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INTERVIEW 業界別起業家インタビュー

社会保険労務士法人宮嶋社会保険労務士事務所 代表社員 宮嶋 邦彦

「引受審査」の経験を持つ熟練社労士によるIPO支援

労務管理に「攻め」の視点を取り入れ、IPOへの道のりを戦略的に描く

社会保険労務士法人宮嶋社会保険労務士事務所 代表社員 宮嶋 邦彦

IPOを目指す際、「売上」や「利益」などと異なり、定性的な基準で審査される「労務管理」については、「実質的な基準がわからない」といった悩みを持つ経営者は多いようだ。そうした経営者をサポートする専門家が社会保険労務士(以下、社労士)だが、宮嶋社会保険労務士事務所では、IPOに資する労務管理体制の確立を、戦略的に支援しているという。IPO支援で実績のある同事務所代表の宮嶋氏に、その支援内容を聞いた。
※下記はベンチャー通信94号(2026年3月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

「木を見て森を見ず」の支援に、陥ってはいけない

―IPOを目指す企業に対して、どのような支援を行っていますか。

 ひと言でいえば、IPOに必要な労務管理体制の構築支援です。就業条件、労働時間や賃金の支払い状況、管理監督者の権限、人事労務制度の運用状況など、約90項目にわたる「労務デューデリジェンス」を実施し、潜在的な労務リスクを洗い出したうえで、実効性のある改善策を提案しています。現在までの顧問契約先は延べ350社で、そのなかには、当事務所の支援でIPOを果たした企業のほか、IPO準備フェーズの企業なども数多く含まれます。上場審査における労務コンプライアンスの厳格化が指摘され、また人的資本開示の必要性もあり、早い段階から労務管理体制の整備に着手するIPO準備企業は増えていますね。

―支援するうえで、心がけていることはありますか。

 「木を見て森を見ず」といった支援に陥ることがないようにしています。昨今は労務トラブルが社会問題として大きく取り上げられる傾向にあるため、労務管理の目的を「リスク回避」と考える風潮が以前にも増して広がっています。ゆえに、労務管理対策が過度に「安全な方向」にシフトしがちで、なかには事業そのものの成長を緩ませ、業績の圧迫につながるような過剰な対応を取っている事例も見られます。私は、あるべき姿である「企業価値の向上」と「ゴーイングコンサーン(事業の継続)」という「森(経営)」の文脈のなかで、労務管理という「木」にまつわる問題は論じられるべきだと考え、支援を行っています。そこには、会社の価値を高めるための「人的資本」を定義し、つくり出すための「攻め」の視点も含まれます。顧問契約先からは「熱い社労士」という評価をいただいていますが(笑)、私がこうした視座を持てるのも、上場引受審査に携わり、また、上場企業の監査役としての経験があるからだと考えています。

―詳しく教えてください。

 私は社労士の立場で、証券会社審査部の上場引受審査の監修や実査を行っていた経験があります。そこでは、取引所の担当者とのやり取りなどを通じて、上場企業に求められる労務管理体制が構築されているかを審査してきました。行き過ぎた「安全な方向」の対策は、株主利益に反することと評価される可能性があります。たとえば、労務管理リスクでしばしば議題にあがる「残業代の未払い」の問題では、その「根拠と実存性」が問われます。労働債務の解消を最優先し「(根拠なく)とにかく支払う」といった姿勢は、「株主利益に反する対応」と判断されてしまうのです。

 一方、従業員のモチベーションを引き上げるような人事評価や労働環境の整備は、企業の継続性や企業価値を高める労務管理として、プラスに受け取られます。私は、上場企業の監査役としての経験からも、労務管理では、こうした「守り」と「攻め」の両輪からのアプローチの必要性を実感していますが、そのバランスをどう取るかに、支援する私たちの真価が問われます。その点、当事務所のスタッフは、専門的な法律の知識に加え、事業会社での実務経験をベースとした支援に強みがあります。

現場での実体験を活かした、精度の高い支援

―実務経験がある強みとはなんでしょう。

 その企業や業界の慣習や実情、その「温度感」まで理解できるため、企業ごとに最適な支援を迅速に提供しております。当事務所のスタッフは、メーカー、金融、出版、IT、小売など、多様な業界出身者で構成されており、たとえば小売出身の元店長経験者がいます。そのスタッフは、パート勤務者が多かった店舗での労務管理に苦労した実体験があり、今はその体験を基に、クライアントに対して管理職におけるマネジメントの在り方などを丁寧に支援しています。企業の実情や現場を知らない「士業」が行うサポートだと、知識だけの「型にはめた定型的な提案」に陥りがちです。当事務所では、現場を熟知したスタッフたちが「守り」と「攻め」の両輪からのアプローチで労務管理を支援できる強みがあり、さらにチーム制を敷くことで、その支援がより精度の高いものになる仕組みを戦略的に構築しています。

―IPOを目指す経営者にメッセージをお願いします。

 経営者には、なにより「自信」が必要だと思います。事業への自信、社内体制への自信、役員・従業員一人ひとりへの自信―。IPOを目指す経営者の方々が、そうした自信を揺るぎないものにし、そして「企業価値を上げ」ながら「事業継続」できるよう、私たちは熱意を持った「黒子」として徹底的にサポートします。
PROFILE プロフィール
宮嶋 邦彦(みやじま くにひこ)プロフィール
1971年、新潟県生まれ。1995年に地方銀行へ入行。その後、経営コンサルティング企業やベンチャー企業での勤務経験の傍ら、社会保険労務士の資格を取得。2000年2月に宮嶋社会保険労務士事務所を開設し、上場企業や外資系企業などに対するコンサルティング実績を積む。証券会社における上場引受審査の監修や、上場企業の監査役としての経験を基にしたIPO支援が特徴。「こうすれば、できる」を実践しながら伴走する社労士として、多くの支援先の信頼を得ている。
企業情報
設立 2000年2月
資本金 300万円
従業員数 23名
事業内容 IPOに向けた人事労務領域の支援、人事労務領域の顧問(アドバイザー)業務、アウトソーシング業務、人事制度設計、業務分析型・運用
URL https://miyajima-roumu.com/
お問い合わせ電話番号 IPO支援に関するお問い合わせ・資料請求はこちら
▶ 03-5649-3532(受付時間 平日 9:00~18:00)
お問い合わせメールアドレス info@miyajima-roumu.com
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