INTERVIEW 業界別起業家インタビュー
非エンジニア系経営者のSaaS開発を支援する画期的な業務代行サービス
事業戦略を熟知した「サブスクCTO」が、新サービスの市場投入を加速させる
株式会社Reminus 代表取締役 太田 蓮
Sponsored 株式会社Reminus
近年、非エンジニア系の経営者が、SaaS開発に挑むスタートアップ企業が増えている。だが、スタートアップ企業の新規事業はスピードが命であるにもかかわらず、外注に頼ると開発がブラックボックス化しやすく、内製化を急いでも経験豊富なエンジニアの採用は困難を極める。この課題解決の一手が月額制でCTO(最高技術責任者)業務を代行する「サブスクCTO」だ。同サービスを提供するReminus(レミナス)代表の太田氏は「戦略の立案から組織開発までできるCTOの存在が事業の成否を分ける」と語る。その詳細を同氏に聞いた。
外部委託と内製化。双方に潜む困難な課題
―事業内容を教えてください。
当社は、非エンジニア系のスタートアップ企業経営者に向けて、CTO業務を代行する伴走型サービスを提供しています。大きな特徴は月額固定制で、必要なぶんだけスポット的に経験豊富なエンジニアの知見を活用できる点です。こうしたサービスが提供できるのは、私自身が過去に約20社のスタートアップを支援してきた経験と、そこで築いた、CTO経験者やスタートアップの共同創業者といった、実績豊富なエンジニアとのコミュニティがあるからです。こうした人材によるCTO代行支援は、特にスタートアップ企業が、SaaS開発で抱えやすい課題の解決に真価を発揮します。
―それは、どのような課題ですか。
大きく2つが挙げられます。1つは開発の「ブラックボックス化」です。非エンジニア系の経営者の場合、開発を外部委託するケースが多く見られますが、その技術や工程をすべて委託企業に依存してしまうと「ブラックボックス化」し、コントロールが効かなくなります。そうなると、たとえば「プロダクトロードマップが半年遅れているうえに、あとどれだけ遅れるのかもわからない」という事態も起こり得ます。こうした開発の遅れは、すなわち市場投入の鈍化に直結します。これは、2年や3年といった単位で企業価値を上げて資金を調達しなければならないスタートアップ企業にとって、命取りになりかねません。この「ブラックボックス化」を防ぐ方法が、開発の内製化ですが、そのための人材確保と組織開発こそ、もう1つの根深い課題です。
―詳しく教えてください。
まず、エンジニア不足が叫ばれるなか、経験が豊富で質の高いシニアクラスの人材を確保するのは非常に困難です。そこで経験の浅いジュニアクラスの採用に踏み切るスタートアップ企業も少なくありません。SaaSの開発には「顧客が使える機能を絞って、とにかくつくること」が最優先ですが、ジュニアクラスのエンジニアは、必ずしもそうした経営視点を持つとは限りません。技術的な側面に傾倒して「トレンドの技術でやりたい」など、「やらなくていいこと」を優先してしまうことがあります。経営者も非エンジニアだとその是非を判断できず、「やったほうがいいのだろう」と任せるほかなくなります。結果、外部委託による「ブラックボックス化」と同様にムダの多いプロダクト開発になり、市場へのローンチサイクルも鈍化するという悪循環に陥ってしまうのです。
実用まで最小限の工程を探り、市場進出までの期間を短縮
―そうした課題を解決できるのが、「サブスクCTO」による業務代行だと。
はい。当社のエンジニア人材は、そのほとんどがスタートアップ企業の経営にいまも携わっており、ファイナンスの仕組みも熟知しているため、CTOとして豊富な知見を提供できます。
まず、事業計画や投資家との調整状況といった「経営のコンテキスト」を徹底的に把握します。そのうえで、技術的な課題に対し、「やらなくていいこと」と「本当にやるべきこと」を明確に切り分けます。たとえば、性能が悪い処理があったとしても、「トライアルでユーザー数1,000人なら問題にならない」といった実務的な匙加減は、エンジニアとしての豊富な経験がないと判断できません。こうしたメリハリで「やらなくていいこと」を省き、実用に至るまでの最小限の工程を導き出し、MVP(※)の早期実現を支援します。そのうえで私たちは、顧客が自社だけでSaaSを提供できる体制づくりも支援しています。
