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INTERVIEW 業界別起業家インタビュー

株式会社Lifemake 代表取締役/CEO 工藤 誠 

整体サロン経営者の悩みに寄り添うコンサルティングとは

理学療法士の多様なキャリアを示し、「自分らしい生き方」を支援

株式会社Lifemake 代表取締役/CEO 工藤 誠 

東京・足立区にある、Lifemakeグループの整体サロン『Super Cells』の北千住西口2号店店長を務める亀割氏はもともと、独立して自身の整体サロンを運営していた。しかし、Lifemake代表の工藤氏からコンサルティングを受けたことを契機に、同グループに参画することになった。なぜ独立開業の道を捨て、グループインすることを決断したのか。工藤氏を交えて聞いた。

「もっと顧客に向き合いたい」。Lifemakeの支援で実現

―Lifemakeグループに参画した経緯を教えてください。

亀割:病院勤務を経て、個人で整体サロンを経営していましたが、集客が伸び悩んだ時期があり、工藤さんに経営改善のコンサルティングをお願いしたのが発端です。工藤さんのコンサルティングは集客の仕方を伝授するだけでなく、店舗全体の経営状況を把握したうえで、具体的にやるべきことの優先順位を示してくれるものでした。「面談の際に工藤さんから指摘を受けた課題点に対する取り組みの結果を、次の面談時に報告する」という流れです。日々の営業で必死だった私にとって、問題点と解決策を具体的に示してもらえるのは大変ありがたかったです。

 実際、コンサルティングを受け始めてから2~3ヵ月で来店客数が上向き始めました。「このままお任せすれば、確実に経営も安定化する」と安心し始めたところ、工藤さんからグループインを打診されました。もちろん「自分の店を続けたい」という想いもありましたが、「Lifemakeグループに参画すれば、集客など経営の面での心配がなくなり、より安定した店舗経営ができる」と思えたことから、グループインを決断したのです。もともと、病院を退職した理由のひとつとして、「お客さまの悩みに対してもっとしっかりと向き合いたい」という気持ちがありました。しかし、独立店舗時代は集客の成否に右往左往して、じっくり向き合う余裕がなかったのです。それに、コンサルティングを受けるなかで、工藤さんの人柄やコンサルティング能力に対する信頼感が高まっていたことも大きかったです。いまは、工藤さんに経営上の助言をもらいながら、グループのバックアップを受けた安定的な環境で働くことで、自分のやりたかった「お客さま一人ひとりに満足していただけるまで向き合う」ことが少しずつ実現できているという実感があります。

―工藤さんが、「グループに参画してもらう」という形で亀割さんを支援しようと考えた理由を教えてください。

工藤:「グループインすれば、自店舗を経営するよりも、もっと亀割さんらしい生き方ができる」と考えたからです。何度も面談を行ってお話を聞いたところ、病院勤務時代の亀割さんは、施術を通じて患者さんの体の状態を改善する仕事にやりがいを感じつつも、管理職として教育したスタッフの成長を見守る仕事に対して特に「自分らしさ」を感じていたようでした。ただ、独立店舗時代は日々の経営に追われ、亀割さんの目指す理想的な従業員教育は、とても実現できそうな状況ではありませんでした。ですから、まずは店長として店の運営をお任せして、ゆくゆくは管理職や事業責任者の立場で多くのスタッフを育てるといった働き方ができれば、亀割さんの理想に近づけると思ったのです。

 ただ、亀割さんのサロンは、競合が多く、SNSを含めた緻密な広告宣伝が必要な経営の難しい立地。しかもキャッシュフローを早急に改善する必要がある状況でした。そこで思い切って、私が選んだ別の場所に新規出店する店をお任せしようと考えたのです。そのためには、経営権を整理して、事業譲受という形で吸収する必要がありました。その際、私には当然、Lifemakeグループのノウハウを活かせば、「亀割さんにお任せする店を必ず人気店にできる」という確信もありました。私は、コンサルティングでも店舗出店でも「負けない戦い方」しかしません。特定のキーワードが検索エンジンで検索された回数である「検索ボリューム」や、出店の候補地付近での乗降客数、SNSなどの各種プラットフォームのリサーチ、競合店舗のデータを基に総合的に判断。その結果、候補地で新規出店すれば「十分な数のお客さまに来ていただける」と踏んだうえで、亀割さんにグループインを提案したのです。亀割さんには「説得力のある提案」と受け止めていただき、快諾してもらいました。

