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INTERVIEW 業界別起業家インタビュー

AXIA Marketing(アクシアマーケティング)株式会社 代表取締役 金田 大樹

企業の成長を「情報提供力」で支えるリサーチベンチャー

リサーチ会社を活用した経営判断を、日本企業の常識にしていく

AXIA Marketing(アクシアマーケティング)株式会社 代表取締役 金田 大樹

グローバル化や技術革新、ライフスタイルの多様化によって経済活動が複雑化していくにつれて、企業の事業成長における「情報」の重要性がますます高まっている。そうしたなか、精度の高い市場調査や企業分析を通じた「情報提供力」を武器に、多くの企業から注目を集めているのがAXIA Marketing(アクシアマーケティング)だ。企業が求める情報を、同社ではどのように提供しているのか。代表の金田氏に詳しく聞いた。

海外の市場や企業の調査が、業績をけん引

―事業内容を教えてください。

 市場や企業の調査・分析などを通じて、クライアントの経営判断をサポートする情報を提供しています。たとえば市場の調査・分析に関しては、外部環境の影響を推測する「PEST分析(※)」や、ビジネスモデルの仮説検証、先進トレンドの調査などを実施。企業の調査・分析に関しては、対象企業の強みや弱みを把握するための「SWOT分析(※)」、マーケットシェアや競合企業の分析などを行っています。さらに、新製品の需要検証やターゲット顧客の分析にも対応可能です。国内だけでなく、東南アジアや中国、韓国、インドをはじめ、北米や欧州も含む海外の市場や企業の調査・分析も得意としており、受注実績の7割を海外の市場や企業に関する調査・分析が占めています。
※PEST分析:政治(Politics)、経済(Economy)、社会(Society)、技術(Technology)という4つの要素から、外部環境が特定の企業に与える影響を推測する分析手法

※SWOT分析:特定の企業の内部環境と外部環境を強み(Strength)、弱み(Weakness)、機会(Opportunity)、脅威(Threat)として洗い出して分析する手法

―クライアントは、どういった企業ですか。

 大手から中堅の企業が中心で、新規事業を立ち上げたり、提携先を探したりする際の戦略立案や意思決定のためにご依頼いただくケースが多いです。人口減少によって国内市場の縮小が予想されるなか、海外進出を試みる日本企業はますます増えていくでしょう。一方で、国内の一般企業が、海外の市場や企業に関する詳細な情報を手に入れることはなかなか難しいです。そのため、我々のような海外の市場や企業の調査・分析に強いリサーチ会社の必要性は、今後より一層高まっていくと思います。実際、一度ご依頼いただくと、コストパフォーマンスの高さなどの有用性を実感していただけるようで、リピート受注を中心に業績は右肩上がりで推移しています。

約50万人のネットワークで、正確かつ深い情報を入手可能

―具体的に、クライアントにはどういった点が評価されているのでしょうか。

 1つは強力な調査体制に裏打ちされた「情報提供力」です。たとえば、海外のハイキャリア転職サイトと提携しており、多種多様な国、業界の第一線で活躍する人材に取材を行うことができます。実際に現場で働いている方々に市場や企業の動向について直接取材することで、より実態に即した情報を手に入れられるのです。もちろん、必要に応じて、研究者や業界団体の関係者、業界アナリストへの取材調査も行います。協力を仰げる人材は、独自に構築したネットワークで約1万人、提携企業も含めると約50万人にのぼります。また、さまざまな市場を調査して統計情報などをまとめている調査機関のサービスも利用しており、定量的な情報も広く手に入れることが可能です。さらに、調査員の多くが以前は戦略コンサルタントとして活躍していたので、ビジネスの勘所をしっかり押さえています。そうした調査体制に加えて、当社ではクライアントに有益な情報を提供するためにこだわっていることがあります。

顧客が真に求める情報を、費用を抑えつつ提供

―どのようなこだわりですか。

 クライアントと綿密なコミュニケーションをとることです。たとえば、問い合わせを受けた際には、希望する調査項目だけではなく、「なぜその情報が必要なのか」といった背景についてもヒアリングを行います。そのうえで、クライアントと一緒に調査の項目や手法を吟味していくことで、本当に必要な情報を手に入れられるように調査内容をブラッシュアップしていくのです。加えて、調査のスケジュールや結果をクライアントに細かく共有するようにしています。途中経過がわかれば、クライアントは調査内容を変更したり、追加したりすることができ、より満足のいく結果を得られるからです。調査と並行して、クライアントは事業戦略の検討や社内調整を進めることもできます。

 また、調査と分析に特化していることも、当社の大きな強みの1つになっています。

―どういった利点があるのでしょう。

 費用を抑えつつ、企業に必要な情報を提供できる点です。というのも、経済活動が複雑化するなかで新たな事業展開を着実に成功へ導くには、市場や企業の調査・分析で得た情報を基に事前の検討をしっかり行う必要があります。けれども、計画の実行自体が不透明な段階で使える予算は限られています。そのため、まずは具体的な戦略立案がメインの戦略コンサルティング会社ではなく、我々のように幅広い調査実績やノウハウを有しており、小回りも利くリサーチ会社に直接相談する企業が増えてきているのです。そのなかで当社は、市場と企業の調査・分析に特化しているだけでなく、英語や中国語、韓国語などさまざまな言語を話せる調査員が所属しているため、基本的に調査の外注はありません。そのため、費用をより抑えつつ、精度の高い情報を提供できるのです。

―今後のビジョンを教えてください。

 当社の受注案件の8~9割をリピート受注が占めていることからも、クライアントに高い満足度を感じていただけていると自負しています。新規事業の検討や事業戦略立案の際にリサーチ会社を活用すれば、企業は適切な経営判断をより迅速に行えるようになり、事業成長を加速できるはずです。今後もより多くのクライアントへ事業成長に資する情報を提供していくことで、リサーチ会社を活用した経営判断を日本企業の常識にし、その成長に貢献したいですね。
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