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INTERVIEW 業界別起業家インタビュー

株式会社IMT 代表取締役CEO 福品 悟

エンジニア出身のIT開発ベンチャートップが提唱するキャリア論

挑戦し学び続けられる環境をつくり、真に「エンジニアの幸せ」を追求したい

株式会社IMT 代表取締役CEO 福品 悟

これまで、複数の企業でCTOを歴任し、現在は物流サービスベンチャー、オープンロジのCTOを務める尾藤氏。多くのエンジニアたちを率いながら、各企業の成長を技術面で支えてきた同氏は、エンジニアが自らを成長させるために持つべき姿勢を、どのように見ているのか。本ページでは、尾藤氏と、エンジニアのキャリア形成に軸を置いた事業展開に力を入れているIMT代表の福品氏という、2名のITエンジニア界の先達による対談を実施。エンジニアとして成長するための条件を探った。
※下記はベンチャー通信91号(2024年9月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

アウトプットをしやすい環境づくりが大切

―尾藤さんは数々の会社でCTOを務めてきましたが、どのようなことを意識したマネジメントを行ってきたのですか。

尾藤:もちろん経営の一角ですから、経営課題を解決する立場であり、そのなかでもCTOは「技術を活用して」それを行うのがミッションになります。私がそこで意識しているのは、「その会社が技術を大事にしている」ということをエンジニアに感じてもらえるようにすることです。

―詳しく教えてください。

尾藤:自社プロダクトを開発している会社の場合、事業を伸ばすために新規開発を進めていきます。しかし、新規開発だけに終始してしまうとシステムがいわゆる「汚く」なり、「メンテナンスができない」「開発速度が遅くなる」といった後々の弊害につながります。同時に改善にも取り組まなければ、エンジニアに「技術軽視」という印象を与え、モチベーションを下げる要因となってしまいます。「事業重視」は会社として当然ですが、「技術軽視」ととらえられては、優秀なエンジニアをつなぎ留めておくことはできません。オープンロジでは事業と技術のバランスをとれるよう、私から改善の必要性について全社に周知し、新規開発だけでなく、改善にも取り組めるようにしています。受託開発の現場でも、同様の取り組みがあるのではないですか。

福品:そうですね。「事業重視」を「顧客ニーズ」に置き換えると、「技術軽視」ととらえられかねないジレンマは受託開発の現場にも当てはまります。受託開発ですから、顧客ニーズの実現を前提に置くのは当然ながら、納品物に対する技術的裏づけやエンジニアの技術的関心をいかに担保させるかは重要なポイントですね。

―IMTでは、「柔軟な働き方」を実践していますが、それもエンジニアのモチベーション担保の観点からですか。

福品:そうです。たとえば、受託開発業界では珍しく、当社では創業時から一貫してフルリモート勤務を続けています。エンジニアは、「リモートのほうが開発に集中でき、効率が良い」と感じていますし、実際に、時間を決めたリモートによるミーティングのほうが「質が生まれる」のは事実だと思います。フルリモートにより、職場選びに時間的にも地理的にも制約がなくなり、活躍できるステージも大きく広がります。

尾藤:労働時間のほとんどを開発に充てるエンジニアであれば、リモートワークでも特に支障はありません。オープンロジもエンジニアは「リモートワークOK」とし、勤務時間もコアタイム無しのフレックス制にしています。個人がアウトプットをしやすい環境づくりが大切ですよね。

経験を積んで改善を繰り返す「経験学習」でキャリアを築く

―これまでの尾藤さんの経験から言える、エンジニアとして活躍するために、若手人材に求められる条件とはなんでしょうか。

尾藤:エンジニアとして成長するために私が重視しているのは「経験学習」です。若いうちに多くの経験を積み、結果を振り返り、改善のためのアクションをとる。その繰り返しです。自社開発の場合は、プロダクトの運用の中で課題解決を繰り返していくことが1つの経験学習になります。オープンロジでいえば、倉庫様が抱える課題を解決する中で、周りの優秀なメンバーからのレビューや倉庫様からのフィードバック、自己学習から得たことを次の実装につなげます。これを繰り返すことが経験学習となり、課題解決力を向上させます。ただし、自社開発の場合は事業戦略とリンクしなければいけないという制約もあるので、必ずしも好きな技術を選べるとは限りません。一方、受託開発では、複数の案件の中から新しい技術に触れる機会も多いですよね。そのときに自分がどんな力を付けていきたいかによりますが、受託開発を通じて新しい技術を学習していくのも、経験値を高めるうえで1つの有効な手段だと思います。

福品:そのとおりです。そのうえ、継続的に学習できる環境づくりは、当社が目指していることです。書籍購入や資格取得支援など自身の学びを後押しする環境を整えていますので、若いうちからキャリアアップを目指し、将来への選択肢を増やしたいと考える人材には最適な環境かもしれません。

 私は、エンジニアの長期的なキャリア形成を大切にする「エンジニアキャリアファースト」を企業理念として掲げてきましたが、今日尾藤さんの話を聞いて、受託開発企業としての「新たな役割」をあらためて認識しました。「キャリア形成の場」として門をたたく人材も当社は歓迎します。
PROFILE プロフィール
福品 悟(ふくしな さとる)プロフィール
1983年、東京都生まれ。2006年に大学を卒業後、化学メーカーの営業職を1ヵ月務めて退職し、IT系ベンチャー企業に入社。2010年、IPOを目指すスタートアップの株式会社イデアシステムに入社し、新規事業のシステム開発の責任者を担当。2014年、フリーランスとして独立。同年、株式会社イデアシステムのCTOに就任。2016年、株式会社IMTを設立し、代表取締役に就任。
株式会社オープンロジ CTO 尾藤 正人(びとう まさと)プロフィール
2003年、情報処理推進機構(IPA)の「未踏ユースプロジェクト」に採択される。ウノウ株式会社(Zynga Japan)でCTOを勤めた後、UUUM株式会社ではCTOとして同社のIPOを牽引。Repro株式会社の執行役員CTOを経て、株式会社オープンロジに入社。
株式会社IMT 企業情報
設立 2016年10月
資本金 1,000万円
売上高 5億円(2024年8月期)
事業内容 ソフトウェア開発、システムの運用保守、自社メディア事業
URL https://imt-mirai.co.jp/
株式会社オープンロジ 企業情報
設立 2013年12月
資本金 1億円
従業員数 192名(2024年8月末現在)
事業内容 物流フルフィルメントプラットフォーム
URL https://corp.openlogi.com/
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