累計経営者579人に取材、掲載社数331ニッポンを創るビジョナリーベンチャーを紹介

IT業界の起業家インタビュー

エクスチュア株式会社 CEO 原田 憲悟

ITわれらが誇るデータ解析技術で世界を舞台に戦ってみせる

エクスチュア株式会社 CEO 原田 憲悟

高度なデータ解析技術を駆使し、企業のマーケティングにおける課題解決を支援するエクスチュア。データ解析のエキスパートとしてキャリアを築いてきた同社代表の原田氏は、「難解な解析結果をわかりやすく“翻訳”することで、企業の成長に貢献するのがミッション」と語り、3年後のIPOを目標に掲げている。グローバル展開も視野に入れる同氏に、事業の強みや今後の展望について聞いた。

※下記はベンチャー通信75号(2019年4月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

複雑な消費者行動も分析できるノウハウがある

―事業内容を教えてください。

 企業のデジタルマーケティングを支援する事業を手がけています。「マーケティングテクノロジスト事業」は、顧客企業がすでに導入している解析ツールによる計測データを当社のコンサルタントが読み解き、Webサイトの改善施策を提案しています。「ビッグデータ事業」では、顧客がもつ多様なデータを要望に応じて可視化。複雑なデータを簡単に分析できる環境を構築します。

 両事業を通じた当社の強みは、たんにWebサイト内におけるユーザーの行動を解析する「Webマーケティング」ではなく、リアルとネットを融合した広義の「デジタルマーケティング」に対して支援を行える点です。

―具体的にどのような課題を解決しているのでしょう。

 おもに「リアルとネットにおける消費者の行動を、ひとつの統合された情報として扱えないか」という課題です。たとえば、「企業のホームページを見た」という人が実店舗を訪れ、商品を購入した場合。「ページを閲覧した」というネット上でえられる情報と、「商品を購入した」という店舗でえられる情報は通常、関連づけられることなく、別々に蓄積されます。当社では、これらの情報を紐づけるデータ処理を行うことで、同じ消費者の行動として分析可能な状態にするのです。

 データの統合には複雑な処理が必要なため、リアルとネット、それぞれの消費行動を統合して分析できる会社は多くありません。

―そうした処理を行えるのはなぜですか。

 Webサイトの解析とビッグデータの活用という異なる領域で、それぞれの専門知識をもった人材が揃っているからです。こうした人材を揃えてきたのは、「消費にかんする多様なデータを販売戦略に活かす」という顧客の課題を解決するためです。当社はもともとWeb解析の支援が専門でしたが、顧客の課題はWebサイトの解析だけでは解決できないことに気づきました。そこで私たちは、既存の事業領域にとらわれず、ビッグデータの活用という新しい領域にも参入。それにともない、広い技術領域において専門人材を取り込みながら、事業を通じてノウハウや専門知識を社内に蓄積していったのです。

難解な解析結果を翻訳する

―顧客の課題を解決するにあたり、大切にしている考え方を聞かせてください。

 創業以来、「複雑なものを簡単にする」という考えを理念に事業を展開しています。

 私は長年、Web解析ツールの業界に携わってきました。そこで私は、自分たちが提供しているツールについて、「多くの顧客が使いこなせていない」という事実に気づいたのです。高機能のツールは仕組みや分析結果が非常に複雑で、概念や用語も難解だからです。

 先端の解析技術がもつ価値を企業に最大限、享受してもらうことは、業界に長年かかわってきた私の責任であると考えています。企業がツールによる解析結果を新しい施策に活かし、自社の成長につなげてもらうために、複雑な解析結果を簡単なアウトプットに「翻訳」する。それが当社のミッションなのです。

 今後は、さらに多くの企業を支援し、エクスチュアをより社会的に価値のある会社にしていくことが目標です。

―より多くの企業を支援していくための施策を聞かせてください。

 事業規模を拡大するため、3年後のIPOをめざしています。現在は、専門知識をもつ人材による、少数精鋭の会社として事業を展開しています。しかし、規模を拡大するには、即戦力でなくとも潜在性のある人材をより多く採用する必要があります。IPOで企業イメージや資金調達力を高めることで、幅広い人材を集めていきたいと考えています。

 私は過去に在籍していたベンチャー企業で上場を経験したことがあります。入社当初は小さな会社でしたが、自分たちががんばった結果、ネットで株価が検索できるような「社会の一員」になれた。そんな大きな達成感がありましたね。その達成感を、エクスチュアの社員とも一緒に味わいたいと思っています。

「日本は後追い」と揶揄され悔しい思いをしてきた

―IPO後はどのような事業展望を描いていますか。

 海外に進出し、世界を舞台に戦っていきたいですね。当社のサービスは、グローバル企業が提供するWeb解析ツールを活用するため、世界のどこでも通用する、「普遍的な価値」を生み出せるものと自負しています。

 私が以前、外資系企業に勤務していたとき、「ITの先進的な技術やサービスが生まれるのは欧米で、日本はそれを後追いするだけ」とみられることが多くあり、悔しい思いをしてきました。IPOで組織の力を強めた後は、デジタル業界の最先端で、市場規模の大きな北米でサービスを提供していきたい。日本発のサービスでも世界で戦えるのだということを証明したいですね。

原田 憲悟(はらだ けんご)プロフィール

1979年、鹿児島県生まれ。2001年に横浜国立大学教育学部を卒業後、データ解析の分野でキャリアを重ねる。2012年にエクスチュア株式会社を設立し、CEOに就任。アドビシステムズ株式会社の解析ツール『Adobe Experience Cloud』の活用に強みをもち、クライアントには大企業が名を連ねている。

企業情報

設立 2012年12月
資本金 460万円
従業員数 36名
事業内容 マーケティングテクノロジスト事業、ビッグデータ事業
URL https://www.ex-ture.com/

その他のIT起業家の記事

※このサイトは取材先の企業から提供されているコンテンツを忠実に掲載しております。ユーザーは提供情報の真実性、合法性、安全性、適切性、有用性について弊社(イシン株式会社)は何ら保証しないことをご了承ください。自己の責任において就職、転職、投資、業務提携、受発注などを行ってください。くれぐれも慎重にご判断ください。

ベンチャー通信

ベンチャー通信
ベンチャー情報雑誌

「ニッポンを創るビジョナリーベンチャーを取材」をコンセプトに編集している、2000年創刊のベンチャー情報雑誌です。

ベンチャー通信への掲載・取材希望の方

ベンチャー企業の採用力強化、自社の成長性・知名度アップのため、ベンチャー通信に貴社の取材記事を掲載してみませんか?

  • ベストベンチャー100
  • 注目の西日本ベンチャー100
  • 人財力100 人材採用と育成に力を入れている100社
  • 活躍しているエンジニアの職場を取材!Tech通信ONLINE
  • INOUZ Times

ベンチャー通信メールマガジン

ベンチャー通信注目の企業や、ビジネスニュースなどの情報をお知らせします。

ご登録はこちら

pagetop