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INTERVIEW 業界別起業家インタビュー

株式会社このめホールディングス 代表取締役社長 兼 グループCEO 根岸 賢伍

理念に共感したメンバーが活躍中の「成長機会創出」ベンチャー

グループ経営によって目指す、「事業による愛情表現」と「会社拡大」

株式会社このめホールディングス 代表取締役社長 兼 グループCEO 根岸 賢伍

ライバー事業、アイドル事業、法人営業代行事業をメインに、複数のグループ会社を運営しているこのめホールディングス。「誰かが自分以外の誰かを大切にしたいと願った時、そこに介在するサービスを創る。」を理念に、多角化経営を行っている。同社代表の根岸氏は、「自分以外の誰かのために働きたいという人が集まる会社をつくりたかった」と語る。今後はM&Aも含め、さらにグループ会社を増やす意向を持つ同氏に、その狙いなどを聞いた。
※下記はベンチャー通信94号(2026年3月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

アイドル事業が好調で、売上約300%成長を記録

―事業内容を教えてください。

 持株会社として複数のグループ会社を運営し、大きく3つの事業を主力としています。1つ目はライバー事業です。創業から続く事業で、『Pococha』『TikTok LIVE』などで活動する4,000名以上の「ライバー」をマネジメントしています。事業を立ち上げて1年で、外部メディアから「業界7番手」と評価されるほど急成長し、現在は老舗事務所のような位置づけで安定した売上・利益をあげています。2つ目は、ライバー事業の次に立ち上げた法人営業代行事業です。国内の大手SaaS企業を対象にリード獲得を支援しており、ほかの営業代行会社と比べて市場への導入シェアは高いです。3つ目はアイドル事業で、アイドルグループのプロデュースを手がけています。2023年から始めた事業で、昨年度の売上が約300%成長を記録するなど現在もっとも勢いがある事業です。

―多角的に展開していますが、どのような経緯で3つの事業を立ち上げたのですか。

 ライバー事業は、共同創業者である元キーエンスの百田がトップクラスのライバーとして活動していたのがきっかけです。百田が風邪を引けばポカリスエットが届くなど、視聴者が親のように支援してくれた経験から「ライバー業界に恩返ししたい」という百田の想いに私が共感し、事業を始めました。法人営業代行は、私がキーエンス出身で、実績を知る周囲の経営者や企業から「支援してほしい」という依頼から始めました。今では現在の事業会社の代表を務める大城など、顧客が当社の支援で成長することを「自分ごと」として喜べるメンバーが集まり、事業の成長を支えています。アイドル事業は、10年以上アイドル活動を続けていた当社所属のライバーが「私が引退した後に、応援してくれていたファンが生きがいを失うのではないか」という責任感から、「私に代わって応援されるアイドルをプロデュースしたい」と私に直談判してきたのがきっかけです。

M&Aをして終わりではなく、スムーズなグループ化を支援

―誰かへの感謝の気持ちが、事業につながっていると言えそうですね。

 そのとおりです。当社は「誰かが自分以外の誰かを大切にしたいと願った時、そこに介在するサービスを創る。」という理念を掲げており、それに合致するかが大前提です。ただし、想いだけで組織は守れません。私は事業化の判断に、「投資100に対して、6ヵ月以内に400のリターンが見込めるか」という基準を原則として設けています。「誰かのために働きたい」という想いを、数字として「勝てる」まで昇華させる。その2つがあってこそ初めて当社の事業として成立すると考えており、その判断を行うのが私の仕事だと考えています。

―今後のビジョンを教えてください。

 当社の理念を世の中へ広めていくため、さらなる多角化経営を行っていきます。「誰かのために働きたい」の「誰か」は、メンバーによってさまざまです。そこで、1社で規模を大きくするのではなく、小規模な会社を増やすことで、メンバーの想いを形にする場を増やしつつ、組織も大きくしていく戦略です。グループ経営に舵を切ったのは、そのためです。結果として、「事業による愛情表現」と「会社拡大」を両立させていきます。また、グループ会社を増やせば、社長をはじめ幹部のポストが増えます。若手メンバーにそうした成長の機会を提供したいという想いもあるのです。グループ会社を増やすため、今後M&Aも積極的に行っていきます。実際にアイドル事業で、当社の理念に共感した同業他社から関連事業を譲渡いただきました。M&Aをして終わりではなく、元タレントで今は経理のプロ・霜田などが活躍中の、このめホールディングスのPMIチームが理念の浸透など、スムーズにグループ化するための支援を行います。

―このめホールディングスへ入社して、成長したいと望む若手にメッセージをお願いします。

 働く理由は、100人いれば100通りあると思います。なかでも当社は、自分以外の誰かのために働きたいという人に来てほしいです。「夢中で働いて、気づいたら大切な人に幸せを提供できる」「仲間のそんな成功に、ときには涙を流しながら社員が一緒に喜んでいる」。私はこうした会社を創りたくて、現在の理念を掲げたのです。そんな環境で働きたい人には、「ウチがそうだよ」と胸を張って言いたいです。
キーエンス出身関西人で、トップクラスライバー
株式会社このめミュージック
代表取締役
百田 遼太郎ひゃくだ りょうたろう
元タレント&現在は経理のプロ
株式会社このめホールディングス
M&A経営支援(PMI)チーム
霜田 優美妃しもだ ゆうひ
レバレジーズ出身で、当時の営業ギネスを更新
クラウドプロ株式会社
代表取締役
大城 翔太郎おおしろ しょうたろう
PROFILE プロフィール
根岸 賢伍(ねぎし けんご)プロフィール
1994年生まれ。早稲田大学在籍中は、日本最大規模600名の公認サークル代表や、大企業3社を対象とした新規事業案の売却を経験。2018年に大学を卒業後、新卒で株式会社キーエンスに入社。2020年、シンガポールにて起業した後、2021年に株式会社このめを設立し、代表取締役に就任する。2024年に株式会社このめホールディングスを設立し、代表取締役社長 兼 グループCEOに就任。2026年度『ベストベンチャー100』に選出された。
企業情報
設立 2024年4月
資本金 500万円
従業員数 70名(グループ全体※業務委託含む)
事業内容 アイドル事務所の運営事業、ライバー事務所の運営事業、SaaSの法人営業代行事業などを手がける各グループ会社および出資先会社の運営管理
URL https://konome.co.jp/
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