INTERVIEW 業界別起業家インタビュー
モバイルの最先端技術に挑み続けるプロフェッショナルたち
実践的な基礎教育と技術継承でトップエンジニアを育てる
株式会社テクノデジタル 代表取締役 播田 誠
Sponsored 株式会社テクノデジタル
モバイル分野のシステム開発に特化した技術者集団、テクノデジタル。エンジニア出身の播田氏が率いる同社は、大手通信キャリアや有名アーティストの公式サイトをはじめ、これまでに数多くの大規模サイトを開発してきた。2011年には、グループ会社としてスマートデバイステクノロジーを設立。これまでに培った技術ノウハウを体系化し、未経験者でも一人前のエンジニアに育てあげている。さらにテクノデジタルでは、熟練エンジニアの暗黙知を共有することで、数年でトップクラスのモバイルエンジニアへと成長させるという。独自の育成法について、両社代表の2人に話を聞いた。
※下記はベンチャー通信51号(2013年3月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。
―両社の事業内容を教えてください。
播田:テクノデジタルは、Webサイトやスマホアプリなどのシステム開発を得意とする会社です。なかでもBtoCサービスの分野に特化し、企画・開発から保守・運用までトータルに行っています
河野:スマートデバイステクノロジー(以下、SDT)は、スマホアプリの開発と技術者養成を行っています。未経験者でも社内で教育し、一人前のモバイルエンジニアに育てあげるのが特徴ですね。
河野:スマートデバイステクノロジー(以下、SDT)は、スマホアプリの開発と技術者養成を行っています。未経験者でも社内で教育し、一人前のモバイルエンジニアに育てあげるのが特徴ですね。
―テクノデジタルの強みはなんですか。
播田:大手開発会社との違いは、技術にとんがっていること。大手には総合力がありますが、技術的な冒険を避けがちです。たとえお客さまが新しい技術を使いたいと言っても、「リスクが高いので危険です。代わりにこうしましょう」という提案になる。一方、当社は「こんなサービスが実現できるので、新しい技術に挑戦しましょう」と提案します。また、当社に営業スタッフはいません。ほとんどの案件がお客さまからの紹介。一人ひとりのエンジニアの仕事が評価され、新しい案件を呼び込んでいるのです。
―これまでの開発実績を教えてください。
播田:数十万から数百万人規模のユーザーが使うWebシステムを数多く手がけてきました。具体的には、大手チケット販売サイト、大手通信キャリアや有名アーティストのモバイル公式サイトなど。いずれも下請け案件ではなく、大手企業との直接取引です。
―エンジニアにはどのような資質が求められますか。
播田:ものづくりに妥協せず、楽しみながら、常に新しい技術を学ぶ姿勢ですね。
河野:未経験の場合は、成長意欲と情熱があればいい。ものづくりの喜びは、開発に時間を注ぎ込むなかで実感していくでしょう。
河野:未経験の場合は、成長意欲と情熱があればいい。ものづくりの喜びは、開発に時間を注ぎ込むなかで実感していくでしょう。
―モバイルエンジニアの育成について、両社が協力して取り組んでいるそうですね。
播田:起業当時は頼れる数人の仲間たちと仕事をしていたので、育成の仕組みがありませんでした。現場で互いに学び合いながら、勝手に成長していったんです。しかし、企業規模が大きくなると仕組みが必要。徒弟制度のように先輩が現場で教えることも大切ですが、それだけでは不十分です。そこで当社の熟練エンジニアが講師となり、2011年にSDTを設立。現場の生きたノウハウを体系化し、効率的に吸収させています。
―ノウハウを体系化したことで、育成のスピードは上がったのですか。
河野:ええ。SDTに入社した人材は、大手開発会社の3倍程度のスピードで成長しています。入社1年目のエンジニアが他社に出向すると、「本当に1年目ですか?」と驚かれますね。大手に新卒で入った場合、最初はプログラミングをさせてもらえません。しかし当社では、座学を交えながら、プログラムを徹底的に書かせます。その人の成長意欲が高いことが前提ですが、圧倒的なスピードで技術力が身につきますよ。
―具体的に、どんな技術者が活躍しているのですか。
河野:たとえば、未経験からプログラマーになった28歳の男性が活躍しています。入社1年で5人チームのなかで2番目に高い実績を出していますね。また、前職では飲食店で働きながらAndroidアプリを開発していた27歳の男性もいます。彼は半年で20個以上のアプリをつくった実績があり、非常にポテンシャルが高い。今後は英才教育をほどこし、スマートデバイスにかかわる総合的な技術を伝授する予定です。