接遇のノウハウを活かして、リピート客を増やしたい

―そもそも工藤さんは、コンサルティングだけでなく、なぜ自ら店舗運営にも携わるのですか。

工藤:コンサルティングを通じた事業の再建にとどまらず、クライアントへの提案の幅が広がるからです。亀割さんのように「グループに参画する」という選択肢を示せれば、私たちはその「グループの一員」と伴走することで、一緒に事業を発展させ続けられるよう支援することが可能になります。こうした密な支援は独立事業者が営む店舗に対してはできないものです。また、当社グループの店舗スタッフとして働く環境を用意できれば、働き方の選択肢を増やして、今までよりも多くの方々に対して「自分らしい働き方」の提案ができます。なにより、店舗運営に携わることでコンサルティングのスキルの厚みも増しますね。その結果、現在、経営で悩んでいるクライアントに対するコンサルティング事業についても支援の範囲が広がると考えています。

―Lifemakeグループの一員となることで、これからどのように整体サロンを経営していきたいですか。

亀割:施術のスキルをさらに磨くことはもちろんですが、リピートのお客さまを増やしていきたいですね。繰り返し来店してもらうためには、お客さまの不安や悩みに対してしっかり向き合い、「この整体サロンだったら、安心して自分の健康を任せられる」と感じてもらうことが重要です。2024年5月にグループインするに当たり、お客さまに対する立ち位置や声かけの仕方はもちろん、「なぜそうした接遇が必要か」という説明も含め、徹底してLifemakeから指導を受けました。病院勤務時代にはまったく持ち合わせていなかったこうした視点を活かして、さらに多くのお客さまにリピートしていただきたいです。中長期的には自分の店舗のスタッフを増やすとともに、グループ店舗数の拡大の面でも貢献できればいいですね。

―整体サロン経営に悩む経営者にメッセージをお願いします。

亀割:店舗を経営していると、自分のやりたいことや理想に対して「どう進んでいけばいいかわからない」と迷うときが必ずあると思います。私もそうでしたから。そこで立ち止まってしまったら、まずは工藤さんに相談してください。コンサルティングを通じた経営改善だけでなく、FCや直営の店舗運営など多くの選択肢を示してもらうことで、どんな形であれ良い方向に進むことができますし、道は開けると思います。

工藤:かつての亀割さんのように、自分の経営状況に不安を感じて、悩んでいる経営者の方々がたくさんいると思います。まずは相談いただければ、やるべきことは何かを明確にしてお伝えできます。「自分が本当に生きたい生き方」に向けた1歩を踏み出してほしいですね。
PROFILE プロフィール
工藤 誠(くどう まこと)プロフィール
1995年、東京都生まれ。2018年に理学療法士養成校である医療保健系の大学を卒業後、回復期病院に入職し、理学療法士としてリハビリ業務に従事。2020年に退職後、訪問リハビリ業務を経て、2022年に株式会社Lifemakeを創業し、代表取締役/CEOに就任。2024年にFCや直営店舗の運営を担う子会社、株式会社Non Generalを設立し、代表取締役を兼務。現在、コンサルティングの顧問数は約40店舗
整体サロン『Super Cells』北千住西口2号店 店長 亀割 直也(かめわり なおや)プロフィール
1994年、北海道生まれ。2017年に医療保健系の大学を卒業後、回復期病院に入職し、理学療法士として回復期リハビリや通所・訪問リハビリに従事。退職後、2023年に整体サロンを開業。2024年に株式会社Lifemakeグループにジョインし、整体サロン『Super Cells』北千住西口2号店の店長を務める。
企業情報
設立 2022年10月
資本金 50万円
事業内容 事業構築コンサルティング、ランディングページ制作、広告運用(Facebook広告、リスティング広告)
URL https://lifemake.jp/
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