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INTERVIEW 業界別起業家インタビュー

株式会社プラススイッチ 代表取締役社長 田村俊太郎

運用型広告を強みに事業を展開するマーケティングベンチャーの実力

デジタルマーケティング支援で、「Well-Being」の輪を広げていく

株式会社プラススイッチ 代表取締役社長 田村俊太郎

おもに、BtoC事業者に対してデジタルマーケティング支援を行っているプラススイッチ。創業してまだ2年目ながら、上場企業や資金調達後のスタートアップを中心に、順調に顧客を獲得しているという。同社代表の田村氏は、「Well-Beingの輪を広げていくことで、世の中にインパクトを残していきたい」と語る。同氏に、自社の強みや経営を行ううえで大事にしていること、今後のビジョンなどを聞いた。

3つの強みを提供し、契約継続率は98%

―事業内容を教えてください。

 デジタルマーケティングを軸として、おもにBtoCの事業者向けにマーケティング支援を行っています。特に、GoogleやFacebook、LINE、Yahooといった各種媒体における「運用型広告」や、事業の「非連続成長」に必要な「データ基盤の構築」を得意としており、マーケティングのノウハウやリソース不足に悩んでいるクライアント向けに、「理想のインハウス(※)マーケティング組織をつくる」お手伝いをしています。
※インハウス : 企業活動において、「企業内」「自社内」といった内製化された状態のことを指す

―マーケティング支援を行う企業は多いですが、プラススイッチの強みはなんでしょう。

 おもに3つあります。1つ目が、マーケティング支援の枠を越えた「事業支援」をする点です。単に広告を運用するのではなく、クライアントが達成したいと考える事業成果からの逆算で、将来得られる売上や営業利益を最大化。その実現に向けて、「経営企画」領域からマーケティングの戦略と実行までを一気通貫で伴走支援するのです。当社にはインターネット広告で国内トップクラスのサイバーエージェント出身者が多数在籍しており、そうした経験豊富な即戦力マーケターのアサインを実現しています。

 2つ目が「実行力」です。当社では、「クリエイティブ」と「運用」の圧倒的な実行により、「成果を出す」ことにコミットしています。そのため、メンバーの担当案件はあえて最大3社までに限定。また、料金体系も広告出稿額に対してマージンを取るのではなく、月額固定の業務委託型にすることで、必要に応じて広告運用以外の領域にもリソースを割きやすくしています。だからこそ、当社のマーケターは各クライアントの社員のように熱量高く業務に取り組め、インハウス型の支援を求めているクライアントのニーズにも応えることができるのです。

―3つ目はなんですか。

 「マーケ支援AI」の活用です。たとえば、媒体データやGoogleアナリティクスのデータ、そしてファーストパーティデータ(※)などのクライアントの組織内に散らばったデータを一元管理化。経営に紐づく重要なデータを、リアルタイムに自動集計し活用することで、現場のPDCAサイクルを高速で回せるようになります。

 こうした強みが評価され、設立2年目ながら上場企業や資金調達後のスタートアップなどを中心に顧客を開拓しており、契約継続率は98%です。
※ファーストパーティデータ : 企業が自社で収集した顧客データのこと

クライアントや採用面にて、Well-Beingを追求

―田村さんが経営を行っていくうえで重視していることはなんでしょう。

 当社のビジョンである、「Well-Beingの輪を広げていく」の体現です。Well-BeingとはWell(よい)とBeing(状態)が組み合わさった言葉で、身体的、精神的に健康な状態であるだけでなく、社会的、経済的に良好で満たされている状態にあることを意味する概念です。当社とかかわることで、そうした状態の人や企業をできるだけ多く増やしたいと考えているのです。

 そもそも私は学生時代に塾講師をしていた経験があり、「田村先生のおかげで嫌いだった数学が好きになりました」「おかげで東大に合格できました」と生徒から感謝されたのがうれしくて、「目の前の人を幸せにしたい」と考えるようになりました。その一方で、人生は一度きりなので、「世の中にインパクトを残したい」という想いもあったのです。そして、私が起業する際、その2つを同時に叶えるものとして、「Well-Beingの輪を広げていく」という言葉が腑に落ちたので、それを重視しようと考えたのです。

―ビジョンの実現のために取り組んでいることはありますか。

 クライアントとの伴走支援においても、採用における「仲間集め」においても、一貫してビジョンドリブンなチームと文化をつくり、体現していくことを目指しています。

 たとえば、広義のWell-Beingに即している事業を展開していることなどより、当社が「応援したい」と心から思えるクライアントとともに、ワンチームでビジョンを体現していきたいと考えています。そのため、当社からの伴走支援は一時的な価値提供ではなく、クライアントがWell-Beingであり続けるための本質的な価値提供をし続けるように心がけています。

 採用面では、当社の文化に共感した人材を採用することにこだわっています。そしてさらに、当社で働くうえでWell-Beingを追求してほしいと考えています。これは、クライアントに対しての価値提供はもちろん、自己犠牲ではなく、自らの人生におけるWell-Beingを体現するために当社を活用してほしいのです。人生の大半は、仕事をして過ごすことになるので、どうせなら主体的に、楽しみながらも本気で、世の中がよくなるための仕事をみんなでやっていきたいですし、そのための機会は積極的に提供しています。

世の中にインパクトを残せるプロの集団を目指す

―今後の目標を教えてください。

 「Well-Beingの輪を広げていく」というビジョンを体現するマイルストーンとして、まずは2028年度の売上50億円という目標を設定しています。これは、世の中にインパクトを残すためのスタートラインだと思っています。目標数字は、あくまでビジョン実現のための目安。目標数字の実現を「主体的」に体感し、プロセスを楽しみ、ときにはもがきながら、景色の変わる体験をメンバー全員に味わってもらいたいです。

 そして、心から応援をしたいクライアントの支援や、自社サービスの開発を通じて、世の中へとWell-Beingの輪を広げていきます。世の中にインパクトを残せるプロフェッショナル集団となり、「仕事で青春」をしていく。そんな組織をつくっていきたいですね。
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