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INTERVIEW 業界別起業家インタビュー

監査法人FRIQ  パートナー 公認会計士 寺戸 高史 / シニアマネジャー 公認会計士 西村 隆一

ベンチャースピリッツに燃える新興監査法人の熱き想い

IPOを後押しする「新しい力」となり、日本中の成長企業の 挑戦を支えたい

監査法人FRIQ  パートナー 公認会計士 寺戸 高史 / シニアマネジャー 公認会計士 西村 隆一

IPO支援の経験が豊富なメンバーが中心となり、2021年1月に設立された監査法人FRIQ。全国規模での事業展開に向けた拠点づくりを進めている。その方針の根底には、「日本中のチャレンジする企業の成長を後押しする存在でありたい」という想いがあるという。監査法人業務において、そうした想いはいかに体現されているのか。同法人の大阪エリア担当の寺戸氏と福岡エリア担当の西村氏に、話を聞いた。
※下記はベンチャー通信90号(2024年3月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

「IPO監査難民」の解決は、重要なミッションの1つ

―FRIQとはどのような監査法人ですか。

寺戸:大手監査法人出身のメンバーが中心となり、2021年1月に設立された新興の監査法人です。「日本中のチャレンジする企業の成長を新しい力でサポートする」という企業パーパスを掲げており、IPOを目指す全国の成長企業に対する新しいかたちでの支援を標榜しています。特に近年、IPOを目指す企業が監査法人を見つけられない問題、いわゆる「IPO監査難民」問題が地方を中心に顕在化していますが、これを解決することは当法人にとって重要なミッションの1つと位置づけています。

西村:そのため、当法人では設立当初から全国規模での事業展開を志しており、これまでに東京のほか、仙台、大阪と地方拠点を開設してきました。クライアント企業と膝を突き合わせた伴走型支援を本分とする当法人にとっては、クライアント企業の近くにいること自体がとても大切だと考えるからです。寺戸は「大阪エリア担当」として2023年の大阪事務所開設以来、関西地区で成長企業支援を手がけています。今年の年初には新たに福岡に事務所を開設しましたが、そこで「福岡エリア担当」を務めるのが私で、当地で近年台頭するベンチャー企業の成長を支援していきます。企業パーパスで掲げているように、今後もIPOを目指す地方企業を支える「新たな力」として、各地で存在感を高めていきます。

―FRIQによるIPO支援サービスの特徴とは、どのようなものですか。

寺戸:大きく2つあります。1つは、メンバーの多くを大手監査法人の出身者が占めており、実際に現場でIPO支援を手がけてきた経験やノウハウ、IPO実務の知見に優れた人材が多いことです。各メンバーの経験の幅もじつに広く、監査業務の品質管理を支えるバックオフィス業務の専門家や、近年重要性が増している「公認情報システム監査人」の有資格者といったITの専門家など、多様性のある専門家たちが多く在籍しています。こうした事情から、監査業務へのテクノロジー導入を積極的に進めているのも当法人の特色といえるかもしれません。

西村:もう1つの当法人の特徴は、IPO支援の経験が豊富でありながらも、年齢が比較的若いメンバーで構成されていることです。統括責任者を務めるパートナーでも、業界内では少ない40歳前後の人物がほとんどで、そこに当法人が「新しい力」を標榜しているもう1つの理由があります。この若さゆえのフットワークの軽さは当法人の強みにほかなりません。当法人では、パートナー自らがクライアント企業に直接赴き、密接なコミュニケーションを図りながらその声に耳を傾けます。それによって初めて、個々の企業の実情に合わせた監査が実施できます。当法人が監査を「サービス業」と位置づけている理由も、そこにあります。

もっとも信頼される、IPO監査を目指して

―IPO支援を手がけるうえで、大切にしていることはありますか。

寺戸:監査法人としての独立性を担保することを前提に、つねにクライアント企業の成長を後押しする存在でありたいと考えています。経営者のなかには、会計士を「粗探しをする存在」とか、ときには「敵」とみなすケースもあります。そうした誤解は、コミュニケーション不足やクライアント企業に対する理解不足に起因していることが多いです。監査法人は決して「敵」ではないと。IPOを目指す企業の場合、組織の仕組みも管理体制も未成熟の企業が多いですが、そこをゼロから一緒に築いていくうえでの助言者であり、パートナーとしてのスタンスを持ち続けたいと思っています。

西村:法規制の厳格化などを受け、監査業界ではともすればIPO支援業務のマニュアル化、定型化が進んでいる側面もあります。しかし、ひと口にIPO支援といっても、クライアント企業は事業内容が異なれば、抱える事情もそれぞれ異なるのは当然です。また、会計の基準や原理原則はありながらも、それを実際のビジネスに合わせていかに当てはめるかの考え方は、柔軟であるべきだと考えています。当法人は定型化の動きとは一線を画し、個々の企業の実情に合わせた、大手では行き届かないようなきめ細かな伴走支援で、「新しいIPO支援」を提供していきたいと考えています。

―IPOを目指す経営者にメッセージをお願いします。

寺戸:当法人も設立4年目のベンチャー企業だと思っており、だからこそ、日本全国のチャレンジする企業を同じ目線でサポートできると確信しています。我々自身もベンチャースピリッツを忘れずに、「もっとも信頼されるIPO監査」を目指し、「IPO監査難民」問題の解消や地方経済の活性化に貢献していきたいと考えています。
PROFILE プロフィール
寺戸 高史(てらど たかし)プロフィール
1980年、京都府生まれ。同志社大学卒業後、有限責任監査法人トーマツ、仰星監査法人を経て、2023年1月、監査法人FRIQに入所。
西村 隆一(にしむら りゅういち)プロフィール
1986年、福岡県生まれ。福岡大学卒業後、有限責任監査法人トーマツを経て、2024年1月、監査法人FRIQに入所。
企業情報
設立 2021年1月
従業員数 68名 (外部協力者含む)・パートナー12名 (2024年1月末現在)
事業内容 監査・保証業務、IPO支援業務、財務報告支援業務、FAS業務、IT関連業務
URL https://friq.co.jp/
お問い合わせ電話番号 IPOに関するお問い合わせ・資料請求はこちら
03-6820-2715(受付時間 平日 10:00〜16:00)
お問い合わせメールアドレス info@friq.co.jp
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