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INTERVIEW 業界別起業家インタビュー

株式会社T-ONE 代表取締役社長 土屋 隼人

顧客満足のために努力をいとわない「アスリート思考」の営業集団を築く

株式会社T-ONE 代表取締役社長 土屋 隼人

福岡市内の中小企業を中心に、DXコンサルティングを提供するT-ONE。創業から3年で、同社がコンサルティング支援を行った企業は2,500社超にのぼり、そこでは、顧客のことを第一に考えた同社営業担当者の「アスリート思考」に基づくサポートが行われているという。同社代表の土屋氏が、「個々人の能力を引き上げる大切な思考」と捉えている「アスリート思考」によって、同社では企業に対してどのような支援を行っているのか。同氏に詳しく聞いた。
※下記はベンチャー通信91号(2024年9月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

顧客の信頼度を高める、訪問営業スタイルを貫徹

―事業内容を教えてください。

 おもに、福岡市内の中小企業が抱える課題の解決に向け、DXコンサルティング業務を展開しています。特徴は、POSレジなどのハードウェアからChatGPTなどの最新技術まで、DXに関するさまざまな商材やサービスを組み合わせ、一体的なソリューションをワンストップで提案できる点です。そのうえで、企業がソリューションを導入する際には、国や自治体が用意している補助金の申請なども支援し、導入後には運用のアドバイスなども行って、顧客だけで自走できるようになるまで伴走しています。中小・ベンチャーを中心に高く評価され、創業から3年で2,500社以上の企業支援を実現し、業績も売上高40億円を達成できました。

―なぜ、高く評価されているのでしょうか。

 当社が、「訪問営業」のスタイルを貫き、顧客と深くコミュニケーションができる良好な関係を築いたうえで、社内事情や課題に合わせた適切なコンサルティングを提供できているからだと思います。「訪問営業」は、「電話営業」などに比べると確かに難易度が高い営業スタイルではありますが、私は過去の経験から、顧客との「信頼関係」がもっとも構築しやすい強みがあると信じて貫いています。短い時間でもいいので、顧客と何度も面と向かって話をしていけば、徐々に相手の心は開かれていくものです。そのタイミングを逃さず、顧客が抱える課題に対して的確で効果的なソリューションを提供できれば、顧客の「信頼度」は一気に高まります。当社の強みは、この難易度の高い「訪問営業」を実践できる営業担当者一人ひとりの能力の高さにあると、私は考えています。こうした営業の能力を引き上げているのは、当社が大切にしている「アスリート思考」という考え方です。

昨日の自分を乗り越えられる「want to」マインドの重要性

―どういうことでしょう。

 トップアスリートは、つねに「昨日の自分を乗り越える」という厳しい視点で自身の成長を促しています。誰かにやらされる「have to」ではなく、自ら率先して行う「want to」というマインドがあるからこそ、厳しい自己訓練を繰り返し、昨日の自分を乗り越えられるのだと思います。

 当社の社員は、そうしたマインドのもと、顧客の課題解決のために一歩でも前に進もうという努力を惜しみなく行います。それは、「もう1件訪問しよう」「もう少し話を聞いてみよう」という行動や、的確な提案を行うために、DXに関する新たな情報を日々仕入れるという自発的な行動に結びついています。

―社員の方々のそうした努力の積み重ねが、「3年で2,500社の企業支援」という実績を生み出したと。

 そう思います。当社の社員には、アスリートのような強いマインドがある一方で、「身近な人を幸せにしたい」という、思いやりの気持ちがあることも特徴です。そもそも私は、家族や友人など、近しい関係の人の幸せにさえ本気になれないようなら、より遠い関係の顧客に対して本気になれるはずがないと考えています。こうした考えをもとに、社員に「身近な人を幸せにする」ためにベストを尽くす重要性を説いてきたので、いまではすっかり社内に浸透し、多くの社員が実践してくれています。

―今後のビジョンについて聞かせてください。

 私はDX領域に長く携わってきた経験から、近い将来、電話営業などの効率を重視した営業手法はAIに取って代わられていくと確信しています。そのとき、生き残れるのは、顧客の満足を第一に考え、人と人とのつながりから生まれる価値を提供する訪問営業だと考えています。

 当社は、今後も訪問営業のスタイルを貫き、福岡を起点に企業DXを推進し続け、東京や大阪などの大都市に依存しない日本経済の発展に貢献していきたいと思います。このミッションを実現するためには、アスリート思考の高い志をもった同志の存在が欠かせません。身近な人の幸せを願い、それに向かって本気でベストを尽くせるという人は、ぜひ当社の門を叩いてほしいですね。
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