INTERVIEW 業界別起業家インタビュー
ITエンジニアの「ギルド」を立ち上げた若手起業家の大志
“個の輝き”で社会と未来を照らす
TECH GUILD株式会社 代表取締役社長 江口 竜二
Sponsored TECH GUILD株式会社
中世ヨーロッパの職人たちは同業者の組合組織「ギルド」を結成、商人の搾取から製品のつくり手を守り、高品質のモノづくりを実現した。1,000年のときを超え、21世紀の日本でITエンジニアの「ギルド」が立ち上がった。その名もTECH GUILD。エンジニア同士が対等な立場で集まり、キャリアアップしていくことで、ITの発展を目指す急成長中の企業だ。「エンジニアのギルド」がなにを目指すのか、同社代表の江口氏に聞いた。
一人ひとりにフォーカスし、活躍を支える
―最初に、TECH GUILDはどのようなミッションを持つ企業なのか、聞かせてください。
「上下関係を最小限にした、横に広がる会社組織」の社会的地位を確立することです。現状、会社組織のほとんどがタテ型組織。上下関係のしっかりした組織です。もちろん、それはそれで良い面もありますが、「そうではない」組織があってもいい時代だと考えています。この「そうではない」組織を体現し、企業成長を遂げていくことで、社会的地位を確立させるのがTECH GUILDのミッションです。
高度経済成長からときがたち、終身雇用制度も崩れ、転職を重ねキャリアアップしていく時代を迎えました。また、会社に雇用されない、フリーランスという働き方も増加傾向にあり、企業は多種多様な働き方に対応するべき時代となりました。私たちTECH GUILDは、この時代の流れに対応した「上下関係は最小限で、横に広がる」組織です。「一律の働き方を求めない」「人間関係に悩まずにすみ」「個々人のスキルに合わせた働き方を選べる」といった特徴があります。この想いやイメージを、社名のなかの「ギルド」という言葉に込めました。
高度経済成長からときがたち、終身雇用制度も崩れ、転職を重ねキャリアアップしていく時代を迎えました。また、会社に雇用されない、フリーランスという働き方も増加傾向にあり、企業は多種多様な働き方に対応するべき時代となりました。私たちTECH GUILDは、この時代の流れに対応した「上下関係は最小限で、横に広がる」組織です。「一律の働き方を求めない」「人間関係に悩まずにすみ」「個々人のスキルに合わせた働き方を選べる」といった特徴があります。この想いやイメージを、社名のなかの「ギルド」という言葉に込めました。
―フリーランスのエージェントとは違うのでしょうか。
TECH GUILDメンバーの働き方は、フリーランスと大きな違いはありません。異なるのは“社会保障”です。老後や失業、労災といった、働けなくなる事態に備えるための保障などを会社が提供することを意味します。TECH GUILDでは“雇用”にこだわりを持っています。「社員とフリーランス、どちらがいいのか」という議論においては、収入と社会保障が天秤にかけられることが多いのですが、ITエンジニア社員の待遇は向上傾向にありますので、収入の差は小さくなっています。そうなると注目すべきは“社会保障”になってきます。私たちが“雇用”にこだわっているのも、社会保障が生み出す安定性を重要視しているためです。
かつての日本の飛躍的な成長は、終身雇用制度という、すばらしい仕組みがあったゆえだと考えています。終身雇用制度のおかげで、日本の労働者はマズローの欲求5段階説(※)における1~4階層までを満たすことができていたのです。つまり、労働者が安定した環境で仕事に集中できたことが、経済全体の飛躍的な成長につながったのです。現代ではフェーズが上がり、5階層の「自己実現の欲求」や後年マズローが付け加えた、6階層の「自己超越の欲求」といった「やりがい」や「成長」を求めるようになりました。その追求のために、安定した環境よりも、ハイレベルの仕事への挑戦に重きを置く風潮もあったと思います。その結果、転職が当たり前になり、終身雇用制度は崩れました。
労働者が追求するフェーズが進んだこと自体は良いことですが、1~4階層を満たすことがおろそかになっているのではないかと危惧しています。5階層以降を求めたことで、逆に雇用が不安定に陥ってしまうケースもあります。だからこそ私たちは、まず安定性を確保し、高いパフォーマンスを発揮してもらうためにも“雇用”にこだわっています。一人ひとりにフォーカスし、活躍を支えることができる組織を追求した結果、タテではなくヨコに広がる「ギルド」にいきついたのです。
