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INTERVIEW 業界別起業家インタビュー

株式会社インプル 代表取締役CEO 西嶋 裕二

IPOに向けて邁進する注目の札幌発システム開発ベンチャー

新しい技術を取り込む文化こそが、競争力の源泉

株式会社インプル 代表取締役CEO 西嶋 裕二

2011年の設立以来、北海道・札幌の地で先進技術を駆使したアプリ・システム開発を手がけるインプル。「先進技術で革命を起こす」との企業理念を掲げ、先進技術への特化を自社の差別化戦略の主軸に据えてきた。同社代表の西嶋氏は、「つねにその時代の新しい技術や発想を取り入れていくカルチャーこそが、競争力の源泉」と語る。いかにして高い技術力は養われているのか。今後の成長ビジョンなどとともに、同氏に詳しく聞いた。
※下記はベンチャー通信88号(2023年4月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

肌感覚で理解してきた、ソフトウェアの可能性

―事業内容を教えてください。

 おもに首都圏の大手・中堅企業やベンチャー企業に向けて、先進技術に特化したシステム開発を手がけています。具体的には、スマートフォンアプリ開発では、iPhoneとAndroidの両方で動作するアプリを開発できるフレームワーク「React Native」や「Flutter」のほか、Webフロントエンド開発では、「Vue」などの先進技術を駆使しています。当社は2011年の創業当時から、まだ黎明期にあったスマホアプリの開発を手がけてきた歴史があります。その後、2016年に手がけたある大手ショッピングサイトのフロントエンド開発では「React」を導入し、それを機に「React」を当社の強みにしていくことになりました。そうした成り立ちからも、当社では、つねにその時代の新しい技術や発想を取り入れていくカルチャーが競争力の源泉となっています。

―あえて先進技術に特化している理由はなんですか。

 新規参入が多く、競争環境が厳しいこの業界でも、先進技術に特化している会社はほとんどなく、当社の大きな差別化につながっています。それにはおもに2つのメリットがあります。1つは営業面で、当社が提供できる付加価値を説明しやすく、顧客にも理解してもらいやすいこと。この戦略によって事業成長は加速しており、近年は毎年約60%の成長率を維持しています。もう1つは人材強化の面で、元来新しいチャレンジを好む気質があるエンジニアの好奇心に訴えることで採用につなげやすいこと。「先進技術で革命を起こす」という当社の企業理念に共感してくれる人材は多く、それが極端な売り手市場にあっても若くて優秀な人材が当社に集まる背景になっています。直近の2年間で社員数は約40名のところから現在約90名に増えています。

―「先進技術で革命を起こす」という企業理念には、どのような想いが込められているのでしょう。

 私は起業前のいちエンジニアの時代から、ひとつのアプリやサービスの登場で世の中が大きく変わる姿を何度も見てきました。そうした経験から、ソフトウェアや技術がもつ可能性の大きさを肌感覚で理解しました。ですから、当社の技術力で顧客企業に価値提供することはもちろん、いずれは当社自身も、世の中にインパクトを与えるようなソリューションをつくり出すことは、ひとつの使命だと思っています。

新たな経営ビジョンのもと、社員一丸でIPOを目指す

―つねに新しい技術によって競争力を保つために、注力していることはありますか。

 まずは、社内の研修制度を充実させています。当社では新卒・中途を問わず、入社前にインターンとして特別研修プログラムを受けてもらいます。カリキュラムは当社が独自に開発したものですが、当社では扱う技術を絞り込んでいるので、高い教育効果が見込めます。それも、先進技術に特化するメリットのひとつですね。修了者には認定証をお渡ししており、それはエンジニアのキャリアにおけるトラックレコードのひとつにもなります。

 また、当社が運営するオウンドメディア『ramble(ランブル)』も、技術を蓄積する貴重な場として活用しています。エンジニアは、自ら習得した技術や経験をそこに公開することで、ほかのメンバーにナレッジを共有すると同時に、自身への定着も図れます。ネット上で投稿内容の評価が上がれば、会社の認知度も上がります。これらのナレッジは会社の「資産」として重視しており、投稿数やアクセス数を集計して、上位者を表彰する社内制度も設けています。

―今後の成長ビジョンを教えてください。

 社員が100名規模になったことを受け、当社では昨年秋、新たな経営ビジョンを策定しました。これは、現在当社が目指しているIPOの実現に向けて、社員が一丸となって取り組むための拠り所となるものです。企業理念は変わらぬ一方で、時代の変化に合わせて「こういう会社になりたい」という経営ビジョンは、柔軟に変えてもいいと私は思っているんです。そこで社員とともに策定した経営ビジョンは、「次世代を実装する」というもの。未来に向けて、つねに成長し続けるとの意志であり、企業理念にも沿ったメッセージになっています。

 この企業理念と経営ビジョンのもとで、まずはIPOを実現し、社会的な信用力を高めていきます。そして、その先には、当社の技術力を活かした自社サービスを開発し、世の中に価値を提供していく企業にもなっていきたいとのビジョンも描いています。
PROFILE プロフィール
西嶋 裕二(にしじま ゆうじ)プロフィール
1973年、北海道生まれ。立命館大学理工学部出身。株式会社ソフトフロントホールディングスなどを経て、株式会社コネクトテクノロジーズ(現:株式会社ジー・スリーホールディングス)で金融機関向けモバイルアプリ開発事業に携わる。2011年、株式会社インプルを設立し、代表取締役に就任。2022年8月、一般社団法人 北海道モバイルコンテンツ・ビジネス協議会会長に就任。
企業情報
創業 2011年6月
資本金 2,480万円
従業員数 86名(2022年11月現在)
事業内容 Webシステム・業務系システム・スマートフォンアプリの開発、運用など
URL https://impl.co.jp/
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