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INTERVIEW 業界別起業家インタビュー

株式会社Vound 代表取締役 吉川 友二

多彩な事業を経験したチャレンジャーが提唱する、人の可能性を最大化する人材論

常識を超えて新たな未来を切り拓く。ありのままの個性で挑戦してほしい

株式会社Vound 代表取締役 吉川 友二

2024年に大阪で創業したVound。設立間もないベンチャー企業ながら、営業代行事業で大手企業からリピートでプロジェクトを担うなど、着実に実績を積み上げている。同社を率いるのは、自動車教習所の指導員やゴルフコーチといったキャリアを持つ代表の吉川氏だ。これまでの経験を通じ、マニュアルに縛られず「個性」を成果へ昇華させる独自の視座を確立してきた。「今後は人材ビジネスに本格的に参入していく」と語る同氏に、その戦略とビジョンを聞いた。

画一的な評価軸を疑い、「弾かれる個性」を輝かせる

―事業内容を教えてください。

 現在は営業代行事業をメインに手がけています。設立から日は浅いですが、ありがたいことに、誰もが知る国内最大手の人材企業や、外資系企業から案件を任せていただいています。ただ、これはあくまでも、私たちが目指す新しい「人材ビジネス」の土台づくりに過ぎません。2026年からは、派遣や紹介、外国人雇用支援など、人材領域をワンストップで提供できる体制を整える計画です。既存の枠組みを超えたサービスを展開するための実績づくりとして、まずは営業代行で圧倒的な結果を出すことに注力しています。

―クライアントからは、どういったところが評価されているのでしょう。

 最初はなぜ当社のような設立間もないベンチャー企業が大手の一次店に選ばれたのか不思議でしたが、クライアントに尋ねると「吉川さんの人柄とビジョンに共感して応援したいと思った」と言っていただけました。もちろん、現在は結果で評価されています。現場からは「ていねいで接しやすい」という声をいただき、仕事の質についても「全代理店の中でトップクラス」との評価を獲得しています。こうした実績の積み重ねが、クライアントからの信頼につながっているのです。

―その際に共感を得た「ビジョン」とは、具体的にどのようなものですか。

 端的に言えば、「個性を活かす人材マッチングで、働く人と企業の可能性を最大化する」ことです。いまの就職活動では、模範的な服装や受け答えが「正解」とされがちです。しかし、たとえば男性が金髪にネイルをして面接に来たらどうでしょう。多くの企業は「常識がない」と門前払いするでしょうが、私はあえてその格好を選んだ「背景」にこそ興味を抱きます。画一的な「常識」のフィルターを通していては、その奥にある本質的な才能は見えないからです。世間一般の物差しでは弾かれてしまうような人たちを受け入れ、その個性を輝かせることで、人の可能性を最大化したいと考えています。

型にはめない「コーチング」が、限界を突破するカギに

―「個性を輝かせる」ために、組織としてこだわっていることはなんですか。

 「ティーチング」ではなく「コーチング」を行うことです。マニュアル通りに型を教えるティーチングに対し、コーチングは相手を観察してその強みを伸ばす手法です。私はかつてゴルフのインストラクターをしていたのですが、その頃、筋肉のつき方で体が回りにくい人に、あえて独自のフォームを提案したらスコアが劇的に伸びたことがありました。ビジネスも同じです。「営業はこうあるべき」という固定観念を捨て、その人の性格や背景に合ったやり方を引き出す。そうすると、世間一般のいわゆる「優秀な人材」以上の成果が出ることが多々あるのです。

―それが結果として、企業の可能性も広げることになると。

 その通りです。多くの企業は学歴や経歴、さらには面接時の振る舞いなどでボーダーラインを引き、優秀な人材を取りこぼしています。私たちが送り出したスタッフが現場で活躍すると、クライアントも「いままで選考で落としていたタイプの子が、こんなに成果を出すのか」と驚かれます。実際、頭の固いエリートより、人間味のあるスタッフのほうが可愛がられるケースも少なくありません。私たちの仕事を通じて企業の採用基準を変えていければ、人手不足の解消にも貢献でき、企業の可能性を広げられるはずです。

人生に豊かさを感じられる働き方を提供していきたい

―企業の常識を変えるというのは大きな挑戦です。「できる」と確信する根拠はどこにあるのでしょう。

 私がこれまでのキャリアでぶつかり続けてきた、ある「共通の壁」にあります。教習所、ゴルフ、店舗経営、IT――どの業界でも、組織が大きくなるとマニュアルが優先され、個人の強みが消されてしまう。「人の扱い方」の限界が、事業成長のボトルネックになっていたのです。ビジネスを動かす「人」の活かし方が変わらなければ、どの産業もこれ以上スケールしません。だからこそ、特定の業界ではなく、根幹である「人材領域」を変えることが事業を成長させるための最短ルートだと確信しました。一つの業界にとどまらず、日本社会における「働く」の常識そのものを変えていく。36歳になったいま、私の経験すべてを注ぎ込むべきテーマだと思っています。

―今後のビジョンを聞かせてください。

 働くことにおける「幸福度」を追求したいですね。個性を活かして働くことは、結果として人生の幸福度を高めることにつながると考えています。無理に型にはまって働くのではなく、自分の強みを発揮して効率よく成果を出す。そうすれば、デンマークの「ヒュッゲ(※)」という言葉が示すような、残りの時間を豊かに過ごす余裕も生まれます。将来的には「場所」という常識からも解放され、海外で働けるような事業もつくっていきたいと考えています。さらに、働く場所だけでなく「挑戦」の機会も提供したい。従業員はビジョンを共有する「パートナー」です。野心があるなら、社内起業制度を使って社長として挑戦してください。会社のリソースを使い倒し、失敗を恐れず挑んでほしい。今の社会に窮屈さを感じているなら、ぜひ一度話をしましょう。Voundは「ありのままのあなた」を求め、その個性を武器に変える場所です。一緒に新しい常識をつくっていきましょう。
※ヒュッゲ : hygge。「居心地がいい空間」や「楽しい時間」などを意味する
PROFILE プロフィール
吉川 友二(よしかわ ゆうじ)プロフィール
1990年、大阪府生まれ。2008年に大阪市立生野工業高等学校(現:大阪府立生野工業高等学校)を卒業後、株式会社高速オフセットに入社。2024年、株式会社HEYAMIRU(現:株式会社Vound)を設立し、代表取締役に就任。
企業情報
設立 2024年1月
資本金 500万円
従業員数 9名
事業内容 営業代行、コールセンター・オフィスワーク、接客販売・ラウンダー、外国人雇用支援など
URL https://www.vound-jp.com/
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