まず、事業計画や投資家との調整状況といった「経営のコンテキスト」を徹底的に把握します。そのうえで、技術的な課題に対し、「やらなくていいこと」と「本当にやるべきこと」を明確に切り分けます。たとえば、性能が悪い処理があったとしても、「トライアルでユーザー数1,000人なら問題にならない」といった実務的な匙加減は、エンジニアとしての豊富な経験がないと判断できません。こうしたメリハリで「やらなくていいこと」を省き、実用に至るまでの最小限の工程を導き出し、MVP(※)の早期実現を支援します。そのうえで私たちは、顧客が自社だけでSaaSを提供できる体制づくりも支援しています。
※MVP : Minimum Viable Productの略称。顧客に価値を提供できる最低限の機能のみを搭載した製品を早期にリリースし、ユーザーからのフィードバックを元に、機能の追加や改善を繰り返す考え方のこと
―具体的には、どのような支援ですか。
SaaSビジネスの運営ノウハウだけでなく、エンジニア採用のコツなども提供し、組織開発も支援します。たとえば、ある医療系SaaSを開発するA社では、ジュニアエンジニアのみで開発をしており、経営者がリソース投入の優先度を判断できない状況でした。そこで、経営コンテキストをヒアリングしたうえで技術課題を仕分けし、「やるべきトップ3の問題」に集中させ、事業計画通りのリリースを達成しました。さらに、エンジニアをスカウトする際に「パーソナライズしてメールを送る」といったコツや、エンジニアが「働いてみたい」と思えるようなポジションの設計などを指導し、最終的に2名の採用にもつなげました。SaaSビジネスは、サービスだけでなく組織やノウハウも資産です。我々が抜けた後もその企業が戦い続けられるよう、ノウハウを「組織に蓄積」させることまでが「サブスクCTO」の役割だと考えています。
―最後に、SaaS開発に課題を抱える経営者へメッセージをお願いします。
スタートアップ経営は、よく「マラソン」にたとえられます。しかし、5年後、10年後に勝っていればいいわけではなく、「次の資金調達までに時価総額を5倍にする」といった成果を出し続けないと途中で脱落してしまいます。そういう意味では、マラソンでありながら「スタートダッシュ」が何よりも肝心な、過酷なレースだと思います。予定が後ろ倒しになれば、そのぶん次の目標達成のハードルが上がるうえに資本政策にも大きく影響するため、たった一度のつまずきで非常に苦しい状況に追い込まれることもあります。
このレースを完走するには、ゴールに至るまでの道のりをショートカットできる「武器」をどれだけ多く持っているかが鍵です。私たちのサービスは、まさにその強力な「武器」です。事業計画の立案からローンチ後の円滑な内製化まで支援します。ぜひ私たちの豊富な知見を活用してください。
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PROFILE
プロフィール
太田 蓮(おおた れん)プロフィール
兵庫県生まれ。ソフトハウスでプログラマとしてのキャリアを始めた後、SIerでPM/副部長としてエンタープライズ子会社のDXに従事する。その後、成長スタートアップである株式会社ヘンリーで、エンジニアやEMを務めた。2025年に株式会社Reminusを設立し、代表取締役に就任する。投資ラウンドでシリーズAにある別会社では現役のCTOとしても従事し、セールス領域のSaaSの経営を技術からけん引。それと同時にReminusの代表取締役として、スタートアップ企業を中心に、技術開発や組織開発の支援サービスを展開する。
企業情報
| 設立 | 2025年3月 |
|---|---|
| 事業内容 | CTO代行サービスの提供 |
| URL | https://www.reminus.co.jp/ |
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