かつての日本の飛躍的な成長は、終身雇用制度という、すばらしい仕組みがあったゆえだと考えています。終身雇用制度のおかげで、日本の労働者はマズローの欲求5段階説(※)における1~4階層までを満たすことができていたのです。つまり、労働者が安定した環境で仕事に集中できたことが、経済全体の飛躍的な成長につながったのです。現代ではフェーズが上がり、5階層の「自己実現の欲求」や後年マズローが付け加えた、6階層の「自己超越の欲求」といった「やりがい」や「成長」を求めるようになりました。その追求のために、安定した環境よりも、ハイレベルの仕事への挑戦に重きを置く風潮もあったと思います。その結果、転職が当たり前になり、終身雇用制度は崩れました。
労働者が追求するフェーズが進んだこと自体は良いことですが、1~4階層を満たすことがおろそかになっているのではないかと危惧しています。5階層以降を求めたことで、逆に雇用が不安定に陥ってしまうケースもあります。だからこそ私たちは、まず安定性を確保し、高いパフォーマンスを発揮してもらうためにも“雇用”にこだわっています。一人ひとりにフォーカスし、活躍を支えることができる組織を追求した結果、タテではなくヨコに広がる「ギルド」にいきついたのです。
※マズローの欲求5段階説 : 米国の心理学者アブラハム・マズローが提唱した、「人間は『生理的』『安全』『社会的』『承認』『自己実現』の順に、より高次の欲求を満たそうとする」という理論
「人によりそいたい」想いを胸に、起業
―江口さんが、そうした斬新な体制を持つ会社の起業を目指すようになった経緯を教えてください。
私はもともと、人材派遣会社で営業に携わっていました。人生において“働く”というのはとても重要なシーン。その一端に触れ、「力になりたい」という想いから、人材系の会社に飛び込みました。ですが、「会社の利益」と「人によりそう」は相反することが少なくありませんでした。当時、担当人数は100名弱。不動のトップセールスでしたが、逆を言えばそれでも100名弱にしか手を差しのべられない。「私ひとりの限界」という壁にぶつかって、「ここから先に進むにはどうしたらいいのか」を考えたとき、「起業」という答えにたどりついたのです。
「私ひとりでは限界があるなら、私と同じ想いを持って働いてくれる人を増やそう」と。実際、「会社の利益」と「よりそう」が相反することに、もどかしさを感じていた人は少なくありませんでした。そうした仲間と苦労をともにしながら、TECH GUILDを成長させてきました。まだまだ改善の余地はありますが、「よりそう」ができる会社を実現したと、自負しています。
「私ひとりでは限界があるなら、私と同じ想いを持って働いてくれる人を増やそう」と。実際、「会社の利益」と「よりそう」が相反することに、もどかしさを感じていた人は少なくありませんでした。そうした仲間と苦労をともにしながら、TECH GUILDを成長させてきました。まだまだ改善の余地はありますが、「よりそう」ができる会社を実現したと、自負しています。
「ヒト・モノ・カネ」ではなく、「ヒト・ヒト・ヒト」
―経営者として、大事にしていることを教えてください。
結論、「人」ですね。むしろこれ以外にはないと思います。人によりそうのも、また人。経営の教科書に語られる経営資源とは「ヒト・モノ・カネ」ですが、私は全部「ヒト」が生み出すものだと思っています。だからTECH GUILDでは「ヒト・ヒト・ヒト」。どこまで行っても人を大事にする企業でありたいですね。
―最後に、今後の成長戦略を聞かせて下さい。
まず、SES事業の拡大です。現在フリーランスエンジニアとして活躍されている方々にも選んでいただけるように制度設計を見直しています。そして、社内での働き方に選択肢を増やしたいと考えて、新たに自社サービス開発を2つほど進行中で、すでに1つはリリース直前です。SESで活躍するのもよし、自社サービスで活躍するのもよし。「全員が活躍する会社」を目指し、事業拡大・新事業展開にまい進していきます。
PROFILE
プロフィール
江口 竜二(えぐち りゅうじ)プロフィール
1995年、東京都生まれ。千葉県の私立高校を卒業後、日研トータルソーシング株式会社へ入社し、営業業務に携わる。四半期表彰5回、年間MVP表彰1回など優秀な営業成績を残す。その後、株式会社ステップITソリューションにてマネジメント業務に従事。2022年にステラエージェント株式会社(現:TECH GUILD株式会社)を設立し、代表取締役社長に就任。
企業情報
| 設立 | 2022年3月 |
|---|---|
| 資本金 | 500万円 |
| 従業員数 | 30名(2025年10月時点) |
| 事業内容 | SES事業、エンジニアプラットフォーム事業 |
| URL | https://tech-guild.co.jp |
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