ベンチャー通信Online > 起業家インタビュー > 注目 > 株式会社アデレック 代表取締役CEO 永谷 朋行

INTERVIEW 業界別起業家インタビュー

株式会社アデレック 代表取締役CEO 永谷 朋行

企業常駐型の「戦略マーケター」となり、世界で愛されるコンテンツを育む

株式会社アデレック 代表取締役CEO 永谷 朋行

デジタルマーケティング市場は、多様化と複雑化が進むユーザー行動に合わせて、分析から実施手法まで変化と発展を続けている。そうしたなか、最上流工程から企業に提言を行う常駐型の「戦略マーケター」事業で急拡大をしているのがアデレックだ。同社代表の永谷氏は「ユーザー行動の膨大なデータを分析すれば、世界的なヒットも生み出せる」という。その手法と目指す姿について、同氏に詳しく聞いた。
※下記はベンチャー通信95号(2026年9月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

プロジェクト全体を俯瞰し、最上流工程から戦略を練る

―事業内容を教えてください。

 当社では、創業当初よりSNS運用を中心に、企業のコンテンツやサービスの「ファンづくり」を支援するファンマーケティングを主軸に展開してきましたが、近年は企業のニーズに合わせて、ビジネスモデルが変化しています。具体的には、SNS運用などの特定領域だけを受託するのではなく、クライアントのマーケティング部門に常駐し、プロジェクト単位での最上流工程から深くかかわる「戦略マーケター」のニーズが急速に高まっています。当社の社員がクライアントのCMOやマーケティング部長の補佐的な立ち位置で、事業戦略の最上流となる企画設計から、デザイン、広告運用、効果検証、プロダクト開発までを一貫して支援しています。特に昨年からは、世界的に有名なエンタメ系企業からの依頼が増えています。

―なぜ「戦略マーケター」の依頼が急増しているのでしょうか。

 背景には広告業界の構造的な課題があります。従来は、1つのプロジェクトに対し、代理店各社が「テレビCM」や「ネット広告」、「SNS運用」などの領域を分業して担当してきました。この体制では代理店間の情報共有や連動性に課題が生じやすく、クライアントにとって「なにが最適か」を見極めにくい状況でした。そこで、第三者の視点から俯瞰的にプロジェクト全体を見渡し、各社の施策を横断的に評価・判断する基準や体制づくりを支援する「戦略マーケター」の役割が重要視されるようになってきたのです。

蓄積された膨大なデータから導き出す「ヒットの共通項」

―そのような重要な役割を任されるようになったのはなぜですか。

 当社は、創業時より消費者にもっとも近い「ファンづくり」の領域で企業を支援してきた経緯から、SNSなどで得られたリアルなニーズを蓄積しています。この膨大なデータを、年齢や性別といった単純な属性だけで分析するのではなく、「なぜその作品を好きになるのか」というユーザーの感情や行動のプロセスを深掘りし、細かく分類した「超細分化マーケティング」という独自の手法を企業に提供してきました。この手法であれば、「テレビCM」や「ネット広告」といった各種広告の検証も可能になります。

 たとえば、SNS、広告、販売データなどプロジェクトに関係する領域別のレポートに至るまで、膨大なデータを横断的にAIで分析します。すると、人間の目では追いきれない「ヒットの共通項」や精度の高い仮説が浮かび上がってくるのです。この分析では、国外でのコンテンツやサービスの「愛され方のちがい」なども把握できるため、世界的な企業からの依頼が増えているのです。
少数精鋭で膨大なデータからユーザー行動を分析し、その結果から「ヒットの共通項」を見つけ出す独自の手法で世界的な大手企業からの継続的な依頼が多いという

「オモシロい」を見つけ出す。好奇心こそが大切な資質

―そうした役割を担える人材をどのように育成しているのですか。

 当社では、ジョブローテーションを取り入れ、若手のうちから複数の専門領域を経験させる独自の教育体制を敷いています。特定の領域しかわからない「〇〇屋さん」ではなく、いくつもの武器を掛け合わせてマーケティング全体を俯瞰できる人材を育成するためです。これにより、業界未経験でも総合的な能力を身につけられる環境を整えています。なにより必要なのは経験ではなく、自ら課題を調べ、仮説を立てて「誰もやっていないオモシロいこと」を自ら見つけ出す好奇心と推進力です。
広告業界の経験がなくても、同社では自分で考え、行動できる人材を求めており、異業種からのキャリアチェンジやフリーランスからの転身も歓迎している

―それが、アデレックで活躍する条件なのですね。

 はい。私たちが目指しているのは、アデレックの社内でしか通用しない人材ではなく、「どこに行っても一生稼ぐことのできる市場価値を持った人材」を輩出することです。用意された正解をこなすのではなく、自分の手で最上流から事業を動かし、新たなヒットを生み出す。そんな難易度が高くとも成長を実感できる環境で、ともに世界へと挑戦できる人をお待ちしています。
※このサイトは取材先の企業から提供されているコンテンツを忠実に掲載しております。ユーザーは提供情報の真実性、合法性、安全性、適切性、有用性について弊社(イシン株式会社)は何ら保証しないことをご了承ください。自己の責任において就職、転職、投資、業務提携、受発注などを行ってください。くれぐれも慎重にご判断ください。