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INTERVIEW 業界別起業家インタビュー

株式会社オプト 代表取締役社長 CEO 鉢嶺 登

今後4年間に150億円を投じ、ネットの未来をリードする上場ベンチャー

会社は事業創造のプラットフォーム。 新ビジネス立ち上げの機会を提供する

株式会社オプト 代表取締役社長 CEO 鉢嶺 登

※下記はベンチャー通信55号(2013年12年号)から抜粋し、記事は取材時のものです。
2013年7月、オプトに新しい部署が生まれた。Webマーケティングにおける顧客企業のあらゆる課題を解決する事業本部だ。企画立案者で本部長を務める掛谷氏はビッグ・データの分析を含め、Webマーケティングからデジタルマーケティングへと事業領域を拡大しようとしている。同氏に新部署の事業内容、オプトの社風や人材育成法などについて聞いた。

ビッグ・データを扱うDMPで 顧客支援の領域を広げる

―掛谷さんが立ち上げた新部署の業務内容を教えてください。

「デジタルマーケティング」という幅広い領域で、顧客の課題を解決する業務です。ネット上で可能なことが飛躍的に増え続けるなか、顧客が満足する成果を導き出すには、業態を広げていかなければなりません。Webマーケティングからデジタルマーケティングへと、より広い領域での顧客支援が必要になります。

 オプトのミッションは顧客の成果にコミットすること。今後は広告に限らず、決済システムも店舗も企業の顧客管理もデジタル化さ
れていくでしょう。デジタルで解決すべき領域は確実に増えていくので、私たちがそこをカバーする。そのなかで現在もっとも注力している事業が、ビッグ・データ関連事業ですね。

―ビッグ・データは、今後の成長が見込まれる分野ですね。

 ええ。現在、DMP(Data Management Platform)という概念が普及しはじめています。これは、企業の顧客データと、消費者のWeb上の行動データ、ビジネス環境のデータを統合し、紐づけ、消費者の動向をより深く把握し、最適なコミュニケーションを行う考え方。そのようなプラットフォームを私たちも作っていますので、これを軸に顧客を支援する領域を広げていこうと考えています。

 もともと、オプトは「データを活用したマーケティング」から出発した会社。それをスケールアップしていくプロジェクトです。現在は大手クライアントの案件が多く、幅広いプロジェクトに取り組める喜びは大きいですね。

新卒入社の直後から大型プロジェクトをまかせる

―そのような成長分野で戦うにあたって、オプトではどのように若手社員を育成しているのですか。

 新卒1年目から、社員に大きな裁量を与えています。大手クライアントの案件でも、若手が直接顧客に対応。それによって、責任感や芯の強さが備わり、若手社員がスピーディーに成長するのです。

 私自身、大手広告代理店に出向していたとき、「オプトは若い人材をどうやって育成しているのか? 1年目であんなにしっかりしているのはなぜ?」とよく聞かれました。でも、教育しているわけじゃない。彼らが、責任を持って、責任のある仕事をする。それを繰り返しているだけなんです。

―なぜ若手社員にまかせられるのでしょうか。

 各社員が自由に議論しながら仕事を進める風土があるからです。自ら手をあげて新プロジェクトを提案した社員に対しては、年齢や経験などに関係なく、まずはやらせる。これがオプト流です。

 また、社風の根底に流れているのは「先義後利」という経営理念です。まず顧客の利益を最優先に考える。顧客のためになることがわかっていれば、短期的には赤字のプロジェクトでもやらせてもらえる場合もある。こうした懐の深さがあるので、若手にチャンスを与えられるわけです。

―掛谷さんの今後の目標を教えてください。

 新しい事業本部で、価値あるものに相応の価格がつくような市場の実現に貢献したいですね。インターネットが普及して、みなが幸せになったかというと、必ずしもそうではない。選択肢があふれて迷う消費者や、過当競争にさらされる企業も存在します。

 その解消のために、表面的なスペックや機能だけでなく、商材の本質的な価値を伝えたい。デジタルマーケティングの質を高めることで、その実現に近づくと信じています。
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