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INTERVIEW 業界別起業家インタビュー

株式会社EachWorth 代表取締役 CEO 若生 昌也

「地域間格差の克服」を期す営業特化型ベンチャートップの志

自分の価値を信じて追求した先に「自己実現」の扉を開いてほしい

株式会社EachWorth 代表取締役 CEO 若生 昌也

札幌市(北海道)に本社を構えるEachWorth(イーチワース)は、代表の若生氏が「地域間格差をなくしていきたい」という理想のもと設立された営業特化型ベンチャーの成長株だ。設立2年目にして、すでに50プロジェクト以上の営業代行業務を受託するなど、早くもその高邁な理想の実現を予感させるような実績をあげているが、じつはメンバーの大半は営業未経験者だという。それでも彼ら・彼女らが目覚ましい活躍ができる理由を、若生氏は「ひとつのメッセージがメンバーに浸透しているから」だと語る。それはどのようなメッセージなのか、同氏に聞いた。

結果へのコミットが評価され、同業の営業代行会社から依頼も

―事業内容を教えてください。

 法人のお客さま向けに、営業を通じた事業価値最大化の支援を行っています。具体的には、営業戦略の立案、営業活動代行、改善提案など、クライアントごとの事業内容や課題フェーズに合わせた一気通貫の営業支援を手がけています。おもに扱っている商材はSaaS系の業務システムサービスで、設立2年目のいま、50プロジェクト以上のセールス支援に携わってきました。現在約25名のメンバーが活躍していますが、ありがたいことに依頼が増え続けているため、積極的な人員拡充を進めています。

―クライアントから高い評価を得ている理由はどこにありますか。

 単純ではありますが、ひと言でいえば「結果」が伴っているからに尽きます。私たちのような営業代行会社は、一般的に「テレアポ」や「リード獲得」といった業務、いわゆる「成約に向けたきっかけづくり」の業務依頼が多く、当社もそうした依頼を受けています。ただし、私たちがほかの営業代行会社と異なるのは、「成約そのもの」に対するコミットの強さだと考えています。たとえば、テレアポを依頼された場合、そのアポイントが本当に成約につながっているのか、といった前提から精査し、「効果的な営業リストを使っているのか」「クロージングをどう進めるのか」など、クライアントにとって最終ゴールである成約の確率を高める営業戦略を一緒に練り上げています。当社が標準的に提供しているサービスですが、こうした営業の実践型伴走支援が、結果として成約率向上につながっています。そのため、同業である営業代行会社から、「一緒に手伝ってほしい」といった依頼が来ることも少なくありません。

―クライアントに深くコミットするのですね。

 はい。私は営業代行会社にとって、「営業スキル」と同じくらい大切な要素が「熱量」だと信じています。ときには依頼を受けたクライアント以上にサービスの価値や魅力を理解しようとする「熱量」、導入価値を1社でも多くの企業に伝えたいという「熱量」です。じつは、当社のメンバーは営業未経験者が多いのですが、なぜ結果を出せるのかと言えば、その理由は「どこよりも高い」と自負できるこの「熱量」にほかなりません。私やボードメンバーからは、過去の経験に裏打ちされた実践的なスキルや、ロジカルな営業手法を直接教育していますが、それをクライアントから高く評価される結果につなげるためには、「熱量」がベースにあってこそなのです。

「札幌で自己実現は難しい」そんな常識を覆したかった

―そもそも若生さんが起業したきっかけは、なんだったのですか。

 「地域間格差をなくせる会社をつくりたい」という想いがありました。札幌は大都市ではありますが、あくまで地方都市なので、首都圏と比べると所得はもとより、最先端の業界動向に対する情報量やそこに触れられる機会は、どうしても少なくなってしまいます。私自身、かつて営業系メガベンチャーで札幌拠点の営業管理職として第一線で活躍してきましたが、当時もそういった「格差」を痛感してきた過去があります。その格差にぶつかり、「札幌では自己実現は難しい」と首都圏に向かってしまう若者は実に多いです。私は大学時代から過ごしている札幌が好きですし、ずっと暮らしていきたいと考えています。同じ想いの若者はたくさんいるでしょう。ならば、そんな常識を覆すために、この札幌の地で自己実現を追求できる環境を私自身がつくるしかない。そんな想いが起業の背景にありました。当社は設立以来、メンバーに「満足できる所得」と「やりがい」を提供することを念頭に、扱う商品を厳選してきましたし、努力と結果に見合うだけの報酬体系を構築してきました。そこで思う存分、自分の力を試してもらいたいのですが、その際に、私からメンバーに日頃から伝えているメッセージがあります。

―それはどういったものでしょう。

 自分自身の「価値を信じ、追求する」ということです。これは、社名の「Worth」に込めた想いでもあります。「Worth」は日本語でいう「絶対的な価値」、いわば「存在そのものの価値」を意味しています。どんな人やモノ、コトにも必ず「価値」があることを、忘れないでほしいのです。過去の失敗や挫折、社会へのスタートが出遅れてしまったことなどで、自信を失っている若者がいたとしても、自己実現はできます。誇れる学歴や職歴、営業経験さえなくても、目覚ましい活躍をしているメンバーが当社にはいます。当社の現場では、高度な「課題解決力」や、そのベースとなる「コミュニケーション力」が求められますが、チームマネジメントと1on1を織り交ぜながら私自身が直接導くことで、それらの能力を身につけられます。それができるのも、会社もメンバーもお互い、それぞれの価値を信じているからだと思っています。

―社会での活躍を期す若者に、メッセージをお願いします。

 自分の大事なものを選ぶとき、「A」か「B」かのどちらかを選ぶのではなく、「AとBどちらも得るにはどうしたら良いかにまず向き合う」ことから始め、ゆくゆくは両方とも選べる人生を目指してほしいと思っています。当社でなら、そのように考えるクセや、それを可能とする力を身につけられるようになるはずです。営業経験などいりません。学歴も職歴も不要です。必要なのは、「元気」「明るさ」「素直」、そして「熱量」だけです。一人ひとりのメンバーの力を結集し、会社としても「圧倒的な成長」を遂げることを誓っています。ぜひ我々とともに「自己成長」の扉を開いてみませんか。
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