ベンチャー通信Online > 起業家インタビュー > コンサルティング > JBAグル―プ マネージングディレクター 石倉 直也/宇賀神 哲

INTERVIEW 業界別起業家インタビュー

JBAグル―プ マネージングディレクター 石倉 直也/宇賀神 哲

企業経営を“全方位支援”し成長路線へ導く専門家集団

「会計のプロ」による「成長支援」がIPOの可能性を広げる

JBAグル―プ マネージングディレクター 石倉 直也/宇賀神 哲

企業課題を解決する各分野の専門家が集まったJBAグループは、会計や財務面だけでなく、営業面もサポートするIPO支援が特長だ。また、資金や人材部分の手助けも行い、企業の成長をトータルにサポートしていくという。会計・税務支援を専門としていた同グループが、多岐にわたる支援を展開するにいたった経緯や想いを、マネージングディレクターの宇賀神氏と石倉氏に聞いた。
※下記はベンチャー通信71号(2018年4月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

「攻め」と「守り」の両輪で「成長戦略」を考える

―JBAグループが手がけるIPO支援の内容について教えてください。

宇賀神 当グループは、「攻め」と「守り」の両輪で、企業が抱える経営課題をトータルに解決しながらIPOに向けた支援を行っています。具体的には、適切な会計処理や決算の早期化、内部統制整備といった企業基盤の構築が「守り」。そして、営業支援や資金調達など業績拡大の推進が「攻め」です。当グループにおけるIPO支援の特長は、「攻め」のサポートにも注力していることです。

―なぜ、「攻め」の支援に取り組んでいるのでしょう。

石倉 1社でも多く、「IPOを実現したい」と考える企業のお手伝いができるからです。IPOに向けて準備を進めていても、売上や事業資金不足、人材流出の問題に直面し、途中で断念せざるを得ない企業は非常に多い。たとえ、会計処理や内部統制が整備されていても、収益が悪化すればIPOはできません。

宇賀神 われわれも長年、会計・税務の専門家集団としてIPO支援にたずさわってきましたが、「攻め」の改善に着手できないもどかしさがありました。そこで、「守り」をサポートできるわれわれ自身が「攻め」も支援できれば、より多くの企業をIPOに導けると考えたのです。

―支援の具体的な手法を教えてください。

石倉 まずは営業支援と事業構築の専門家からなるチームを組み、『成長戦略支援サービス』として収益拡大に向けたお手伝いをします。「なぜ売上が低迷しているか」「新たなビジネスチャンスはないのか」といった課題に対して、クライアントの経営陣といっしょに市場調査や分析、状況把握、解決策を考え、その実行についても支援します。万一、成果がでない場合には別の解決方法を検討するなど、PDCAを繰り返しながら進めていきます。

会計士の冷静な分析で高収益事業の創造につなげる

―収益拡大に向けた支援のなかで、JBAグループならではの強みはなんですか。

宇賀神 「会計のプロ」のサポートがあることです。当グループには、大手監査法人で会計監査やSOX※をはじめとする各種アドバイザリー業務を豊富に経験した専門家が多数在籍しています。売上を拡大したものの、やみくもに取り組んだ結果が「利益なし」では本末転倒。原価や在庫状況などを正確にとらえ、会社運営全体を俯かんして事業展開しなければなりません。売上を伸ばす力がある専門家のサポートに、会計士の立場で分析した冷静な判断をくわえることで、より高い収益を生み出す事業創造の支援ができるのです。

―資金不足の悩みにはどう対応しますか。

石倉 資金については、IPO後のキャピタルゲインを期待した投資ではなく、あくまでIPOを実現するために必要な事業資金を提供することで支援します。数年にわたるIPO準備のなかで、どうしても資金不足が生じることはあります。そのときに活用していただくよう用意します。『成長戦略支援サービス』で決定した事業の推進にあたって、資金が必要になった場合にもサポートできます。

―今後のIPO支援方針を教えてください。

宇賀神 「攻め」についての支援は、2017年から本格的にスタートしました。また、人材については、グループの人材紹介会社を通じて財務・会計分野の専門家を紹介できます。さまざまな分野の専門家が集まったグループ力を武器に、以前から手がけている「守り」と合わせた両輪で、IPO後の経営戦略についてもサポートしていきます。
※SOX:金融商品取引法などにおいて規定された企業の内部統制整備の制度
PROFILE プロフィール
石倉 直也(いしくら なおや)プロフィール
1975年、神奈川県生まれ。2000年に監査法人トーマツ(現:有限責任監査法人トーマツ)で会計監査業務などに従事。2004年に米国デロイト&トウシュ Detroit事務所に出向。米国SEC登録企業および日系企業の米国子会社の会計監査業務などを担当。2010年から現職。おもにIFRS導入支援および内部統制(J-SOX)構築支援などに従事。米国公認会計士。
宇賀神 哲(うがじん さとし)プロフィール
1975年、神奈川県生まれ。1997年に監査法人トーマツ(現:有限責任監査法人トーマツ)に入所。その後、ケネディクス株式会社、大手金融機関系のM&Aアドバイザリー会社において経理財務業務をはじめ、会計監査、管理会計構築、IPO支援、内部統制(J-SOX)構築支援、IR、投資業務などに従事。2008年から現職。公認会計士。
企業情報
設立 2006年3月
売上高 約20億円(2017年6月期)
従業員数 126名(2018年1月現在)
事業内容 会計コンサルティング、経営管理コンサルティング、M&A関連コンサルティング、IPO支援サービス、事業再生支援サービス、IT高度化・業務プロセスコンサルティング、ヒューマンリソースサービスなど
URL http://www.jbagroup.co.jp/
お問い合わせ電話番号 03-3512-7707
お問い合わせメールアドレス information@jbagroup.co.jp
※このサイトは取材先の企業から提供されているコンテンツを忠実に掲載しております。ユーザーは提供情報の真実性、合法性、安全性、適切性、有用性について弊社(イシン株式会社)は何ら保証しないことをご了承ください。自己の責任において就職、転職、投資、業務提携、受発注などを行ってください。くれぐれも慎重にご判断ください。