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著名起業家インタビュー

ブックオフコーポレーション株式会社 創業者 坂本 孝

著名起業家七転び八起きの起業人生

ブックオフコーポレーション株式会社 創業者 坂本 孝

※下記はベンチャー通信2号(2000年10月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

―なぜ焼き肉屋やラーメン屋を選んだのでしょうか。

坂本:単純に私が焼き肉とラーメンが好きということもありますが(笑)。これらのビジネスはリサイクル産業と一見何の関係もないようですが、それは違います。根底のところでは同じなんです。どういうことかというと、それは付加価値を付けてモノを売っているということです。私は昔、不動産事業をやっていたので分かるのですが、不動産のように商品を左から右へとそのまま動かすビジネス、つまりどこからか仕入れてきて、それを違う場所で売るというビジネスは、売る側に錯覚を与えてしまうことがあるのです。以前ブックオフの店内で新品のゲームソフトを売っていた時期があったんです。ある時、店にすごい行列ができた時がありました。ちょうど新作ゲームソフトの発売の日です。たくさんのお客様が列を成して寒い中並んでいました。しかしその行列を見た店員達は、自分達が偉くなった気になってしまった。「おー並んでるぞ、俺達はすごいなー」ってね。しかし考えてみたら私達の力じゃなかった。それはゲームを作っている会社の力だったんです。これは当たり前のことのようですが、小売り業者にはよくある勘違いです。この経験があってから、私はただ商品を流すのではなくて、その商品に何らかの付加価値を付けて販売しようと決意しました。

―つまり焼き肉屋やラーメン屋も、材料を仕入れてきて、それを加工してお客様に売るというビジネスだから、根底でブックオフのビジネスモデルと繋がっているということですね。

坂本:そうです。こういったビジネスの場合、業績が伸びない原因というのは景気が悪いからとか天気がすぐれないとかではなく、どれだけ現場の人間が精一杯働いているかです。つまり現場でその商品にどれだけ付加価値を付けることができるかにかかっています。だからブックオフは『日本一の現場』を作るということに執念を燃やしています。世の中には企画を立てたり、ビジネスモデルを考案する人はたくさんいます。でもそんな人ばっかりだと、経済は成り立ちません。やはり汗をかく人がいないといけません。私はいつも社員に「汗をかく人間になれ。」、「日本一の現場を作る情熱ある集団を作ろう。」と檄を飛ばしています。大企業では自分達は汗をかかずに、汗をかく仕事は下請けに投げているでしょう。私は間違っていると思う。だからブックオフを『現場第一主義の大企業』にしたいと思っています。

―100人の社長を育てるという構想をお持ちだと聞いたのですが、具体的にどのような構想なのでしょうか。

坂本:それは社長という立場が、人を一番成長させるポジションだからです。会社が潰れた場合、全責任をとるのは社長だけです。だから責任の重みが他の社員とは違います。中小企業の社長を見れば分かると思うんですが、社長は会社の保証人になったりして必ずリスクを負っています。リスクを負っている社長は、他の社員とはモノの見方が違うんです。生きるか死ぬかの問題だから、必死になって先を読もうとする。だから中小企業の社長は、みんな天才ですよ(笑)。私が言う天才とは、人一倍努力をするということです。

―坂本社長にとって、社長に必要な素質とはいかなるものでしょうか。

坂本:信頼関係が築ける人間であるというのが大前提ですね。信頼とは考え方の共有のことです。考え方とは、起業に対する考え方です。最初は誰でも自分のために会社を起こそうとします。最初はそれでいいと思うのですが、いつまでも自分のためだけではいけません。ブックオフというのは1つの社会です。店長が1人いて、その他パートやアルバイトが20名程いる社会です。社会の中では、みんなが共有できる理念が必要となってきます。一緒に生活するのですから、共有するものがなくてはいけません。そこでその理念が自分だけの理念では、誰の協力も得られません。いかにして多くの人から信頼を得られるか、そこに社長の力量が試されるのです。つまり社長とは『人間力』そのものです。算数ができるとか、博士号を取っているかなんていうことは関係ありません。試されるのはまさに『人間力』です。

坂本 孝(さかもと たかし)プロフィール

ブックオフコーポレーション株式会社 創業者 坂本 孝

企業情報

設立 1991年8月
資本金 14億9,900万円
事業内容 中古書店ブックオフの展開と新規中古業態の開発・運営
URL http://www.bookoff.co.jp/

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