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イベントレポート

株式会社ソラコム 代表取締役社長 玉川 憲

イベントレポート人とモノをつなげるプラットフォームで豊かな暮らしを世界中に広げたい

株式会社ソラコム 代表取締役社長 玉川 憲

今後、IoTが世界共通のトレンドになっていくなかで、業界の常識を覆す低料金によるサービス提供でIoTの普及に貢献しているのが、IoT通信プラットフォーム事業を展開するソラコムだ。同社代表の玉川氏は、新経済連盟主催のカンファレンスで登壇。IoTのさらなる発展に向けた事業戦略などについて語った。

※下記はベンチャー通信72号(2018年7月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

低料金でサービスを提供しIoTのすそ野を広げた

―ソラコムが提供するIoTサービスの内容を教えてください。

 IoTとは、インターネットを通じてクラウドやサーバに接続されたモノとモノによる情報交換を通じて、人にさまざまなサービスを提供すること。そのなかで当社は、SIMカードを使い、IoTに必要なデータ通信サービスを提供しています。SIMカードを挿入したモノからのデータが、全国の通信基地局を通じてクラウド上にアップロードされ、そのデータを活用して事業者は便利なサービスを提供します。

 基地局は既存キャリアのシステムを借りますが、通信サービスのために必要なパケット交換、帯域制御、顧客管理といったシステムについては、当社が日本で初めてクラウド上に構築しました。システム構築のための巨額な設備投資を削減できたことで、「1日あたり10円からの従量課金制によるSIMカードの利用」という、これまでにない低料金のサービスを可能にしました。高額な通信料金が原因でIoTにチャレンジできなかった企業は多く、当社のサービスには国内外から大きな反響があります。サービス開始から約3年で、顧客数は9000社を超えました。

―具体的にどう利用されていますか。

 たとえば、北海道の十勝バスでは、すべてのバスに当社のSIMカードを導入し、リアルタイムで走行状況を管理しています。その情報をもとに、バス利用者には停留所への到着予定時間を検索できるサービスなどを提供しています。また、ダイドードリンコは、当社のSIMカードを活用して自動販売機のIoT化を図っています。販売・在庫情報のリアルタイムでの把握で商品の補充作業を効率化するほか、飲料購入者にスマートフォンを通じてポイントを付与する新サービスを提供しています。そのほか、ソースネクストの通訳デバイス『ポケトーク』には、海外でも使えるグローバル版のSIMカードが内蔵されており、クラウド上で行う翻訳作業とデバイス本体とをつなぐ通信手段として活用されています。

KDDIと協業しグローバル展開を加速

―IoTは人々の生活をどのように変えるでしょう。

 IoTの普及によって集まる情報がビッグデータとなり、たとえば天候と体調管理の相関関係をAIが分析することで、それをもとに空調設備が最適な室内環境をリアルタイムで提供するといったことも可能でしょう。今後、人々の生活をさらに豊かにするサービスが続々と提供されるでしょうね。IoT技術はまだ発展途上で、いまは20年前のインターネットの黎明期に似ていると感じます。数年後には、「IoTはここまで発達したのか」と驚く状況になっていると思います。

―IoTのさらなる発展にどう貢献していきますか。

「世界中の人とモノがつながるグローバルなプラットフォームをつくる」という事業目標を達成するためです。海外に事業基盤をもつKDDIのリソースと、当社の通信プラットフォームの開発力を融合させることで、IoTにとっての最適な通信環境を世界中に広げていけると思います。

玉川 憲(たまがわ けん)プロフィール

1976年、大阪府生まれ。東京大学大学院工学系研究科修士課程修了。米国カーネギー・メロン大学MBA修了、同大学MSE(Master of Software Engineering)修了。IBM東京基礎研究所を経て、2010年に入社したアマゾンデータサービスジャパン株式会社で日本のAWS事業の立ち上げにたずさわった。2014年に株式会社ソラコム設立。

企業情報

設立 2014年11月
資本金 37億2,755万4,044円(資本準備金含む)
事業内容 IoT通信プラットフォーム『SORACOM』の提供など
URL https://soracom.jp/

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