播田:テクノデジタルは、30代前半のエンジニアが中核メンバー。彼らが数名のチームを組み、大手チケット販売サイトを開発・運用しています。アクセスが殺到したときにどうさばくか、ユーザーの反応にどう対応するか。日本では珍しい技術を使って、検証と改善を繰り返しています。また、スイス、フランス、カナダなどの外国人技術者も活躍していますね。開発に対する考え方の違いが学べるので、私自身も視野が広がりました。
播田:テクノデジタルは、30代前半のエンジニアが中核メンバー。彼らが数名のチームを組み、大手チケット販売サイトを開発・運用しています。アクセスが殺到したときにどうさばくか、ユーザーの反応にどう対応するか。日本では珍しい技術を使って、検証と改善を繰り返しています。また、スイス、フランス、カナダなどの外国人技術者も活躍していますね。開発に対する考え方の違いが学べるので、私自身も視野が広がりました。
―播田さんは技術者出身だと聞きましたが、いまは経営に専念しているのですか。
播田:プログラムを書くことこそ減っていますが、新技術を導入する際は私が検証してレポートを作成しています。難易度の高いプロジェクトには、技術アドバイザーとして参画。エンドユーザー視点でシステムを設計しながら、どんな問題があるのかを一緒に話し合っています。
―最後に、両社の今後のビジョンを教えてください。
河野:まずは社員数を20人から100人まで増やしたい。その後、プロのエンジニアを200人育成すれば、最先端の開発がひと通りできるようになるでしょう。そして、「スマートデバイス分野の開発ならSDT」といわれるようになりたいですね。
播田:良い仕事をしてお客さまに評価していただき、世間に自慢できる成果を残す。シンプルですが、これにつきます。ただし、技術者のプライドとして、「この技術を使えますか?」と聞かれたときに「できません」とは答えたくない。ですから、もう少し規模を拡大して、モバイル分野の技術をすべておさえたいですね。いま携帯電話がスマホに、ノートPCがタブレット端末に置き換わりつつありますが、次世代のモバイル端末はメガネ型かもしれないし、腕時計型かもしれません。新たなイノベーションが生まれれば、当社の事業も進化していきます。そして、一人ひとりのメンバーがプロとして高みを目指し続ければ、グローバル競争も勝ち抜けるでしょう。
播田:良い仕事をしてお客さまに評価していただき、世間に自慢できる成果を残す。シンプルですが、これにつきます。ただし、技術者のプライドとして、「この技術を使えますか?」と聞かれたときに「できません」とは答えたくない。ですから、もう少し規模を拡大して、モバイル分野の技術をすべておさえたいですね。いま携帯電話がスマホに、ノートPCがタブレット端末に置き換わりつつありますが、次世代のモバイル端末はメガネ型かもしれないし、腕時計型かもしれません。新たなイノベーションが生まれれば、当社の事業も進化していきます。そして、一人ひとりのメンバーがプロとして高みを目指し続ければ、グローバル競争も勝ち抜けるでしょう。
PROFILE
プロフィール
播田 誠(はりた まこと)プロフィール
1974年、徳島県生まれ。1997年に大学を卒業後、複数のシステム開発会社でプログラミング技術を磨く。2004年に株式会社 more communicationを設立し、取締役副社長兼CTOに就任。ゲームや着うたの携帯サイト、ブログサービスなど、さまざまなユーザー向けサイトを構築。2006年に地元徳島のエンジニアを集めて株式会社テクノモバイル(現 : 株式会社テクノデジタル)を設立し、代表取締役に就任。徳島の開発室と東京の営業本部を統括しながら、重要プロジェクトには技術者として参画している。
株式会社スマートデバイステクノロジー 代表取締役 河野 浩プロフィール
1967年、千葉県生まれ。1990年に大学を卒業後、マーケティング&セールス代行会社を経て、300社の新規事業立ち上げを実務経験。価値のある事業を世に出すことを生業としている。教育分野では管理職研修の講師を10年間務め、資格認定団体の専務理事に就任。2011年に株式会社スマートデバイステクノロジーを設立し、代表取締役に就任。
企業情報
設立 | 2006年12月 |
---|---|
資本金 | 2,500万円 |
売上高 | 4億6,000万円(2012年9月期) |
従業員数 | 68名 |
事業内容 | BtoC型のWebサイト開発、スマートフォン/タブレット向けアプリ開発、 モバイルにおけるテクノロジを利用したソリューション開発、ASP・OEMプロダクト提供、広告ビジネス、プロモーション支援事業、 システム運用保守サービス |
URL | https://www.tcdigital.jp/ |
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