INTERVIEW 業界別起業家インタビュー

元サッカー選手のベンチャートップが築き上げたビジネスモデルとは
「現場仕事」で忙しい経営者に代わり、中小・零細企業の人材採用を支援
株式会社B. 代表取締役CEO 森川 勇大
Sponsored 株式会社B.
中小・零細企業に向けて、人材採用支援を手がけているB.(ビードット)。大手企業とは一線を画す独自の支援が評判を呼び、現在の顧客数は100社を超える。同社代表の森川氏は、元サッカー選手という異色のキャリアを持ち、27歳からビジネスの世界に飛び込み、会社を経営するまでにいたったという。同氏はいかにして、現在のビジネスキャリアを形成してきたのだろうか。森川氏に、事業の詳細を含めて聞いた。
採用周りの業務を、トータルでサポート
―事業内容を教えてください。
中小・零細企業に対して、Webサイトの制作や改善、SNSによるプロモーションなどを通じた人材採用支援を行っています。クライアントは、建設業や運送業、製造業といった会社が多いですね。そうした会社は、慢性的に若手人材がたりていない一方で、長年HPを更新していなかったり、HPすら持っていなかったりする場合がまだまだあり、自社をうまくPRできていません。これは、経営者自らが現場に立って仕事をしており、そうしたバックオフィスの取り組みが後回しになっているケースがほとんどです。そこで、当社が忙しい経営者に代わり、採用周りの業務をトータルでサポートしているのです。
―競合が多いなか、どのような点で他社と差別化を図っているのでしょうか。
大手企業が、費用対効果の観点から支援するのが難しい小規模会社を当社が担っている点ですね。1社ごとの単価は決して高くないですが、採用周りの業務は多岐にわたります。たとえば、まず当社がHPの制作や改善をすれば、その後、リクルートページを作成するニーズが生まれます。そして、より若手人材に訴求するための、InstagramといったSNSのアカウントの開設・運用ニーズも発生します。実際に、顧客との商談の際、「リクルートページもSNSの運用も森川君のところでやってくれるのか。じゃあぜひお願いしたい」という話に発展するケースが多いです。そこで、クロスセルにつなげ、サブスク型で当社がそうした業務を一手に引き受けるのです。当社のメイン顧客である小規模会社の間では、採用のためのプロモーションに力を入れている競合他社は少なく、そうした整備をすると実際に若手の採用につながります。「ウチでは若手採用ができないと思っていたけど、良い人材が採れたよ」と、経営者から感謝されるケースは非常に多いです。それが評判を呼び、新たな顧客開拓にもつながっているのです。現在、当社が担当している顧客数は100社を超えています。
「1つの人生をやり切れた」。先輩の言葉が心に響いた
―森川さんがそうした事業を展開するに至った経緯を教えてください。
そもそも私は、高校卒業後、サッカー選手として生計を立てていました。ケガもあって27歳で引退を決意した際、「もうやりきった」という思いがありました。そこで、ある先輩から「多くの人は長い時間をかけて1つの人生を終えるが、お前は27歳で1つの人生をやり切れた。早い段階で2つ目の人生を送れるのはマイナスではない」とかけられた言葉が、すごく心に響いたのです。それまで私の人生にはサッカーしかなく、引退を決意した後も選手としてだけでなく、コーチなどサッカーに関する仕事の打診は多数ありました。しかし、最終的に選んだのはWeb商材やOA機器などを手がける会社の営業職でした。
―大きな方向転換ですね。
「まったく新しい人生にチャレンジしたい」と考え、あえてそれまでの私が一番やらなそうな仕事を選んだのです。パソコンの電源の入れ方やコピーの仕方もわからない状態からスタートし、「ほかの営業に負けない」というより「昨日の俺には絶対負けない」という気持ちで日々営業に取り組んでいました。サッカー選手だった若い頃、「試合に出られないのは監督のせい」など、周囲のせいにしていた自分がいました。引退を機に、そうした他責を絶対にしないと心に決めたのです。2年目頃から結果が出るようになり、気がつけば会社の営業記録を次々と更新するほど成長していました。
営業活動を行っているなか、中小・零細企業の経営者が人材採用に困っているケースが多いことに気づいたのです。しかし、当時の会社の体制ではそうした課題を解決することは難しい状況でした。そこで、自ら起業し、中小・零細企業の経営者に対して伴走支援ができる仕事をしようと決意したのです。
営業活動を行っているなか、中小・零細企業の経営者が人材採用に困っているケースが多いことに気づいたのです。しかし、当時の会社の体制ではそうした課題を解決することは難しい状況でした。そこで、自ら起業し、中小・零細企業の経営者に対して伴走支援ができる仕事をしようと決意したのです。
目指すはITに関する、まちの「何でも屋さん」
―今後のビジョンを教えてください。
引き続き採用支援をしていくのはもちろん、もっと深いところまでクライアントを支援できるようにしていきたいですね。たとえば、日本の経済を支えている企業の多くは、当社が支援しているような小規模の会社です。一方でそうした会社は、システム導入といったDXが遅れている傾向にあります。ゆくゆくはそういった領域において、中小・零細企業でもムリのない適正な価格でサービス支援をしていければと考えています。目指すは、まちの販売も修理も引き受ける自転車屋のような、ITに関する「何でも屋さん」です。
私が提案を行ううえで心がけているのは、定期的に顧客を訪問することです。近年は、リモートやAIを活用した提案スタイルの導入が進んでいますが、そうしたものに頼っていては、中小・零細企業の経営者の心はつかめません。お茶を飲んで、たわいのない会話もしながら提案することが、長いお付き合いにつながるのです。まずは、採用で困っている中小・零細企業の経営者は、気軽に問い合わせてほしいですね。
また、私自身のキャリアを活かし、スポーツ選手のセカンドキャリアのコンサルティングにも携わっていきたいと考えています。その延長線上で、当社と手を組んで顧客に必要な各種商材を提案してくれる元スポーツ選手が誕生すれば面白いと考えています。
私が提案を行ううえで心がけているのは、定期的に顧客を訪問することです。近年は、リモートやAIを活用した提案スタイルの導入が進んでいますが、そうしたものに頼っていては、中小・零細企業の経営者の心はつかめません。お茶を飲んで、たわいのない会話もしながら提案することが、長いお付き合いにつながるのです。まずは、採用で困っている中小・零細企業の経営者は、気軽に問い合わせてほしいですね。
また、私自身のキャリアを活かし、スポーツ選手のセカンドキャリアのコンサルティングにも携わっていきたいと考えています。その延長線上で、当社と手を組んで顧客に必要な各種商材を提案してくれる元スポーツ選手が誕生すれば面白いと考えています。
PROFILE
プロフィール
森川 勇大(もりかわ ゆうだい)プロフィール
1989年、茨城県生まれ。2008年に茨城県立取手松陽高等学校を卒業後、当時J2だったザスパ草津にプロサッカー選手として入団。2013年、東北社会人サッカー1部リーグのFCガンジュ岩手に入団。2017年、職業としてのサッカー選手を引退し、大手営業会社に入社。2年目以降、社内の営業記録を次々と更新し、当時最年少でグループ会社の執行役員に就任。2025年に株式会社B.を設立し、代表取締役CEOに就任。
企業情報
設立 | 2025年1月 |
---|---|
資本金 | 300万円 |
事業内容 | Webマーケティング、Web制作、Webサイト改善サービス、RPOサービス(採用媒体運用代行)、Instagramプロモーションサービス |
URL | https://b-dot.jp/ |
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