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INTERVIEW 業界別起業家インタビュー

株式会社Shelter 代表取締役 狩野 充

「100兆円企業」に向けて、事業再編を遂げたサービス開発ベンチャー

「人の可能性」を信じる会社として、ハイレベルの成長環境を提供し続けたい

株式会社Shelter 代表取締役 狩野 充

「100兆円企業」に向けて、自社サービスの開発といった新規事業の創出に加え、M&Aによるグループシナジーも発揮し、業容を拡大させているShelter。営業代行やBPO支援を展開してきたかつての事業構造を大きく転換させながら、設立10期目にして140億円を超える売上を記録するなど、勢いに乗っている。同社における成長の原動力を、「人材の力」と語る代表の狩野氏に、これまでの成長の軌跡や今後の成長ビジョンなどを聞いた。
株式会社Shelter
代表取締役
狩野 充かりの みつる
1984年生まれ。高校卒業後、鍵などを扱う大手金物問屋へ就職。その後、大手通信会社へ入社し営業職に従事。2014年にShelterグループの独立支援制度を活用しグループ会社を設立、代表取締役に就任。2025年より株式会社Shelter代表取締役を務める。

事業の再構築を原動力に成長

―事業内容を教えてください。

 当社の事業は現在、大きく3つの柱で構成されています。1つ目は、「自社サービス・コンテンツ事業」です。創業より主力事業の営業代行事業では、これまで大手他社キャリアやメーカーの通信サービスや電力サービスを扱っていましたが、現在では、自社ブランドの光回線サービスやWi-Fiルーターなどの通信サービスの開発や電力会社の立ち上げのほか、これまで蓄積したデータやノウハウ、リソースを活用したさまざまな当社独自コンテンツの開発、運営を行っています。

 2つ目は、自社サービス・コンテンツを周辺サービスとともに一体化し、不動産や金融、エネルギーといった特定業界、クライアント企業に最適化したソリューションとして提供する「業界特化型ソリューション事業」です。たとえば、不動産業界向けに提供している、入居と空室の切り替えに伴って発生する賃貸住宅の電気契約手続きを簡素化する「空室電気サービス」や、住まいのトラブルに24時間無料で出張し解決する「駆けつけサービス」などは、その代表的なものです。

 そして3つ目が、従来から展開してきた「BPO支援・人材派遣事業」です。ここでは、過去に蓄積したノウハウを活かし、コールセンターの代行や人材の派遣といったかたちで金融やインフラ分野の大手企業、さらには行政機関の業務運営を支援しています。

 設立当初は、大手キャリアやメーカーの商品、サービスを扱う営業代行が主力だった事業構成は、次の成長に向けて、ここ数年でも大きく変化していっています。

―事業構造が大きく変わった経緯とは、どのようなものだったのでしょう。

 当社は創業以来、営業代行事業を通じたマーケティングとセールスにおいて、インターネット上やSNSなどの二次情報では得ることが難しい顧客が抱えるリアルなニーズを数多く、深く掘り起こしてきました。そうしたニーズを受け、新たなサービスとしてかたちにし、顧客の課題解決を図っていったのが、自社サービス・コンテンツ事業や業界特化型ソリューション事業の始まりです。

 さらにこの間、当社自身もグループ全体としてもM&Aに力を入れ、上場企業などへの出資も含めて、グループとしての事業リソースや顧客ネットワークを拡充してきました。ここで生み出されたグループシナジーも、新事業創出の力となりました。こうした事業構造の変化が成長の原動力となった結果、直近の2025年2月期の売上高は約143億円を記録し、従業員数はグループ合計で約800名まで増加しています。

アナログ的なアプローチを、泥臭くやり続ける重要性

―新事業を生み出せるほどに、顧客ニーズに肉迫することは、決して簡単なことではありませんね。

 そこは、当社の人材育成においてもっとも重視しているところであり、この「人材の力」こそが当社の競争力の源泉だと思っています。たとえば営業代行にあっては、売るべき商材やサービスの研究はもとより、電話や訪問を厭わず、こまめに、かつ数多くの接点をもち、直接お声を聞きながら、いわば顧客以上に顧客のことを知るようになるまで顧客研究を徹底します。そうした基本的であり、ある種アナログ的なアプローチの重要性を忘れることなく、泥臭くやり続けることを、1on1やグループ教育においては伝えています。

 こうしたビジネスの基礎をメンバー各自が自信をもって愚直に遂行し続け、当社がその環境を用意する理由は、質より量、量こそ質を生み出すため、ほかのあらゆる分野の技術や知識の習得同様に、目的と目標達成に必要な量の実践をやりきり、やり続けることが重要だと信じているからです。

 さらに、事業を通じて自分自身の技術や知識を高め、可能性を広げたい、目的や目標を達成したいと考える、成長意欲の高いメンバーが多いことも、もう1つの理由だと考えています。

―「成長意欲」は、Shelterの採用におけるキーワードなのですか。

 もっとも重要なキーワードです。当社には、「スキルを身につけたい」「給料を上げたい」「将来、独立したい」など、さまざまな願望を抱いた人材が集まりますが、そこに共通しているのが、まさに成長意欲です。ここを重視するのは、成長意欲さえもっていれば、目的意識をもって日常のミッションも愚直にやり抜くことができるからです。

 会社としては、メンバーに事業成長への貢献を期待しますが、逆に各メンバーには、自分の成長のために会社を利用してほしい、と考えています。そのための環境は用意します。

―Shelterでは、メンバーのみなさんにどのような成長環境が用意されているのですか。

 新しい事業の立ち上げやメンバーのマネジメントなど、責任あるポストへの抜擢を積極的に行っており、信用と意欲のあるメンバーには高いレベルでチャレンジができる舞台と、そのために必要な技術と知識を習得し、実績と信用を積み上げるための環境を用意しています。自社サービス・コンテンツが次々と開発され、事業も組織も大きくなっている現在のShelterでは、これまで以上にレベルの高い成長環境を用意できるようになっています。

 信用と成長意欲のある人間ならば、その可能性を信じ、投資していく。それが当社のスタンスです。実際に当社での経験を糧に成長を果たし、独立していく人材もいますし、ほかならぬ私自身がチャンスを与えられることで変わり、グループ会社の立ち上げやShelterの代表に抜擢された経緯があります。

 信用と成長意欲のある人間にとっては、さまざまな経験が積め、育っていける環境。それこそが、「Shelter」という社名が意味するところです。決してなにかから逃げるための場所などではなく、次なる挑戦に向けて、いわば力を養い、蓄える場と定義しています。

まずは100兆円企業に向けて、共に成長していく必要な人材を求める

―今後の会社の成長ビジョンを聞かせてください。

 100兆円企業になります。ここに向けては、創業より積み上げてきた「人、モノ、情報」にかかわるデータやノウハウ、リソースを駆使し、またこれからも追求し続け、時代と市場、顧客に必要な当社独自のサービスやコンテンツを生み出し続けることが必要です。そして当社では現在、100兆円企業到達に向けて、共にShelterを伸ばしていく人材をつねに探し求めています。

 日々驚くべき速度でテクノロジーが進化し、AIが成長し続けています。一方で、それを享受する人間の本質的な部分は太古の昔から変わらず、またテクノロジーの進化やAIの成長についていくのが困難に思える状況や顧客、市場の出現も想定しています。そのため当社にとっては、ここからはチャンスの時代であり、100兆円企業到達に向けて、現在と未来の当社の強みがより活きる時代になります。Shelterという成長環境を利用したいと望む人材なら、「報酬」「経験」「スキル」など目的は問いません。ぜひ一度、当社の門を叩いてください。
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