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INTERVIEW 業界別起業家インタビュー

株式会社アドバリュー 代表取締役 増田 直樹

気鋭の若手起業家が描く「理想」を具現化した注目のサービス

「高付加価値」の企業マッチングSaaSで、熱意ある経営者の挑戦を後押ししたい

株式会社アドバリュー 代表取締役 増田 直樹

「生活の代名詞へ」というビジョンを掲げ、電気の小売事業会社として2025年8月に札幌市(北海道)に設立されたアドバリュー。その後事業の多角化を進め、2026年8月に新たにローンチした事業が、「企業向けマッチング事業」だ。SaaS型のサービスとして提供する同事業には、同社代表の増田氏が思い描く「理想のサービス」を具現化したものだという。どのような「理想」が形となったマッチング事業なのか。今後の成長ビジョンとあわせ、同氏に聞いた。
株式会社アドバリュー
代表取締役
増田 直樹ますだ なおき
1996年、埼玉県出身。北海道の大学を卒業後、株式会社マイナビへ入社。その後、株式会社リクルートに入社し、全国トップクラスの営業成績を残す。2025年8月に株式会社アドバリューを設立、代表取締役に就任。

審査制・成果報酬型・伴走支援。独自性の高いマッチング事業

―この8月に新たな事業をローンチしたそうですね。

 はい。商品やサービスなど自社商材を提供する売り手企業と、それを利用してビジネスを促進したい買い手企業とを結びつける、企業向けのマッチング事業です。私も起業時に同じ壁にぶつかったのでよくわかりますが、商材自体のクオリティは高いのに、ネームバリューがないため、販路拡大に悩む企業はとても多いです。一方の買い手側も、世の中にさまざまな商材が乱立するなかで、導入時の判断基準に迷ってしまうといった悩みを抱えるケースが多いです。当社ではこのマッチング事業をSaaS型で提供し、より多くの売り手企業と買い手企業の双方の課題解決に貢献したいと考えています。

―同様の企業マッチングサービスに対して、なにを特徴としていますか。

 まずは、売り手企業の商材について、当社が定める基準以上の品質のものしか登録できない「審査制」を取り入れています。一定のハードルがあることで、買い手企業は安心して導入を検討できるようになります。そのほか、利用企業にランニングコストがかからない「成果報酬型」を採用していますが、当社では、この場合の「成果」を「取引物の納品」と定義しています。他のマッチングサービスでは、アポイントや商談を成果とするケースが多いようですが、当社では利用企業が実益の享受を得て、サービスへの納得感を持ってもらうことを本分としているため、こうした料金体系を導入しています。

 この「審査制」と「成果報酬型」だけでも、他社サービスとの差別化要素だととらえていますが、このサービスには、さらにもう1つ大きな特徴があります。

―詳しく教えてください。

 当社の役割の話になりますが、単に「利用企業や商材を集める」「マッチングの場を提供する」といったことだけでなく、当社の営業担当者が利用企業に対して、コンサルティング的な伴走支援まで行うのです。

 たとえば、買い手企業に対しては、PLやBSをベースに、経営者との対話などを重ねて「真の課題」を探るプロセスを経ることで、「最適な商材」を見つける支援を行います。

 一方、売り手企業に対しては、商材の魅力がさらに高まる特徴や活用法がないかなど、商品プロモーションを練るお手伝いをします。こうした伴走支援を通じて多くのマッチング案件を生み出し、「アドバリューのサービスを利用してよかった」と多くの企業に喜んでもらえるサービスに育てたいと思っています。私はこうした支援に強いこだわりを持っているのですが、それは「理想のサービス」への強い想いがあるからです。

前職時代の「小さな違和感」が、「理想のサービス」のヒントに

―増田さんが考える「理想のサービス」とは、どのようなものですか。

 ひと言でいえば、「確かな付加価値を実感してもらえるサービス」です。私は前職のリクルート時代に、全国表彰を受けるなどトップクラスの営業成績を残してきましたが、当然、すべてのクライアントの期待に応えられていたわけではありませんでした。いただいた対価に見合う成果が残せたのか疑問が残るケースもあり、たとえ営業成績が伸びても、そのことに「小さな違和感」を持つようになっていきました。それがどんどん積み重なっていき、この違和感をなくすにはどうすればいいかを考え続けていました。そしてたどり着いた答えが、「顧客に本当に満足してもらうサービスを提供し、その対価として料金をいただけばいい」というものでした。単純な答えかもしれませんが、それがすなわち、私が考える「付加価値の高いサービス」でした。

―社名の「アドバリュー」は、「付加価値」の英語表記ですね。

 そうなんです。付加価値を創造できる会社にする、という想いを込めました。私のリクルート時代の仲間だったトップセールスの営業担当者が、多数立ち上げに協力してくれました。

 「課題解決に資する多様な商材」と「課題解決に資する提案力」を掛け合わせたこのマッチング事業を通じて、多くの企業が付加価値を創造できる世界観をつくっていきたいのです。そして、この事業で北海道中の成長意欲の高い企業同士のつながりを生み出し、熱意ある経営者の挑戦を後押ししたいと考えています。

―今後、会社をどのように成長させますか。

 そもそも私は、前職時代に知り合った発電事業者の代表者との縁で起業したことから、まずは電気の小売事業に着手しました。その後、事業を多角化して付加価値のあるサービスの提供に努めてきましたが、その歩みは今回のマッチング事業で止めるつもりはありません。

 たとえば当社の営業担当者が、マッチング事業の利用企業を伴走支援するなかで、「人材採用」や「企業ブランディング」の依頼を受ければ、前職時代の豊富な知見とノウハウを活かし、当社がダイレクトに付加価値を提供する事業も行っていきます。

 さらに今後の事業展開において、一般消費者向けのビジネス展開も行う方針です。当社がビジョンとして掲げる「生活の代名詞」と感じてもらえるくらい、北海道中、さらには日本中の方々に、当社のサービスを利用してもらいたいです。そこに向けて、まずは2030年までに、「札幌で誰もが見かける会社になる」ことが目標ですね。
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