洋大学を卒業後、Web媒体のサッカーに関連する記者として約3年従事。その後、中古車輸出を手がける会社に入社し、海外営業職として約7年勤務する。2020年に個人事業主として独立。2022年に株式会社ユニ・コアを設立し、代表取締役に就任。
企業情報
設立 | 2022年2月 |
---|---|
資本金 | 1,000万円 |
売上高 | 15億5,000万円(2025年1月期) |
従業員数 | 6名 |
事業内容 | 中古車の輸出、輸出業コンサルティング |
URL | https://www.unicore.co.jp/ |
※このサイトは取材先の企業から提供されているコンテンツを忠実に掲載しております。ユーザーは提供情報の真実性、合法性、安全性、適切性、有用性について弊社(イシン株式会社)は何ら保証しないことをご了承ください。自己の責任において就職、転職、投資、業務提携、受発注などを行ってください。くれぐれも慎重にご判断ください。