ベンチャー通信Online > 起業家インタビュー > 注目 > 株式会社Shelter 代表取締役 松川 梓

INTERVIEW 業界別起業家インタビュー

株式会社Shelter 代表取締役 松川 梓

仲間想いのリーダーが先導する急成長中のマーケティングベンチャー

誰にでもある「無限の可能性」を試せる会社であり続けたい

株式会社Shelter 代表取締役 松川 梓

2016年3月、2名の有志が起ち上げたShelter。顧客からまかされた商材を売る力が評価され、わずか2年半で100名規模の会社に急成長した。あまりの成長ぶりに、「厳しい営業体制なのだろうと、よく誤解される」と苦笑いするのは、代表の松川氏。「どうすればスタッフが安心して働けるか」を、いつも考えているという。「仲間意識をもって、がんばり合っているスタッフたちの姿が頼もしい」と語る同氏に、今後の成長ビジョンなどを聞いた。
※下記はベンチャー通信74号(2019年1月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

多くの人が働けるように販売商材を増やしてきた

―事業内容を教えてください。

 大手通信キャリアの回線を販売するコールセンター業務がメインで、新電力、ガス、ウォーターサーバーの販売業務なども手がけています。2016年3月に会社を起ち上げたときのスタッフ数は私を含めて2名でしたが、いまでは約100名に増えました。

―2年半で100名規模の会社へと成長したのですか。

 はい。起業時に「絶対に実現したい」と考えていたことは、「年齢・性別・国籍を問わず、たくさんの人が働ける会社にする」ことでした。この想いを実現するために、販売商材を増やそうと多くの会社と交渉しました。取りあつかう通信回線の種類を増やしたほか、新電力など商品の領域も拡大。いまは起業時とくらべて10倍の種類の商材を取りあつかっています。販売で上げた利益は人材採用に回し、その人たちの仕事を確保するためにさらに商材を探す。この繰り返しで、いつの間にか100名になりました。

―どうして、そこまで「雇用」にこだわるのでしょう。

 「働きたいけど、仕事が見つからない」という人たちの受け皿になりたいからです。たとえば、小さな子どもの世話や親の介護で時間が制約される人、役者や芸人になる夢を追っている人、また、「なにを仕事にすればいいかわからない」と悩む若者。みんな、仕事をしたくても、一歩前に踏み出せないんです。じつは私も昔はそういう若者のひとりで、なかなか社会へ出られずにいた。そんななか、友人の誘いで入社したのが前職の大手通信会社。当社のいまのメイン業務を学んだ会社です。営業の電話をかけてもすぐに断られる難しさなどもありましたが、満足した顧客から「ありがとう」と感謝されたり、目標達成時には周りからの祝福で充実感を覚えたり。いつの間にか、「電話口の相手ともっとうまく話すには、どうすればいいか」と研究していました。

 特別な能力がなくても、やる気次第で人は十分に活躍できる。当社は、多くの人がもっている「がんばりたい」に応える会社になりたいのです。

わかり合える仲間の存在が働く意欲を高めてくれる

―スタッフに力を発揮してもらうために、心がけていることはありますか。

「雰囲気のいい職場にすること」を第一に考えています。スタッフ同士の仲がよく、仕事の悩みをいつでも相談し合える関係を築く。もしくは、私自身が積極的にスタッフとコミュニケーションをとるようにしています。

 仕事が順調なときは、どんな会社でも雰囲気はいいんです。問題なのは、仕事で失敗したときや目標を達成できなかったとき。そういうときこそ私は、「ひとりの悩みを、みんなで一緒に考える会社」でありたいと思っています。困ったことが起きたときに、「ひとりじゃないんだ」と思える安心感が、人をどれだけ勇気づけるか。そして、自分のために考えてくれる仲間への感謝とともに、「この人たちのためにも、次は必ず成功させよう」という決意が生まれるのです。社内では、「君なら必ずできる」「責任は私がもつから、勇気を出してやってごらん」という声が、あちこちで聞こえます。社名の『Shelter』は、そんな「安心して働ける場所」という意味も込めて名づけたものなんです。

―多くの仲間と一緒に、Shelterをどのような会社にしていきますか。

 新規事業を起ち上げるなどして、さらに多くの仲間でにぎわう会社にしたいです。じつは私は学生時代、コンピュータのプログラミングを学んだ時期があり、スタッフに何気なく昔話をしたところ、「新たな事業にできるのでは」といわれたことがありました。そのときは受け流しましたが、新規事業というものは、こうして唐突に生まれるかもしれない。そこでいま、外部講師によるプログラミング研修を週に1回、10名程度の有志に受けてもらっています。新規事業につながるかわかりませんが、いろんな可能性を探っていきたい。スタッフには、「いいアイデアが浮かんだら、なんでも相談するように」と伝えています。

―これから就職を考えている若者にメッセージをお願いします。

 目の前にある仕事に一生懸命取り組んでください。そうしているうちに、自分でも気づかなかった才能にきっと気づくはずです。当社には、「仕事がしたい」という想いに応える環境と、働く仲間を大切にするスタッフがそろっています。就職先の候補のひとつに、当社を入れてもらえればうれしいですね。
※このサイトは取材先の企業から提供されているコンテンツを忠実に掲載しております。ユーザーは提供情報の真実性、合法性、安全性、適切性、有用性について弊社(イシン株式会社)は何ら保証しないことをご了承ください。自己の責任において就職、転職、投資、業務提携、受発注などを行ってください。くれぐれも慎重にご判断ください。