INTERVIEW 業界別起業家インタビュー
複数の業界から注目を集める連続起業家の経営哲学
仲間とともに「新しい景色」を創りたい。この想いこそが創業の原動力
株式会社ロボカル 代表取締役 芦川 泰彰
Sponsored 株式会社ロボカル
2021年、ファクトリーオートメーション領域の人材マッチングサービスを提供する、ロボカルが創業した。同社を率いる代表の芦川氏は、学生時代から複数の会社を立ち上げてきた連続起業家だ。同氏が立ち上げてきた会社は事業領域がそれぞれに異なり、いずれも急速な成長を遂げていることから、ITや医療など多様な業界から注目を集めている。連続起業の背景にはどのような想いが込められているのか。同氏に詳しく聞いた。
「なにをやるか」よりも「誰とやるか」が大切
―芦川さんはこれまで、どのような会社を立ち上げてきたのですか。
慶應義塾大学の学生だった2009年には、東京大学や東京工業大学の仲間たちと一緒に「ミログ」というITベンチャーを立ち上げました。この会社では、インターネット掲示板などで不適切な発言を監視するセキュリティサービスを提供していました。残念ながら、2012年には法人を解散・清算する結果となってしまいましたが、創業3年にして累計調達額が数億円、従業員が約50人の規模まで成長させました。大学卒業後の2011年には、「ハッピーズ」という会社を創業しました。この会社では、全国の整形外科・接骨院に交通事故被害者をご案内するプラットフォームを運営しています。いまや、送客数が年間1万5,000人、提携院数が5,000院超と、業界トップクラスの地位を確立し、現在も業績は右肩上がりで推移しています。直近の2021年には、新たにこの「ロボカル」を立ち上げ、ファクトリーオートメーション(以下、FA)領域におけるエンジニア人材のマッチングサービスを提供しています。
―それぞれ事業分野は異なりますが、どのような判断基準のもとで会社を立ち上げているのでしょう。
ビジネスとなりそうなアイデアがあったとき、それを素直に「面白そうだ」と感じるか。「このビジネスは伸びる」と確信できるか。そんな直感を大事にしています。そして、起業を決めてからは、すぐにビジネスの現場へ赴き、期間を要したとしても徹底的に業界の動向を調べあげます。そこから、差別化できるビジネスモデルを考え、人材と資本を一気に投入していくのです。どのような領域のビジネスであっても、挑戦することによって市場のニーズが満たされたり課題が解決されたりするならば、それがすべてと考えるのです。
―重視するのは「なにをやるか」ではないと。
そうですね。過去を振り返ると、「なにをやるか」よりも、「誰とやるか」を大切にしてきたと思います。私の最初の起業も、人との出会いがきっかけでした。
私は、中学生の頃から「慶応コミュニティ」のなかで過ごしてきましたが、もっと色々な人たちと交流し、多種多様な考え方に触れたいという想いがあり、大学生の頃の私は積極的に東京大学や東京工業大学の学生たちと交流していました。実際にそうした学生たちには、「頭が良い」だけなく、学ぶこと、遊ぶこと、あらゆることに対して大きな熱量を注げる人が多いと私は感じました。ですから、一緒にいながらいつも大きな刺激を受けていたのです。そうした出会いのなかで経験したのが、ミログの創業でした。仲間たちとともに、なにもないところから事業や組織を立ち上げて、創業3ヵ月目には大手VCから1億円を調達しました。それまでに見たことのない景色を一緒に創っていく魅力を知り、ワクワクして過ごした3年間でした。私にとって、そうしたワクワクする気持ちは、起業に向けた大きな動機になっています。
私は、中学生の頃から「慶応コミュニティ」のなかで過ごしてきましたが、もっと色々な人たちと交流し、多種多様な考え方に触れたいという想いがあり、大学生の頃の私は積極的に東京大学や東京工業大学の学生たちと交流していました。実際にそうした学生たちには、「頭が良い」だけなく、学ぶこと、遊ぶこと、あらゆることに対して大きな熱量を注げる人が多いと私は感じました。ですから、一緒にいながらいつも大きな刺激を受けていたのです。そうした出会いのなかで経験したのが、ミログの創業でした。仲間たちとともに、なにもないところから事業や組織を立ち上げて、創業3ヵ月目には大手VCから1億円を調達しました。それまでに見たことのない景色を一緒に創っていく魅力を知り、ワクワクして過ごした3年間でした。私にとって、そうしたワクワクする気持ちは、起業に向けた大きな動機になっています。
仕事を仲間に任せてこそ、事業も組織も大きくできる
―その後の起業も、人との出会いが大きかったのでしょうか。
はい。その後に立ち上げたいずれの会社の事業も、もとをたどれば人との出会いや議論のなかから生まれたアイデアがきっかけになっています。そうしたアイデアに対して、「やってみよう」と私がGoサインを出し、立ち上げてきたのが、ハッピーズやロボカルです。ただし実際の事業運営における大部分は、仲間たちに任せるようにしています。経営者のなかには、「営業だけは必ず自分で掌握したい」「財務は自分で管理したい」と考える人が多いですが、私の場合は、営業も財務も、広報も、製品開発も、それぞれに得意分野をもつ仲間に一任しています。できる限り多くの仕事を任せてそれぞれの強みを発揮してもらうほうが事業も組織も大きく成長できると、これまでの経験からわかっているからです。私の得意分野は、事業を成長させるための方針や戦略を見極めることだと思っています。メンバーみんなで大きなことを成し遂げ、これまでに見たことのない新しい景色を創っていく。その意思決定をすることこそが、私の役割にほかなりません。
―今後のビジョンを聞かせてください。
まずは、一昨年に立ち上げたばかりのロボカルを、国内の製造業関係者が誰でも知っているような会社に成長させます。目標は、「FA領域の人材マッチングサービスと言えば、ロボカル」と言われるような存在になることですが、これまでの会社運営で培ってきた集客力や事業推進力があれば、必ず実現できると確信しています。とは言え、まだまだ立ち上げフェーズですので、新たな仲間を積極的に迎え入れたいです。「FA」や「エンジニア」などとうたっていますが、経験は一切問いません。製造業という巨大な市場を舞台に、大きなことを成し遂げたいと真剣に思う人には、きっと活躍の場を提供できるはずですよ。
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