株式会社flaro　代表取締役　安部修平

『FLARO』導入のメリットを、店長に深く理解してもらう

―現在の担当業務を教えてください。

　お客さまが、『FLARO』をスムーズに使いこなせるようサポートするCSチームを統括しています。まず、導入初期の2ヵ月間で、飲食店の運営課題、人員体制、既存システムの利用状況、店舗から本部への営業報告のフローなどをヒアリングし、本導入に向けたタスクとスケジュールを策定します。その後、本部の経営陣に実際に『FLARO』を体験してもらい、ツールの有効性について理解を得たうえで、店舗単位での導入を進めていきます。導入は、成功事例をつくりやすくするため、売上が多く、IT導入への意欲も高い店長が在籍する店舗から優先的に行い、その成果を他店舗へと波及させる戦略をとっています。

―支援を行ううえで、心がけていることはなんでしょう。

　『FLARO』の導入から活用の定着まで、お客さまに寄り添いながら支援することです。経営層は、紙ベースの非効率な業務から脱却し、経営データを一元管理することで、迅速な意思決定を可能にしたいと考えています。その実現には、各店舗の経営数値を正確かつタイムリーに本部へ集約する必要があり、店長が『FLARO』の価値と運用方法を理解することが不可欠です。しかし、現場にはITに不慣れだったり、既存のフローを変えるのに抵抗を感じたりする店長も多くいます。そのため、CSチームは「なぜ導入が必要なのか」、「店舗運営がどう良くなるのか」といった本質的な価値を、専門用語を避けて丁寧に伝えることを重視しています。電話や、訪問による対面コミュニケーションを通じて、現場の疑問や不安を一つひとつ解消しながら、導入メリットを理解・実感してもらうことに力を注いでいます。

現場を知ることで強まる想い、「業務負荷軽減に貢献したい」

―どのようなときにやりがいを感じますか。

　間接的ではありますが、現場の環境を改善することで「売上拡大」という成果創出に貢献できたと感じるときです。たとえば、勤怠管理における打刻修正の反映漏れは、管理者である店長への不信感を生み、スタッフの離職につながる恐れがあります。紙のタイムカードと表計算ソフトへの手入力で勤怠管理を行う限り、ミスは起こりえますが、『FLARO』による管理の自動化はこれを防ぐ有効な方法です。スタッフの離職を防ぎ、長く戦力となってもらうことは、店舗の接客スキル向上につながり、中長期的には、店舗の売上増に資すると感じています。

―CSチームで働くことで、スタッフはどのような成長が期待できますか。

　飲食店の現場をよく知ることで、「相手の立場」を理解する力が養われます。CSチームでは、実際に店舗に赴いて、『FLARO』を使用する店長の働きぶりを知る取り組みに注力しています。オフィスとは異なる環境で、一部のキーが壊れていたりする油まみれのノートパソコンを使って、多忙な業務の合間にシステムを使用している状況を知ることで、「少しでも現場の業務負荷軽減に貢献したい」という気持ちが強くなるのです。

―今後の目標を教えてください。

　2027年4月までに『FLARO』の導入拠点数を8,350に拡大するため、現在7名のCSメンバーを20名に増員して、チーム体制を強化します。私たちのサポートを通じて、多くのお客さまが『FLARO』を効果的に活用し、経営改善を実現できるよう尽力していきます。

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PROFILE プロフィール

安部修平（あべしゅうへい）プロフィール

1980年生まれ。2003年に大学を卒業後、大手紡績会社に入社。経営管理部で経理を担当する。2013年に外食運営会社に入社し、本部長として、経営企画部門を率いる。2022年に株式会社flaroを創業し、代表取締役に就任。

企業情報

設立	2022年5月
資本金	1,000万円
従業員数	20名(パートナー含む)
事業内容	経営管理プラットフォーム『FLARO』の開発・運用
URL	https://flaro.jp/

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