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INTERVIEW 業界別起業家インタビュー

株式会社テクノデジタル 代表取締役 播田 誠

デジタルサービスのものづくり集団が自社に課した使命とは

我々がコミットするのは 「お客さまの価値」そのものである

株式会社テクノデジタル 代表取締役 播田 誠

フィーチャーフォン向けサイトの全盛期だった2006年に設立され、コンシューマー向けWebサービスの受託開発を手がけてきたテクノデジタル。創業当初はモバイル端末向けのシステム開発に特化していたが、現在ではUI/UXやマーケティングといった領域にも事業の幅を広げている。変化の目まぐるしい業界のなかで、どういったことにこだわり、いかに成長を続けているのか。同社代表の播田氏に聞いた。
※下記はベンチャー通信83号(2021年10月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

コンシューマー向け市場で、15年間ノウハウを蓄積

―事業内容を教えてください。

 コンシューマー向けのWebサービスやスマートフォンアプリの受託開発を手がけています。具体的にはこれまで、有名音楽アーティストやテレビ局の公式サイト、求人サイト、チケット販売サイト、ECサイト、ゲームアプリなど、さまざまなサービスの開発実績があります。そのなかには、ユーザー数が1,000万を超えるような大型サービスも含まれます。

―さまざまなサービスの開発を手がけられるのはなぜでしょう。

 創業から15年間、コンシューマー向けの市場に特化し、ユーザー管理やセキュリティ対策、クラウド活用といった、Webサービスに求められるノウハウを蓄積してきたからです。UI/UXにもこだわり、インターフェイスの使いやすさや、デザインの見やすさも追求してきました。

 当社が創業した2006年当時は、フィーチャーフォンに新しい技術や機能が次々と追加されていた時期でした。そこから数年後には、スマートフォンの普及が急速に進展。市場がダイナミックに変化するなか、我々も新たな技術やノウハウを身につけながら、会社として果たすべきミッションも明確化していきました。

お客さまのビジネスを、成功に導く

―現在、どういったミッションを掲げているのですか。

 「お客さまのデジタルビジネスを成功に導くこと」と、それにより 「人々に“便利”と“感動”を提供する企業であること」です。当社はもともと、「システム開発を通じてお客さまの業績向上に貢献すること」を果たすべき使命と定めていましたが、「我々が現実に携わっているものは、たんなるシステム開発ではない」と考えるようになったのです。当社が開発するWebサービスは、お客さまにとっては、収益を上げるための製品です。さらに、使用する一般のエンドユーザーの目線に立てば、「お客さまの価値」そのものであるとも言えます。我々がコミットすべきは、お客さまの価値を高め、ビジネスを成功させることなのだと確信し、現在のミッションを据えるようになりました。

 当社は今年、これまでの「テクノモバイル」という社名を「テクノデジタル」に変更しましたが、これも、デジタルサービスに広く携わっていく覚悟をあらためて示すための社名変更です。実際に、当社が手がける事業領域もつねに広がり続けています。

―たとえば、どういった領域に事業の幅を広げているのでしょう。

 最近では、マーケティングやコンサルティングをこれまで以上に支援するため、専門部署を新たに立ち上げました。お客さまが新たなサービスのアイデアを固めても、それが成功するかどうかはわかりません。そのため、新規サービスが多くのユーザーに利用されるには、市場の分析を含むマーケティング活動が重要です。そこで当社は、開発前のマーケティングや企画の段階からお客さまをサポートすることで、デジタルビジネスをより成功に近づけるためのお手伝いを、これまで以上に強化していきます。

 もちろん、デジタルサービスのものづくり企業として、開発における技術力もアップデートを続けています。最近では、Webサービスに組み込めるAIチャットボットを大学教授と共同で開発しました。こうしたトレンドとなる技術をつねに追い続け、「今いちばん、イケてるサービス」を構築することが、我々の使命なのです。

いちばん大切なのは、経営者の「想い」

―今後、テクノデジタルをどのような会社にしていきますか。

 テクノデジタルに任せれば、デジタルビジネスはきっと成功する。そのように思ってもらえる会社を、我々は目指しています。我々が支援する企業にとってサービスのコアとなるのは、なんといっても、事業に対する経営者の「想い」です。「事業を通じて社会をどのように良くしていきたいのか」。デジタルビジネスを成功させるには、そんな想いを大切にしながら、アイデアをしっかりと考えることが重要です。そのアイデアを技術的に具現化するところを、ぜひ我々に任せてもらいたいですね。
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