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INTERVIEW 業界別起業家インタビュー

令和ディベロッパー株式会社 代表取締役 菅原 隆太郎

30億円のEXITを経て再びゼロから挑む、連続起業家の不退転の決意

事業家と投資家の視点で見据える「世界一の都市・東京」を築く未来

令和ディベロッパー株式会社 代表取締役 菅原 隆太郎

自身で立ち上げたWebマーケティング会社を年商50億円規模へと成長させ、約30億円でのバイアウトを実現した菅原氏。現在は投資家として自身の資産運用や若手起業家の支援を手がける一方、2025年には不動産事業を展開する「令和ディベロッパー」を設立し、再び実業の最前線へと身を投じた。数多の成功を収めてきた彼が、なぜ今、不動産という領域で挑戦するのか。事業に込めた思いと未来へのビジョンについて、同氏に詳しく聞いた。

事業家としての10年の経験が、現在の投資活動の源泉に

―菅原さんは現在、どのような領域に軸足を置いて活動しているのですか。

 おもに不動産事業、個人としての投資活動、そして次世代を担う若手起業家の成長支援という3つの領域に注力しています。不動産については、土地開発や買取再販を行う令和ディベロッパーの経営に加え、私個人の資産管理会社であるRSCを通じて東京の好立地にある商業ビルを保有し、大家業も展開しています。投資家としては、適格機関投資家として登録されており、債券や株式、仮想通貨、さらにはプライベートエクイティファンドやアクティビストファンドへの出資など、さまざまな金融商品を網羅した資産運用を自らの財で行っています。また、私がこれまでの経営で培ってきた経験を活かし、可能性のある若手経営者への出資やアドバイザリーといった活動も並行して行っています。これら多角的な活動は、私の中では「資産価値の最大化」という一つの軸で結ばれた、一貫性のあるポートフォリオを形成しています。

―そうした多角的な活動を展開するための原資や、経営者としてのバックボーンはどこにあるのでしょうか。

 2014年に立ち上げたWebマーケティング会社のW-ENDLESSにあります。同社は最終的に年間売上高50億円、利益5億円規模の組織へと成長しました。約7年間にわたって上場準備を進め、証券会社や東京証券取引所の審査も最終段階まで進んでいましたが、最終的にはIPOではなく会社の売却という道を選択しました。ちょうど会社設立から10年という節目であり、自分がいなくても組織が回る仕組みも整ったことで、ゼロから事業をつくる感覚を取り戻したいという思いが強くなったことが理由の一つです。また、私生活での環境変化もあり、一度自らの手でキャッシュインをさせて、まったく新しい挑戦をしたいと考えたのです。このときの約30億円でのバイアウト経験が、現在の投資活動の源泉となり、再び実業の世界で勝負するための大きな基盤となりました。この実績とビジョンを評価いただき、令和ディベロッパーの設立に際しては、ベンチャーキャピタルからシードラウンドで8億円の資金調達を行うことができました。

世界を歩き改めて痛感した、日本という国のすばらしさ

―数ある選択肢のなかで、なぜ今、不動産という領域に参入したのでしょうか。

 不動産の最大の魅力は、自らの手で価値をコントロールできる点にあります。株式や債券などは市場の相場に左右される他力本願な側面が強いですが、不動産はリノベーションを施して賃料を上げたりすることで、目に見える形で価値を高めることが可能です。また、私自身が以前から住宅ローンで物件を購入し、自ら手を加えて価値を上げて売却するといったことを趣味で行っていた経緯もあり、この領域の奥深さに惹かれていました。

 なにより、不動産は人々の生活に不可欠なインフラであり、資産形成において極めて優れた商材です。昨今のインフレや将来の年金不安といった社会課題に対し、不動産を通じて多くの人々に安定した資産形成の手段を提供し、より豊かな未来をつくる手助けをしたいという思いが、参入の決め手となりました。

―不動産事業を通じて、どのようなビジョンを描いているのでしょうか。

 私は、日本の首都である東京を、ニューヨークや上海といった都市を凌ぐ世界一のグローバルなまちにしたいという夢を抱いています。W-ENDLESSを売却した後、約1年をかけて世界中を旅し、各国の建築物や不動産、その土地の活気を肌で感じて回りました。その経験を通じて痛感したのは、日本は治安が良く、食事も美味しく、まちも清潔で、これほどすばらしいポテンシャルを秘めた国はほかにないということです。それならば、外国人が心から住みたいと思えるようなグローバル都市をこの東京で実現し、少子高齢化という課題を打破するほどの活力を日本にもたらしたいと考えるようになりました。地図に残り、社会に長く貢献し続ける「まちづくり」こそが、私が事業家として人生をかけて成し遂げたいインパクトです。

初心に戻って泥臭く、令和を代表する企業を目指す

―その壮大なビジョンを達成するために、今後どのようなことに取り組んでいきますか。

 まずは、投資家、事業家としてこれまでに積み上げてきたすべての知見と資金を注ぎ込んでいきます。本格的な土地開発という大規模な「まちづくり」には莫大な資金が必要となるため、前回の起業で唯一成し得なかったIPOへの挑戦はマストであると考えています。また、不動産業界はまだアナログな部分が多いですが、私がW-ENDLESS時代に培ったWebマーケティングの力やITの知見を融合させ、物件の仕入れや販売を効率化する独自の基幹システムを構築するなど、DXによる差別化を徹底していきます。

 組織づくりにおいても、全従業員が採用担当を兼務する「一人二役」の体制を敷いています。採用媒体に頼るのではなく、全社員が自らの足と人脈で優秀な人員をヘッドハンティングしてくる。各自が「自分たちの手で組織をつくる」という気概を持って動いている点は、当社の特色だと言えます。2度目の起業となりますが、かつての成功に甘んじることなく、なにもない創業期の初心に戻って泥臭く、誠実に価値を追求し続けることで、令和を代表するディベロッパーを目指します。
PROFILE プロフィール
菅原 隆太郎(すがはら りゅうたろう)プロフィール
1991年、大阪府大阪市生まれ。兵庫県三田市育ち。2009年、関西学院大学経済学部に入学。在学中から飲食店や通信関連など複数の事業を立ち上げる。2013年に卒業後、株式会社セプテーニに入社し、営業職としてキャリアを積む。2014年、株式会社W-ENDLESSを設立し、代表取締役に就任。2024年5月、株式会社W-ENDLESSの株式を約30億円で売却。2025年3月、令和ディベロッパー株式会社を設立し、代表取締役に就任。同年5月、株式会社W-ENDLESSの代表取締役を退任。
企業情報
設立 2025年3月
資本金 4億520万円
事業内容 不動産に関する売買・開発事業
URL https://reiwadeveloper.co.jp/
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