株式会社ガルニエパートナーズ　代表取締役　川瀬賢一

Sponsored 株式会社ガルニエパートナーズ

SESによるデジタル支援事業を行っていたITベンチャーが、代表交代をきっかけに社名を変更し、新たな事業を軸にして経営の舵取りを始めた。名古屋に拠点を置くガルニエパートナーズだ。「今後はデジタル支援とともに経営者に特化したコンサルティング事業を行っていく」と話す代表の川瀬氏は、これまで数々の経営者の相談に乗り、数々の経営課題解決を支援してきた経験をもつ。なぜ、新たな事業に取り組むことにしたのか。同氏に、経緯を含めて新たな事業の詳細を聞いた。

顧客の経営課題を可視化し、早期解決のサポートを行う

―事業内容を教えてください。

　現在は、3つの事業を柱に据えています。1つ目は、経営者に特化したコンサルティング事業。2つ目は、クライアント先に常駐してシステム開発を支援するデジタルパートナー事業。3つ目が、Webシステムの開発に特化したオーダーデベロップメント事業です。なかでも当社のメイン事業として、今後は1つ目の経営者に特化したコンサルティング事業を強化していく予定です。

　この事業では、基本的に月2回、クライアントである経営者と私が1時間ずつオンラインで面談を行うほか、適宜の対面やメールのやりとりなどを通じて経営の相談に乗ります。日々の業務のなかで発生する経営課題を可視化し、早期に解決するためのサポートを行うのです。ときには経営者の壁打ち役となり、ティーチングやコーチングも活用しながら伴走します。対応分野は多岐にわたりますが、あえて分野を提示するなら「営業力の強化」「組織文化の変革」「経営理念、ミッション、ビジョン、バリューの再構築とその浸透」といったテーマです。

―具体的に、どのようにしてコンサルティングを実施するのでしょう。

　たとえば、私がかつてフリーのコンサルタント時代に対応した「営業力の強化」の事例を紹介しましょう。その案件では、地主に対して土地活用のためにマンション建築を提案する不動産会社を支援しました。売上が伸び悩んでいるという経営者に詳しく話を聞くと、営業手法は個人宅にひたすら飛び込みをするスタイルでした。「昔からやっているため」というのがその理由でしたが、非常に効率が悪く、営業メンバーが疲弊している状況が伸び悩みの原因だったのです。なにより、従来の方法を疑うことなくやり続けている経営姿勢が大きな問題でした。そこで、その経営者に現状の問題点を説明し、これまでと異なる営業手法を提案したのです。

―どのような営業手法を提案したのですか。

　よくよく考えると、営業対象は土地をもつ地主なので、法務局で登記簿を調べるなどすれば、そうした情報は比較的簡単に入手できます。そこに営業を集中すれば、土地をもたない家庭に営業するムダがなくなります。また、調べた地主の家に飛び込むのではなく、「いついつにおうかがいします」という手紙を送付したうえで来訪し、不在であれば名刺と資料をポストに入れ、日を改めて粘り強く交渉を続ける手法を提案しました。この会社では、飛び込み営業が当然でしたが、それを「失礼」ととらえる人もいますから、そうしたイメージから起こる機会ロスをなくすのが狙いでした。

　そのようなスタイルを提案して実行してもらうと、効率がよくなったほか、営業メンバーもやる気が高まったようでした。結果、会社全体の売上も上がりました。これはあくまで一例ですが、こうした固定観念を覆すアプローチは、従来の方法を当たり前ととらえている経営者ではなかなか思いつくのは難しいでしょう。私は自身の経験に基づいた客観的な視点をもって、経営者の悩みに寄り添うことで、組織の立て直しや業績アップに貢献したいと考えているのです。

トップが辞任したことで、経営者の支援事業を軸にした

―なぜ、経営者に特化したコンサルティングをメイン事業にしようと考えたのですか。

　きっかけは、当社の前身企業の代表が突然辞任したことです。以前はSES事業をメインに、クライアントに対してデジタル化支援を行っていました。前代表はエンジニア出身で、私は営業の面で会社を支える立場でした。

　代表辞任後、当時執行役員だった私が代表を引き継ぐ形で会社は存続し、おかげさまで業績も上向いています。ただ、引き継いだ際に初めて財務諸表を見たとき、お金の流れと前代表の当時の態度を照らし合わせた結果、彼がいかに希望と苦労のはざまで揺れ動いていたかが推測できました。彼は私に相談せず、一人で経営を背負い込もうとした結果、疲弊して自ら挫折してしまったのです。

　経営がそこまで悪化していたわけではなく、私が寄り添ってさえいれば彼は辞める決断をしなかったかもしれません。私は後悔しつつも、かつてフリーのコンサルタントをしていたときに、経営者から「相談相手がいない」と頼られた経験があったことを思い出しました。会社の再出発のためになにをすべきかを考えた結果、これまで培ってきた技術力を活かしたデジタル化支援を行いつつ、私自身の経験をもとにして、経営者が自信をもって意思決定ができる支援を行う事業を軸にしようと考えました。そこで、社名も変更して新たに誕生したのがガルニエパートナーズなのです。

将来はコンサルとデジタルを、融合させた支援を目指す

―今後のビジョンを教えてください。

　まずこの5年は、経営者に特化したコンサルティング事業をより一層強化していきたいと考えています。そのために、経営者一人ひとりをしっかりと支え、実績を積み重ねていくことで信用を勝ち取っていきます。その一方で、エンジニアを採用・育成していくことで、デジタル化支援体制をより一層強化し、ゆくゆくはコンサルティング事業と融合した新たなサービスを展開していくのが目標です。

―日々、経営課題の解決に取り組んでいる中小・ベンチャー企業の経営者にメッセージをお願いします。

　経営課題を抱えていない経営者は、おそらく存在しないでしょう。また、目の前の課題を解決しても、それによってまた新しい課題が生まれくるものです。経営者の悩みは、尽きることがありません。そうした状況のなか、やはり安心して相談でき、一緒に解決策を考えてくれるパートナーを見つけることが必要でしょう。

　私はこれまでの経験のなかで、さまざまな企業の事業を軌道に乗せてきた自負があります。その一方で、事業につまずく経営者を数多く見てきました。正直、私自身も前身の会社時代を含めて、数多くの失敗を繰り返してきました。だからこそ、チャレンジを応援しつつも、同じ轍を踏まないようなコンサルティングが可能です。「経営者は孤独だ」とよく言われますが、一人で悩んでいる経営者はぜひ私を頼っていただきたいですね。

PROFILE プロフィール

川瀬賢一（かわせけんいち）プロフィール

1967年、愛知県生まれ。専門学校を卒業後、生命保険会社に入社。マネージャーとして、個人と中小企業向けに生命保険商品を提案する業務に従事。その後、SES事業を手がけるIT企業の営業やフリーランスのコンサルタント業などを経て、2022年12月にSES事業によるデジタル支援を手がける株式会社イイエンジニアの設立に参画し、執行役員に就任。2024年、代表取締役に就任する。同年、株式会社ガルニエパートナーズに社名変更。

企業情報

設立	2022年12月
資本金	500万円
従業員数	8名
事業内容	経営者に特化したコンサルティング事業、デジタルパートナー事業、オーダーデベロップメント事業
URL	https://garnier-p.com/

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