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INTERVIEW 業界別起業家インタビュー

株式会社ADC3.0 代表取締役 東 真梨子

韓国物販事業で注目を集める女性起業家の想い

女性自ら豊かさを追求できる社会。その実現が私の次なる挑戦です

株式会社ADC3.0 代表取締役 東 真梨子

「韓流」という言葉が一般化して久しいいま、ある大阪発のベンチャー企業が注目を集めている。輸入雑貨の販売や観光情報の発信など、韓国に関する事業を複数手がけるADC3.0(アドコミュニケーションサンテンゼロ)だ。特に、韓国輸入物販のノウハウを提供するスクール事業が好調で、受講者数を急速に伸ばしている。そんな同社の代表を務める東氏はビジネスの軸に、「韓国」と、そして「女性」を掲げている。そこにはどういった想いが込められているのか。同氏に詳しく聞いた。

好調な韓国物販スクール。260名以上が受講

―事業内容を教えてください。

 『どんどんコリア』というブランドのもと、韓国輸入雑貨の販売や、韓国の観光・エンタメ情報の発信など、韓国に関する複数の事業を展開しています。最近、特に好調なのが、韓国物販ビジネスに関するノウハウを、おもに女性向けにオンラインで提供する「オンラインスクール事業」です。スクールの受講者数は予想を上回るスピードで増えており、事業の立ち上げから1年を迎えた2023年9月現在、260名を超えています。韓国はいまや、芸能やファッション、食など、世界的な流行を生み出し続けており、そんな韓国に憧れを抱いたり、韓国にかかわるビジネスをしたいと考えたりする女性は大変多いです。オンラインスクールの受講者数からは、そうした女性たちのニーズの大きさをうかがえます。

―東さんは、どのような経緯でこの事業を始めたのですか。

 私自身、前職時代に副業でオンライン物販を行っていたのがきっかけでした。私はかつて、百貨店の販売員を務めていましたが、会社が用意した商品を店頭で売るだけの仕事にやりがいを感じられず、「このまま仕事人生を終わらせたくない」と思っていました。そこで、もともと大好きな韓国の雑貨品を仕入れ、自らの力で販売するビジネスにチャレンジしてみようと、独学で物販を始めたのです。当時の私は、家にある品をメルカリで売ったことがあるくらいで、輸入やオンライン物販のビジネスに必要な知識は一切もち合わせていませんでした。そのため当初は、売上を増やすのに苦労しましたが、オンライン物販に詳しい人からノウハウを学んだり、自ら試行錯誤を重ねたりするなかで、副業は軌道に乗り、最終的には独立を果たすことができました。この経験と、私が数年間かけて蓄積した知見を活かして経済的な自立を目指す女性を応援しようと考え、オンラインスクール事業を立ち上げたのです。

―特に「女性を応援したい」と考えたのはなぜですか。

 ゼロからのスタートで、大好きな韓国に関するビジネスで起業することができた。そんな成功体験をもつ私にこそ、同じように、「夢を叶えたい」「理想の暮らしを追求したい」と考える女性を応援するミッションがあると思ったからです。いまの日本はまだ、女性が経済的に自立したり、ビジネスを通じて自分の夢を叶えたりするハードルが男性と比べて高いです。その背景には、社会通念や、女性ならではのライフイベントがあるでしょう。でも、「だからといって夢を諦める必要はまったくないんだよ」と、私は伝えたいのです。女性たちが、物心両面の豊かさを自ら追求するための一歩を踏み出せるよう、私は背中を押してあげたい。そこで、彼女たちが豊かな暮らしを追求する手段を得るためのひとつの選択肢として、韓国物販のオンラインスクールを提案しているのです。また、その運営にあたって当社は、女性たちに「新たな一歩」に挑戦してもらいやすいよう、心がけていることがあります。

安心して利用してもらえる、プラットフォームでありたい

―オンラインスクールの運営で心がけていることとはなんでしょう。

 当社のオンラインスクールを安心して利用してもらうことです。インターネット上には「情報商材」と呼ばれる、詐欺同然の儲け話に関する情報が数多く販売されています。きっと世の中には、夢を叶えるために本気でビジネスを学びたいと思っても、そうした情報商材に騙されてしまったり、その不安のためにはじめの一歩を踏み出せないでいたりする人も多いだろうと、私は想像します。当社のオンラインスクールは、私が実践に基づいて蓄積した確かなノウハウを提供するものですが、より多くの人に安心して利用してもらえるよう、透明性の高さには特に気を配っています。たとえば当社は今年9月、大阪・中津に韓国雑貨を販売するリアル店舗をオープンしました。これも、『どんどんコリア』というブランドを身近に触れて、安心してサービスを利用してもらえるようにする取り組みのひとつです。夢を追求したい女性が、安心してビジネスのノウハウを学び、挑戦していく。その重要な第一ステップの場となるよう、事業の磨き込みを行っています。

―今後のビジョンを教えてください。

 女性の暮らしを物心両面で豊かにできるよう、事業の多角化と充実を図っていきます。韓国物販のオンラインスクールはあくまでも、女性の経済的自立をサポートするための、ひとつの提案にすぎません。たとえば現在は、韓国語を学べるオンラインスクールの立ち上げ準備も進めています。韓国語を話せるようになれば、いま以上に韓国を楽しむことができますし、出会いの場も一気に広がるでしょう。当社の物販事業は、おしゃれな雑貨やインテリアで生活に彩りを与えるというコンセプトです。韓国が好きで、自分の生活をより豊かに、より楽しくしたいと願うあらゆる女性のために、『どんどんコリア』というプラットフォームを今後も発展させていきたいと考えています。
PROFILE プロフィール
東 真梨子(ひがし まりこ)プロフィール
1992年10月、大阪府生まれ。2015年に大阪樟蔭女子大学を卒業後、株式会社スタージュエリーブティックスに入社。2018年7月に退職し、物販ビジネスで独立。2022年、株式会社ADC3.0を設立し、代表取締役に就任。
企業情報
設立 2022年6月
資本金 500万円
従業員数 10名
事業内容 スクール事業、SNSマーケティング事業、広告運用、実店舗運営
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